『mixiの規約変更問題について過去の類似事例から考えてみる』でも書きましたが、Webサービスでいきなり規約が変わるのはそんな珍しいことではありません。今持っているFC2やはてなはそのへん別に問題が起きたこともないのですが、やはり万が一のためのバックアップは必要かと思い、ブログサービスではなくて、自分の持っているサーバ(レンタルサーバスペース)でブログツールを使ってブログを構築出来るようにしておくべきではないだろうか、ということで、ちょっとそのへんを調べてみました。
こういう文章は詳しい人には当たり前のことで、かといってわからない人には全然面白くないものだとは思いますが、書留めておくところがここくらいしかないのでご容赦ください。まあ中途半端な知識しか持っていない者がこれらに対してどう考えたかという経緯の参考にでもなれば。
前準備・ブログソフト入手
私は今まで技術的な遊び用も兼ねて「さくらのレンタルサーバ」を月500円のスターンダートプランで借りていたので(『ゲームミュージックなHP』が置いてあるところです)、そこを利用することに(さすがにそこらへんの情報はいくらでもあるので調べてください)。
さて、肝心のブログツールですが、日本で有名なのは『Movable Type』。多くのサイトですでに使われ、ガイド書籍もわりと出ているようです。それに追撃をかけているのがオープンソースの『Word Press』。とりあえずこの二つを使ってみることに。ただ、GPLの下で配布され、その中であれば使用に関して比較的自由なWord Pressに対し、Movable Typeのほうはライセンスがかかわっているためちょいと注意しておく点があるみたいです(参考:Movable Type のライセンスのまとめ)。ただ、非商用のブログを1つ作るだけならどちらも無料ということなので(アフィリエイトも問題はないみたい)、今回はそれを気にせず。
とりあえず入手ですが、こちらから。規約に同意&メアド登録の必要があります。
WordPressのほうは日本語サイトがあるので、そこのダウンロードページから持ってきましょう。(ほかにも入手方法があるかもしれませんが、こちらを参考にさせていただきました)
Movable Typeのインストール
さて、インストールです。この場合のインストールとはEXEを叩くことではなく、サーバに置いて実際に動かせる状態にするものを指します(正直今、説明のレベルをどこに合わせたらいいか迷っています)。
で、Movable Typeは調べたところかなりめんどいように言われていますが、さくらの場合はご丁寧にこんなものがありました。
■オンラインマニュアル・Movable Typeインストールマニュアル
図解付きで転送から一番引っかかりやすいと思われるパーミッション(属性)の設定まで懇切丁寧にしてあるので、それにしたがってください。
ただ、マニュアルがあったからよかったものの、mt-config.cgiを編集するなど実際はめんどい作業があり、ここで戸惑う人も多いみたいです。
WordPressのインストール
以下のサイトを参考にさせていただきました。
これはかなり簡単で、転送して属性変更するだけでOK(phpをあらかじめ705になるように変更すればさらによし)。最後に「もっと多くの作業を期待しましたか? 残念ながらここで終了です」という文章が出るように、かなり楽です。そしてアドレスにアクセスすると、すぐに初期設定ウイザードが出てきました。
しかし、ここからが問題で、そこに何を入力すればいいのかわからない!そんでもって適当に入力したらエラーが出る。そこで困って調べ直していたら、以下のサイトが。
ここによると、
データベース名:さくらインターネットのアカウント名
ユーザー名:さくらインターネットのアカウント名
パスワード:データベース作成時に設定したもの
ホスト名: mysqlnn.db.sakura.ne.jp (nnは数字)
これが重要とのこと。いや、ユーザー名はわかるけど、データベース名って?*1 しかし、さくらの設定ページ(サーバコントロールパネル)に行くと、サイドバーの「アプリケーションの設定」に「データベースの設定」というのがあるのですよね。そこに「データベース ユーザ名」ってのと「データベース サーバ」ってのがあるので、それをそのままさっきの「データベース名」と「ホスト名」に当てはめればOK。無事に動きました。
どうしてMovable TypeとWordPressでこう違うのかというのは、さくらサーバの仕様とかいろいろ考えられますが、かなり長くなるのと読む人が読まないとわけわからないので割愛。おそらく他のサーバの場合、ホスト名がわかっていればたしかにWordPressのほうが楽だとは思います。
さて、使ってみた雑感ですが、Movable Typeはページ静的生成がディフォルトなので再構築が必要なため、Seesaaブログに似ている感じ*2。対してWordPressはページ動的生成なので、ブログサービス系の多くに似ているような。他の操作ですが、これは今までFC2なりでブログを作ったことがある人ならわりと似ているので、慣れれば基本的なことをするのにそこまでの苦労はないと思います。プラグインやデザインテンプレートはどちらも追加できますしね。
あと、その他の違いはこちらにあったのでリンク。
■ブログツール比較(Movable Type / Serene Bach / WordPress)
難しそうに見えるこういったブログツールですが、個人的には基本的なHTMLがわかって、ブログのプラグインやテンプレートにちょっとでも手を入れられるのでしたら、問題なく使えると思います。(はてなのサイドバーうち程度弄れるのだったらそれなりに出来るかと。そんな難しいことはしていないので)。これから先、ブログサービスのバックアップが欲しい方は、ひとつ考えておいてもよいかもしれません。ま、さすがに現状は特に問題ないので、急ぐ必要はないでしょうが。
でもなんか、まとめるつもりがさくらのプッシュになってしまった気もする。まあ別にさくらの宣伝ではないので、レンタルサーバにするにせよ自分の好きなところを選びましょう。自鯖でもいいしね。