『定本 消されたマンガ』(赤田祐一+ばるぼら)感想

文庫本版が出たので購入した赤田祐一+ばるぼら著『定本 消されたマンガ』(彩図社)を一通り読みました。 この手の回収騒動や自主規制といった、封印作品系の本は発見するとわりと目を通すのですが、この手のものはかなり定番決まってしまってます(例えば特…

自炊が広まったほうが電子書籍は売れるようになるんじゃないかと思った話

書籍の自炊行為は、代行業者が業務差し止めを受けるなど出版界から嫌われている傾向があるが、書籍を置くスペースがすでに足りない人が多い現状、実は自炊が普及したほうが電子書籍などの売り上げ増加に繋がるのではないか。

『時計じかけのオレンジ』幻の最終章が収録された小説完全版

スタンリー・キューブリックの映画『時計じかけのオレンジ』をご存じの方は多いでしょう。近未来のディストピアを舞台にした作品ですが、その異様な世界観やセンス、視覚的、音楽的演出、そして衝撃的なストーリーで非常に印象に残る作品で高く評価している…

『希望の国のエクソダス』に登場するUBASUTEは、何を目的としていたのか考えてみる

前から触れてみたかったネタなのですが、やっとちょっと時間に余裕ができてきたので書こうと思います。少し長めです。村上龍の『希望の国のエクソダス』という小説があるのを、そして読んだことがある方はそれなりにいらっしゃると思います。概要はWikipedia…

Amazonの手の届かない部分に他のネット書店や既存書店が入り込むスキはあると思う話

現在、Web書店では、Amazon一人勝ちとう状態です。たしかにほかのWeb書店も頑張っていますが(セブンイレブンで受け取れるセブンアンドワイやBK1など)、それでも圧倒的にAmazonが強いのは客観的に見てもよくわかります。そしてそれは、既存の本屋にも影響が…

『希望の国のエクソダス』を今読み返すとなかなか興味深い

※今日の話は、若干『希望の国のエクソダス』のネタバレを含みます。8年前、ベストセラーとなった村上龍の小説がありました。その名は『希望の国のエクソダス』。当時話題となったので、読んだ方もいらっしゃるでしょう。さて、最近これをふと読み替えてして…

ネット書店と店舗型書店、それぞれのアドバンテージ

先日、『私が大型書店に行かなくなった1%の理由』においてなんだかAmazonばっかり買っているような書き方になってしまいましたが、実はそんなことはありません。雑誌を含めれば近所の本屋(中堅規模)で買うものが一番多いです。都市部の大手書店で買わな…

携帯小説書籍がベストセラーになる現状をプラス思考で考えてみる

すみません。仕事が詰まってきたためにこちらの更新まで出来ませんでした。とはいえこのペースはおそらく3月末〜4月中まで続くと思います。まあこれまでの時間の余裕が例外だったので。そんなわけでネタはあるんですけど手をつけている時間がないという。…

約20年前にオタクについて書かれた『おたくの本』

資料を探すために本棚を漁っていたら、面白い本が出てきました。 『別冊宝島』シリーズをご存じの方は多いでしょう。それの初期、まだ宝島社がJICC出版という名前の時代です。1000冊以上出ているシリーズの中でも104番と若いこの本の名前は『おたくの本…

同人誌の市場流通力と一般コミックの市場流通力の差はどれくらいのものか

書き出したらなんだかいろいろ思いつくことが出てきてなんだか止まらなくなってしまったこのシリーズですが、たぶん今日で終わると思います。前回は、一回のコミケでの同人誌売り上げの最大数を計算してみましたが、現在の同人誌の販売方法はイベント売りだ…

ミシュランガイド? いやいや日本のレストランガイドなら『恨ミシュラン』

先日から、ミシュランガイドの日本版が発売されたことがあちこちでニュースになっています。で、これに関連して絶対そのうち誰か書く、もしくは書いているだろうなあと思う本がありますので、うちでも今のうちに触れておきましょう。それはこれ。恨ミシュラ…