空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

感想系ブログを続けるために書いておいたほうがよいエントリー

このようなエントリーがありました

漫画レビューサイト初心者へのアドバイス(情報元:駄文にゅうすさん)

ちょうど『空気を読まずにマンガを読む』を始めた時期と同じですな。で、アクセスアップをどうすればいいか悩んでおられるようですが、正直1日1桁を2桁に伸ばすくらいなら、ちょっとしたブログパーツを入れるくらいで出来ます。

個人的にはブログを何処にするか迷ったら、はてなダイアリーを勧めます。というのはここが全ブログの中で、キーワードによる連結が一番盛んなので。つまりある人が作品のことについてキーワードで調べると、それを扱ったはてな内のブログが表示されます。たとえば『ひだまりスケッチ』ならこんな感じ。

ひだまりスケッチとは - はてなキーワード

あと、質問に書かれているニュースサイトへの連絡ですが、これはニュースサイトさんの運営者個人個人にとって考え方が違うと思うので一概には言えません。ただ、「相互リンク」というのは相手に貼る手間、リンクを張って大丈夫な内容かチェックする手間をかける場合もあります。それに最近ではスパマー業者が不特定多数に相互リンク依頼を出すというケースもありますので、そうではなくてもスパマーと勘違いされる可能性があります。ですので個人的にはニュースサイトさんに連絡するにしても「こんなブログを作ったのですが、よければ見に来てください。で、内容が向いていた時があったら採りあげてください」くらいにしたほうがいいのかなあと*1。ただ、それも1〜2ヶ月運営して、何十件かエントリーが溜まってからのほうがいいと思います。数回更新しただけだと、すぐやめてしまうとみなされる可能性もあるので。

■参考:ニュースサイトの人にとって、被サイト側の自己アピールは可か非か - 空気を読まない中杜カズサ

あと、正直現代では相互リンクはあくまで挨拶的なもの、連携的なものであって、アクセスアップに効果はあまりないと思われます。それは自分が大手サイトの相互リンクサイトをしょっちゅう押しているかどうか考えれば答えが出てくるのではないかと(正直SEO対策でも現代ではそんな効果はないと思ってます)。

■参考:相互リンクでアクセスが増えるというのは実は幻想ではないだろうか - 空気を読まない中杜カズサ


ほかにもいわゆる「SEO対策」と呼ばれる手法はいろいろ存在します。詳しくは検索かければいろいろ出てくると思います。
しかし、ここで注意したいのは、SEO対策というのはあくまでも内容がそれなりに充実していないと意味がないということです。よく言われますが、たとえ来たところでその人が一回だけ見て、ここには特に何もないと判断された場合、もう来場することはないわけです。しかし、何かを見てその価値を感じ取ってくれれば、また来てくれる可能性があるわけです。ですので、結局のところ頑張って内容を充実させることが一番大切かと。


で、実はここからが本論。
とはいっても、最初は何を書けばいいか迷うでしょう。さらに長い間ブログを続けるというのはけっこう骨が折れますし、迷うこともあるでしょう。だけど、とある一つのことについて書けば、自分でも素晴らしい文章が書け、さらには更新する意欲も湧いてくるという魔法のような題材があります。それは「自分の一番好きなもののエントリーを書く」ということ。

こういった感想系ブログを始めるにあたっては、そのテーマとなるものが好きだから、という気持ちを持っている人がほとんどだと思われます。そして、一番好きなものというのも多くの人に存在するのではないでしょうか。カンタンです。それについて書けばいいだけ。つまりその作品がどうして好きなのか、どのように面白いのかというのを、自分の思いついたままに文章に記すのです。

これのよいところは、他のものよりもずっとその「伝えたいこと」が頭に思い浮かび、文章がどんどん書けること。さらに好きなものの面白さを書くことで、それを楽しく出来ること。要は友達に作品をおすすめする心理と同じものです。さらにブログという媒体でそれを書くことにより、その作品の「布教」に貢献できるという喜びもあります。

どうもブログを書いていると流行りのもの、最近のものをとりあげないといけないという観念が働くことがありますが、そんな決まりはありません。どんな古いものであれ、どんなマイナーなものであれ、語ってよいのです。そしてそれは何回でも。

私の場合、このブログを最初に始めた時マンガも扱おうと決めていたのですが、その中にはひとつの目標がありました。それは『岡崎二郎作品を広める』ということ。最近書いてなかったのでもしかしたらご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、『アフター0』というビックコミック系列誌上で10年以上前からスローペースで刊行されているSFマンガがあります。SFマンガと言えば、藤子・F・不二雄先生の異色短編集があり(こっちは「すこし・ふしぎ」だけど)こちらはドラえもんほとではないにしても結構有名ですが、『アフター0』のほうはそれに比べるとかなり知る人が少なくなっています。しかしながら、これは異色短編集と肩を並べるほど面白いと思っています。だからこれを多くの人に読んで欲しいと、しょっちゅう紹介していました。以下一部。

この世にいない人の手紙によい意味で振り回されることの爽快感〜『アフター0 大いなる眠り子VI 別れの扉』 - 空気を読まない中杜カズサ
『もやしもん』の主人公のように実際にあんな菌が目で見えたらどうなるかをSF的に考えてみる - 空気を読まない中杜カズサ
人の創りしものに心はあるのかという問題へのひとつの回答〜『国立博物館物語』 - 空気を読まない中杜カズサ
岡崎二郎作品最新作『宇宙家族ノベヤマ』 - 空気を読まない中杜カズサ
セワシには自我がない?〜「物体瞬間移動機」は魂を殺すか - 空気を読まない中杜カズサ

こんな感じで、ことある毎に書いてきたのですね。そして、このマンガを実際に購入された方がいて、そして「おもしろかった」というコメントがあった時はすごく嬉しかったです。


ほかにも、更新に行き詰まった時の最良の必勝法として「自分が好きなものの思いを語れ!」というのがあります。ですのでゲームミュージックなブログでは、音楽なら『ダライアス』シリーズや『レイディアントシルバーガン』のこと、SFCソフト『天地創造』や『タクティクスオウガ』のことがたまに出てきます。そしてそのジャンル全体への意欲を再確認しています(もしそれが出てこなくなったら、ブログの終わる時なのでしょうね)。

おそらくですが、感想系のブログでそれなりに続いている人は、そういったものを持っている方が多いのではないでしょうか。例えばたまごまごごはんさんなら、『サナギさん』がやっぱりそうなのかなと思ったりします。


そんなわけで、まず感想系ブログを始めた人には、『自分の一番好きな作品について思いっきり書く』というのをおすすめします。そして何を書けばよいか迷った時も、また同じようにその作品について思いっきり語ってみるのがよいのではないかと。そうすれば、楽しく文章を書けるようになると思うので。


アフター0―著者再編集版 (1) (ビッグコミックスオーサーズ・セレクション)
アフター0―著者再編集版 (1) (ビッグコミックスオーサーズ・セレクション)

 アフター0―著者再編集版 (2) (ビッグコミックスオーサーズ・セレクション)
  アフター0―著者再編集版 (2) (ビッグコミックスオーサーズ・セレクション)

*1:ただ、自分はヒキコモリ体質なのでこういったメールを出したことないので、あくまで予想です。そういえばサイト運営者にこっちから出した連絡って、GMブログの時にいくつかのサイトに相互リンクお願いしたくらいだったかな。いろいろダメかも。Twitterやりはじめてからはわりと声出せるようになってきたけど。