空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

新聞のテレビ欄はそのうち表面から姿を消すのではないかと思った話

私のニュースの仕入れ先は主にネットですが、夕食直後に新聞も読みます。これのいいところはネットではリンクしないようなニュースも目に入ってくることかなと。新聞だけあってネットがないのは困りますが、併用するのは便利かなと(もちろん一方的に信じるのではなく、ちゃんと考えることが前提ですが)。で、パラパラめくるのですが、昔は気にならなかったけど、最近これ邪魔だなあと広告ページ以外で思うところがあります。それはテレビ欄。

日本の主な全国紙では、日本経済新聞を除いてその1面の裏側、雑誌で言うところの表4面には通常テレビ欄がついています。しかし、最近テレビを見ていない私はこれを見ません。いや、テレビを見ている両親でさえ、ここを見ていないことが多いです。というのはうちではテレビ欄は親が日曜についてくる一週間分の表を抜き出してテレビの前に置いてあるので、わざわざ新聞をそこまで取りに行かないのですよね。しかも最近はちょっとしたテレビ視聴環境が整っている家なら、最近はそれ自体に番組予約表がついています。

たしかにそれでも、新聞からテレビ欄がなくなるといざという時に困るかもしれないので、なくなるのはちょっと困るでしょう。しかしながら、表面からなくなるというのは十分あり得ることではないかと思ったのです。そしてそうなる要因はいくつもあるのですよね。それをいくつか羅列してみます。

新聞の表面以外にも多数テレビ番組表が存在する

これは繰り返しになりますが、テレビに番組表がテレビ環境自体についていることが多くなっているという一週間分の表があるという点。昔だったら「一番使うものを一番見やすい位置に」ということで表にテレビ欄があったと思うのですが、上の理由により今はそこまで必要ではないのかなと。ついでにテレビのヘビーユーザーには、『ザ・テレビジョン』など雑誌もありますしね。

昔ほどテレビを見なくなっている

今は昔(20〜30年前)ほどテレビを見なくなっているというところもあるでしょう。これは特に若年層がそうですね。見たとしても特定の番組ではなく、なんとなくつけておいて見る、という感じが多くなっているかも。つまりその分テレビ欄も使用頻度が下がっているわけですよね。

めくる手間を省く

テレビ番組表が表にあるという状態を別の視点から言うと、テレビ欄が記事を内部に追いやってしまっているとも言えるわけです。つまりめくらないと社会面や政治面が見えない。しかし、これが以外と手間なのですよね。特に場所が限られている場合。つか、ネットのほうが新聞よりも優れているところのひとつには、この「めくる手間がない」ってのもあると思うのですよ。故に電車の中で携帯を見る形が普及したのかと。

■参考:マンガ雑誌の売り上げを減少させた一因と思われる通勤・通学スタイルの変化 - 空気を読まない中杜カズサ

一昔前に日経を通勤中に読むサラリーマンが多かったというのは、勿論経済に特化した記事内容もあるけど、テレビ欄の部分に記事が書いてあったために、めくる手間がその分なくてすんだというのもあるのかなと思ってしまいます。

広告スペースの確保

月曜日に新聞が休刊になる場合、テレビ欄は内部に2日分が潜り、そのページは全面広告になります。しかし雑誌などではこの表4の広告というのは一番料金が高いところと言われています。なら、新聞社も営業的な面からはここに広告を入れたいと思っても不思議ではありません。


上のような理由から、テレビ欄が中に押し込まれる可能性はかなりあるのではと思うわけです。きっかけとして地デジ完全移行となる2011年あたりから。

まあたしかに高齢者などで、長い間テレビ欄は表面にあると習慣が着いてしまっている人は、いきなりなくなると戸惑うかもしれません。しかし、すでに月曜が休刊日の時などは、テレビ欄が中に入っていることはわかっているはずです。なら、今更毎日そうなったところでさして代わりはないのでは、とも思うのですよね。

個人的にははっきり言ってテレビ欄より経済なり社会面が表にきたほうがいいです。でも、出来るなら休刊日前の全面広告ではなく、全面記事を載せて欲しいなとも思います。