空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

マンガ研究

『こち亀』以外で200巻に到達しそうな長期連載漫画

先日、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の40年に渡る連載が終了しました。 こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 特装版 40周年記念 (ジャンプコミックス) こち亀の特筆すべきところはいろいろありますが、とりわけすごいのは40年間という長期連載の中で休載な…

角川書店お家騒動とそこで創刊された『電撃コミックGAO!』

KADOKAWAグループといえば、いまや出版界、とりわけアミューズメント方面では一大勢力となっております。ここ10数年、ざっと思いつくだけでメディアワークスをはじめとして、アスキー、エンターブレイン、メディアファクトリーといった出版社を系列に入れ、…

クール教信者作品における世界繋がり(『旦那が何を言っているかわからない件』等)

この秋、ニコニコ動画120万アクセスをするなど、地味に人気がある通称壁殴りアニメ『旦那が何を言っているかわからない件』。 さてこの作品、一応出典は一迅社の単行本となっていますが、大元はWebで連載されていた4コママンガというのはわりと有名で、現在…

ポートガス・D・エースは「死ねた」のか

※今日のエントリーは『ONE PIECE』の比較的最近のネタバレを含みますのでご注意ください。 『ONE PIECE』は、ここ1年辺りの急展開がやっと落ち着き、連載以来初となる4週連続休載が話題となっています。 ■週刊少年ジャンプのONE PIECE(ワンピース)…

約10年前の同人界と萌え系4コマのわりと深い関係

14日から17日はコミケでした。今日はちょいとその関連の話で。 私はまとめて読める単行本の方が好きなので多くのマンガについては単行本初見になるのですが、もちろん雑誌で買っているものもあります。その中でまんがタイムきらら系は抑えているのですが、そ…

政治マンガ『サンクチュアリ』を今読むと興味深い

こんなニュースがありました。 ■衆院選出馬要請に東国原知事「自民総裁候補にするなら」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(※2012/12/3 リンク切れ確認) なんかこれについてなんかいろいろ各方面で報道されたりまともに答えている政治家とかおりますが…

萌え系4コママンガ誌のよいと思う点をいろいろ挙げてみる

アニメ『けいおん!』が予想以上の盛り上がりを見せています。 けいおん! 1 (Blu-ray 初回限定生産) さて、この『けいおん!』の原作は、芳文社のまんがタイムきららに掲載されている、いわゆる萌え系4コマと呼ばれているものです。かつてはいろいろな雑誌が…

『けいおん!』真鍋和の魅力について語ってみる

正直予想外だった『けいおん!』の盛り上がり 『けいおん!』のアニメが放映されて以来、なんかネット上のあちこちで急に話題が沸騰している感じです。ニコニコ動画には早速作品とか出ていますし。しかし、正直私にはここまで盛り上がるとは思っていなかっ…

巨匠・あだち充の兄、あだち勉という破天荒な人物の存在

今週の少年サンデーは、50周年記念でした。 [caption id="attachment_214" align="alignnone" width="103"] 週刊少年サンデー2009年16号[/caption] さて、今号は週刊少年サンデーを長い間支えてきた大御所、あだち充氏と高橋留美子氏の合作が載っていました…

マンガ雑誌における「巻末マンガ」について考えてみる

マンガ雑誌を買うと、その号のイチオシマンガ(○周年記念も含む)がトップページになることは多いですね。よく言う「巻頭カラー」ってもの。では、その雑誌における巻末には、どのようなマンガが来るのでしょうか。 こう書くと、「一番人気のないマンガ」を…

無料で見られる企業Webコミックサイトまとめ

※2014/12/10注……この記事は2009年3月のものです。比較的新しいリストは、ページの「Webコミックサイトまとめ | 空気を読まずにマンガを読む」をご覧ください。一応下のも当時の物として残しておきますが、リンク切れは随時消します。 前回、出版社が運営する…

ヤキモチ、嫉妬描写の類型いろいろ

少年マンガから青年マンガまで、男性向けを対象としたものでは昔から多くの作品に「ヒロイン」が出てきます。で、たいていは主人公と恋愛したりと。そして近年では「ハーレムもの」として女性が複数出てきますよね。 さて、主人公が男だった場合、ヒロインと…

マンガにおける続編ものについて分析してみる

いきなりですが相原&竹熊コンビの名作『サルまん』のお話。 後半、大ヒットを飛ばしたにもかかわらず、行きすぎて電波発信マンガになってしまった『とんち番町』が打ち切られることになります。で、その後出版社からも見放された二人は『とんち番町2』をひ…