空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

その他マンガ感想

『百姓貴族』(荒川弘)5巻感想

荒川弘『百姓貴族』の5巻を購入。 オビには「累計220万部突破」ということで、現代のエッセイコミックとしては、異例の売り上げになっているようです。 隔月なので50話の時点で連載から10周年ということ。そしてこのブログで1巻の感想を書いてから、もう7年…

『百姓貴族』(荒川弘)4巻短文感想

『百姓貴族』(荒川弘)4巻購入。 1巻について書いたのが2010年だったので、もう6年も経つのですな。 https://comicreading.com/archives/672 その間にハガレン終わったり『銀の匙』が始まったりアニメ化したり。その性でこちらのマンガの知名度も上がった感…

『ゆかいなお役所ごはん』(くらふと)短文感想

感想を一言で言うと、農水省(の食堂)に行ってみたくなる。油が染みたナス食べたい。 お役所の社員食堂などの食べ歩きとインタビューレポ。絵柄が杉浦茂調なのが特徴なので、本屋で買うときに間違えて青林工藝社の棚に置かれてないかと思ったがそんなことは…

クール教信者作品における世界繋がり(『旦那が何を言っているかわからない件』等)

この秋、ニコニコ動画120万アクセスをするなど、地味に人気がある通称壁殴りアニメ『旦那が何を言っているかわからない件』。 さてこの作品、一応出典は一迅社の単行本となっていますが、大元はWebで連載されていた4コママンガというのはわりと有名で、現在…

幼なじみ同士達のほんわかとした青春ラブコメ『ココロ君色サクラ色』

このブログではお久しぶりです。というか日付を見てみると前回の更新が去年だったので、ここは今年初の更新となるのですな。 ちょっと今年に入ってから個人的なことがさらにいろいろとあって、ここのブログまで書けませんでしたが、その期間もマンガは積み上…

農業をしていた立場からの貴重なエッセイコミック、『百姓貴族』

荒川弘さんといえば、先日長期の連載を終えて終了した『鋼の錬金術師』の作者として有名でしょう。ごく少数の人だけ『ゲーパロ4コマグランプリ』を思い出しているかもしれませんが。 鋼の錬金術師 26 (ガンガン コミックス) さて、その荒川さんがスクエニ以…

秋葉原駅前にバスケットコートがあった時代の青春~『トランジスタティーセット』2巻

里好『トランジスタティーセット ~電気街路図~』2巻読了。 ちなみに帯で隠れている表紙の片隅に、同じ作者の『うぃずりず』のりずがいたりする。そういえばこちらの舞台も浅草とか下町だから、そんな秋葉原から遠くないんだよなあ。

二次創作の壁を超えた『にょろーん ちゅるやさん』という存在

ちゅるやさんの単行本限定版、『にょろーん ちゅるやさん めがっさ限定版』が発売されました。 にょろーん ちゅるやさん めがっさ限定版 既に有名なのでご存じの方も多いでしょうが、『にょろーん ちゅるやさん』はもともとライトノベルやアニメなどで人気の…

日本の戦後政治史を学べるさいとうたかをの『劇画 小説吉田学校』

今日紹介するものは『小説吉田学校』というものをさいとうたかをが劇画化した『小説吉田学校』というもの。 『小説吉田学校』は戦後の政界を舞台として、吉田茂やその周辺、後継の政治家が織りなすノンフィクションです。戸川猪佐武の原作をさいとうたかをが…

萌えの街とは違う側面も持つ秋葉原を描いた『トランジスタティーセット』

私は東京の西部に生まれてからほぼ住み着いているので、昔から秋葉原には行っていました。まあ中心は池袋や新宿、中野だったのですが、何か電化製品をいろいろ探したいときは山手線に乗ってそっちまで行くという感じでした。 さて、今ではすっかりオタクの街…

夜麻みゆき6年ぶりの単行本『トリフィルファンタジア』は優しいファンタジー

はてなのほうで夜麻みゆきさんのマンガがGファンタジーにて新連載を開始したというエントリーを書いたのが昨年の1月。 ■久々に復活の夜麻みゆきマンガ『トリフィルファンタジア』は穏やか&かわいいファンタジー - 空気を読まない中杜カズサ で、昨年末、と…

Dr.モローの暴走した編集部マンガ『やりたいほうだいフジえもん』

開設してから最初のうちくらいは頻繁に更新しないといけないかなあと思ったので、今日も。 コミックマーケットに行っている方はDr.モローさんのマンガをほぼ必ず目にしたことがあると思います。そう、コミケカタログに昔から載っているマンガの作者です。氏…