空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

同人から商業連載となった作品『BLOOD ALONE』5巻発売

電撃大王で連載されている『BLOOD ALONE』の5巻が発売となりました。

BLOOD ALONE(5) (電撃コミックス)

BLOOD ALONE(5) (電撃コミックス)

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4巻から引き続いて、ミサキとクロエの過去編。それと新キャラ(キーパーソン?)「伯爵」登場。なんだか話がさらに広がってきそうです。しかしながら、3巻のラストでなんだかフラグ発動した? と思わされたサイノメが全く出てこないところが残念というか(まあ、発動した感があったから出しにくいってのもあるでしょうが。)。


さてこの作品、ご存じの方も多いと思いますが、もともとは同人で作者の高野真之さんが連載していた作品なのですよね。それのシリーズが刊行されていた時期が、ちょうどコミケとかに行っていた時期だったので、それも持ってました。

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自分が持っているので9冊ほどありました(もうちょっとあるかも)。たまに商業連載の方でも枠なしスタイル*1が出てきますが、その形も同人誌でのが元となっている感じ。ちなみに設定が微妙に異なっており、さらに初期のクロエがかなり、ミサキが微妙に絵柄が違う感じでした。ちなみに、これらの話はほとんど商業連載&単行本でリライトされて載っていますので、いちいち中古同人屋とかヤフオクで買う必要はないと思います(ちなみに3〜5巻の話はすでにオリジナル)。


しかし、同人から商業といえば、『ひぐらしのなく頃に』のようなゲームが有名ですが、こういうマンガでもいくつかありますね。同じ電撃なら、『ガンスリンガーガール』がありますし、他にもタイトルまで同じもの、タイトルは違うけど、設定とキャラは同じものなどがそれなりにあります。また、アニメでも『灰羽連盟』は、安倍吉俊氏の同人誌が原案(これも機会があったら紹介します)、『ガドガード』は、いづなよしつね氏の同人誌が原案となっているとか。商業と同人は完全に分離されているように見えますが、作り手が両方に属している昨今、このようなものがあってもむしろ自然と思えますね。その意味で、同人市場というものも昔と比べて広がりを持ったのだと思います。

同人市場で認められたものに対して広がりをみせ、多くの人の目によい作品が行き届くようになるのは、それが作り手本人の希望ならば必ずしも悪くはないのではないでしょうか。とはいえ、同人はあくまで好きにやる場所だと思うので、無理に商業化を目指す必要はないし、そればっかりになるのも問題ですけど。

※2017/10/11追記
その後、講談社イブニングに移籍して連載された後(単行本もそこからに)、現在は同人で連載され、kindleでも発売されています。

*1:bolze.スタイル?