空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

テキストサイトは本当に衰退したのか

なかなか興味深い文章を見つけました

個人サイト今後の展望

ReadMe!からのデータより、個々近年のアクセス数の動向から考察されて、「二極化」という状況を出されています。

さて、ここで思うのは本当にその大手ではないサイトは、本当にアクセス数を集められないまま衰退しているのか、ということです。そこでちょっとリンク先のデータを見つつ考えてみました。


まず、3000位から5000位までのサイトはアクセス数1ケタが続きます。しかし私が思うに、これらのサイトはすでに休止、もしくは長期更新停止しているのではないでしょうか。というのは、1ケタ台ならば私もブログには向かないデータ的なものを置いておくホームページを持っていて、月に3回程度更新しますが、そこでもアクセス数は1日だいたい15〜20。そのうち検索エンジンから入ってくるものが2〜3件存在します。それと過去記事へのリンクをふまえると、更新を停止していてもアクセスはあるものなのですよね。ちなみにReadMe!には更新通知機能がありましたから、(ReadMe!停止前は)そこで報告すれば2アクセス程度は入ってきました。ということで、この表の下半分は二極化の根拠からは除外した方がよいと考えます。

結局の所これらのサイトって、更新状況がどれも違うわけですよね。つまりリストにあるサイトには毎日更新、たまに更新、更新停止中とどれもあるわけで。そして、これはブログ以前、pingやRSSのない時代からHPをやっていた時からずっとそうでしたが、更新した日のアクセス数は、更新していない日より多いです(巡回ツールはあったしね)。

そこで思うのは、やはり毎日更新していたサイトがアクセスを集め、あまり更新をしていないサイトがアクセスを減らしているだけで、全員が二極化の並に巻き込まれているというよりは、単純に頑張って毎日更新している人が上位に上がっただけではないかと思うのです。そうなると、データのほとんどのサイトはネット人口の増加に伴ってアクセス数が上がっていることになります。


あと、もうひとつ思ったのですが、「テキストサイト」の定義とは何なのかということ。
正直今でも「テキストサイト」という言葉の範疇が、ブログを含めたテキストを書いてあるネット上のページなのか、それとも非ブログでHTMLを自分で書いて書かれたページのみなのか、判断に悩むことがあります(ニュースサイトはたとえ形式がブログでもニュースサイトって言われているような気がする)。さらにReadMe!ではブログでもランキングに登録出来たので、数字的には両者の違いはないに等しいでしょう。

さて、上の定義がもし後者のもの(非ブログ)のみだったとしたら、たしかにそれの数は減っているのかもしれません。しかし私が思うところ、結局テキストサイトの数が減ったと言っても、それは形の上でのみ更新が便利なブログへ移行しただけで、コンテンツとしてのテキストサイトはそのまま残っていると思うのですよね。このブログに書いていることだって、もしブログのない時代にez-HTMLとかでごりごり書いてそれをFFFTPでアップロードしていたら、テキストサイトと呼ばれていたでしょうし。


さて、では定義にブログを含めた場合のテキスト系サイトはどうでしょうか。たしかにReadMe!などのランキングを見ると、ニュースサイトや2chまとめページの方が上に上がってきます。ただ、これらはニュースサイトだから上に行ったというよりは、ニュースサイトという性質上、毎日更新しなければいけないので、その分(数日抜かしても成立するテキストサイトより)アクセスを集める結果となったとも言えるのではないでしょうか。というか、すでに先達がかなり完成された情報収集力を持っている分、こちらのほうが文章によっては津波アクセスがあるテキスト系サイトよりも急激なアクセスを集めるのは難しい気がします。おそらくは有名サイトの影に隠れているニュースサイトがいくつもあるのでしょう。まあ、テキストサイトもニュースサイトもそれぞれ別の領域での相互依存関係にあると思うので、別に勝ち負けにこだわることはないのかなと。


結局のところ、リンク先でも言って折られましたけど、ブームではなくてやる気のある人が継続的にやるのが一番なのではないかと思います。もちろん書いたモノを人に見てもらいたいという欲求は書き手ならば当然のものですので、アクセス数は励みになります。まあ地道にやって読んだ人に気に入ってもらってリピーターになってもらえれば幸いかと。

だけど、数年後にはこういった状況もまた別の何かが参入することによって、おそらく何かしらが変わっているのでしょうね。