空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

ブログにおける過去のエントリーの価値は?

私のページにリンクしてくれているサイト&ブログさんの記事は、時間がある限り読ませてもらっているのですが、その中で久しぶりに驚いたものがあります。それは、駄文にゅうすさんで以下のエントリーを紹介してもらっていたので。

録画したビデオは、見るためのものではないという考え方

これ、はてなに移る前、FC2にてこのブログの前身として書いていたものなのですよね。そして更新停止してこちらに移ってきたので、広告が余裕で出るほど更新停止してます(FC2では1ヶ月更新しないと広告が出る)。ちなみに日付は2006/01/31(火)と、今から2年半くらい前になります。

でもこれ、非常に新鮮というか不思議な気持ちなのですよね。それは、こんな昔に書いたエントリーが紹介されたから。たいていの場合紹介されるのって、1週間以内のエントリーでしたから。

おかげさまで、このブログも当時と比べて、多くの方に見てもらえるようになりました。しかし、調べてみるまでもなく、多くは新しい記事へのアクセスなのですよね。それにはいくつか理由がありおます。ひとつは、前述のようにニュースサイトさんに紹介してもらうのが最新のエントリーということ。同時に、はてブされるのも新しい記事ですよね。まあそれは当然といえば当然です。古い記事は新鮮さが落ちると同時に、当然今とは違うことをいっている可能性が高いわけですし。また、ニュースサイトさんにとっては、「すでにどこかがとりあげていて、話題になっているかも(だから今更出しても二番煎じかも)」という気持ちもあるのかもしれません。ただ、最近の日記より昔のほうがよく書けた、と思うものも存在するわけですね。ただ、アクセス数が過去のそれを書いた当時よりあがっている場合、どうしても昔のそれより最近のほうが人の目につくという。

といっても、ブログというもの自体、新しいものが優先されて、古いものが読まれにくいという仕様なのだと思うのですよね。これがふたつめの理由。いうまでもありませんが、ブログというのは殆どの場合時系列で、日付の新しいものがトップに、そして古いものはどんどん後ろに押しやられます。古いものを読むことは、何かの言及があった時を除いてあまりないでしょう。それに対して非ブログのホームページの場合、ブログに比べて時系列の概念は薄く、書いたものを並列に並べることも出来ます(まあそれでも新しい方が読まれやすいでしょうが)。

しかし、普通にブログを使って、過去の記事をアピールしていない場合、その過去記事は沈んだままになってしまう可能性は高いのですよね。それこそ読み手の人も、おもしろいものがあるとは限らない過去エントリーを読もうなんてなかなか思えないでしょうし。

以上のような理由で、どうしても過去記事は読まれにくいことになります。とは言っても、必ずしも書き手のほうも過去記事を読んで欲しいとも限らないのですよね。それは鮮度が落ちるとか、時期がずれるほかに、過去に書いたことはどうしても未熟なものが多々あるので、それを率先して見て欲しいとは思わないと。逆に「絶対読むな」と思う人もいるのではないかと。故に、この両者の理由で過去記事はどんどん存在が消えてゆく運命にあると思えます。

でもやっぱり「これはよく書けたけど、今、また読んで欲しいなあ」というのも存在するのですよね。私の場合、似たテーマで書いて「過去にこのようなのを書きました」と引用としてリンクを張ったりします。ですので、過去のお気に入りのエントリーがあったら、それをアピールするというのも書き手としての手段ではないかと思うのですよね。それこそ、もう一度誰かの目について、大きく採りあげられる可能性もあるでしょうし。

そういえば、はてなブックマークを使った、「注目エントリー」というブログパーツ的なものがあり、昔のエントリーではてブの多いものを出せるようになっています。それも、過去の良くできた(まあはてブの場合はそうとは限らないけど)と判断された記事を読ませる工夫なのかもしれません。