昔やっていたブログで、ドラえもんの世界についてのことをちょっと書いたのを思い出しました。
せっかくなので、ちょっと改良しつつ転載したいと思います。まあブログに慣れてない1年前に書いた思いつき文章で、考察というより空想ですけど、そこはそういうものとして読んでいただければと。
それでは以下転載(一部修正)。
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「ドラえもん」の舞台で、真っ先に思い浮かぶ場所は何処でしょうと聞かれれば、屋内なら最も登場が多いのび太の部屋、そして屋外ならこれまた登場の多い空き地と答える人は多いと思います。
さて、この空き地が思い浮かぶ理由としましては「3つの土管」という有名な記号があるからでしょう。というかすでに土管3つが重なっていれば、たとえ他のマンガでも「ドラえもん」を連想してしまう人は多いのではないでしょうか。
いや、すごいですね土管。これほど土管という記号を活用したマンガは、他にはお笑いマンガ道場の富永一郎先生が、鈴木義司先生を描いたときものくらいしかありませんね。
話がそれましたが、今日は土管の話ではなくこの「ドラえもんにおける空き地」について考えてみようと思います。
さて、ドラえもんの舞台は東京の練馬にあるということになっているようですが、いくら昭和50年代とはいえ、東京23区内に野球が出来るほどの空き地がいつまでもそのままであるのは不自然ではないでしょうか。今なら尚更。
しかも遠くにはビルらしきものが見えますし、ドラえもんの付録であった町の解説によれば、駅もそんな遠くないですし。それなのに学校の裏にはちょっとした山があると。
1度か2度だけマンション建設の資材置き場になったような記憶がありますが、それも1話だけであとはもとの空き地になります。
そこでこの空き地の地主の立場になって、何故ここが空き地のままにしておくのかちょっと考えてみました。
推論1として出てくるのは、「この土地の持ち主が金持ちのおじいさんとか親切な人で、子ども達の遊び場として提供している」という仮説です。これはあり得る話です。ですが、そんな人は一度も出てきてないので説得力には欠けます。
推論2としては、所有者が転々としていて、誰も着工出来ない、もしくは土地転がしの対象になっているという仮説です。生々しい話ですが、現実的にはわりとよくある話です。
しかし、そんな物件に子ども達を遊ばせるというのは不自然です。もし上記の説が正しければ、金網で封鎖されている可能性が高い気がします。(そこで事故を起こされたら責任が地主に及ぶので)
そこで有力なのは次の推論3です。すなわちここは、地主が児童遊園として期限付きの土地提供を地元に行っているのではないでしょうかというものです。
地主はおそらくここに物件を立てられない事情があるのでしょう。そこでここを児童遊園に提供すれば、名声は得られる上に、その土地の免税にもなります。というわけで、そんな実益を兼ねた裏事情があると推測します。
しかし、ここの地主よりさらに注目すべきなのは、隣の神成さんではないでしょうか。
この人、空き地の隣に住んでいるばっかりによく野球の球でガラスを割られたり盆栽を割られたりします。しかし子どもに対して怒るものの、その空き地における野球使用の差し止めを地主(もしくは管理者)に求めていません。
もともと神成さんは、オバケのQ太郎でドロンパを居候させている家の人でもありますが、オバQを見ればわかるように、見た目は怖いけど本当はいい人です。ですので、子ども達が野球を出来なくなるのを可哀想だと思って、ガラスを割られようが、頭にボールが当たろうが、その場で怒るだけで大人の強硬手段には訴えないのではないでしょうか。
現在の日本に必要な親父、それが神成さんかもしれません。
まあ、空き地からそんなちょっといい話(?)を推測してみました。