空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

ドラえもんとタイムパトロール

ドラえもんにたま〜に出てくるタイムパトロール、これは過去の歴史を変えようとするものを防ぐために活動しているのですが(「のび太の日本誕生」では、歴史を変えようとするギガゾンビを逮捕しましたね)。

でも、それならば何故、ドラえもんは捕まらないのでしょうか。

まさかあの有能なタイムパトロールが、のび太の矯正という歴史変動を見逃している、なんてことはどう考えてもあり得ません。(そもそもドラえもんは過去に常駐している時点で違反なのでしょうし)

そこで、いろいろ考えてみました。


まず、ドラえもんが逮捕されないのは、過去に来ることを何らかの理由によって許可されていると考えた方が自然でしょう。
 そうすればドラえもんが「歴史を変えに来た」と堂々と公言している理由もつかめます。

では、次にわき上がる疑問、どうしてドラえもんにはそれが認められているのか、を考えます。

私が考えられるのはふたつ、
 ・実験説
 ・許可&範囲制限説
です。


まずは、実験説から。

これは、ドラえもんがタイムパラドックスの実験として、実験台にされているとする考え方。 つまり、「過去の変動で、どのように歴史に影響を与えるか」という監視対象にされているのです。 もちろん、のび太やドラえもんの生活は、随時監視されていると考えるのが妥当でしょう。

でもなんか、これの観察記録が「ドラえもんの最終回」とか、チェーンメールとかにありそうな気がしますね。

まあ、もしドラえもんが大人向けで、「劇画ドラえもん」みたいなのがあったら、その可能性もあったでしょう。 しかし、そんな全国の子どもにトラウマを残す展開は、A氏ならあり得たかもしれませんが、F氏でそれはないでしょう。

ならばもうひとつの「許可&範囲制限説」のほうを。


1巻で、未来のセワシの家では借金漬けでお年玉が50円(未来の金利で50円なら今では1円かも…)と言っていました。つまり、相当貧乏なはずです。でも、基本的にドラえもんで描かれているのは「明るい未来」なので、福祉もそれなりに気を遣われているはずです。

というわけで、「借金をなくす程度の幸せのために、過去に行って歴史を少し変える事を許可された」というのがこの説です。 ちなみにこの場合、タイムパトロールは歴史が変更する範囲をある程度わかると考えられます。


もちろん、それにはあくまで「借金がなくなる程度」ということで、過度の儲けにつながる行為は、禁止されていると思います。だから、間接的には借金をなくすために来たドラえもんが、直接的に金儲けをしないということで。

ちなみに一度、1等の宝くじを過去に取りに行こうとして、結果失敗する話がありましたが、これも実は裏でタイムパトロールが阻止していたと考えると、ちょっと話が別の意味で面白くなりますね。


まあ、本当に突き詰めていくとまた矛盾が生まれそうですが、まあ、こんな説もどうでしょうかということで。

つか、公式でそのへんのことに言及しているのってあるのでしょうか。(もちろんドラえもんの最終回系のネタではなく) もしご存じの方がいらしたら、お知らせくださいませ。