裁判員制度において顔が知れている人の抱えるリスク

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裁判員制度がもうすぐ始まるというのは、報道もされています。まあここに様々な問題なり疑問点はあるのですが、話が広がりすぎるので、今日はひとつに絞ります。

さて、この裁判員は以下のような流れでなされます。公式サイトより。

裁判員はこうして選ばれます

ここでは、くじで選んだ名簿を元に候補者が選ばれるということになります。しかしそれの辞退事由があれば、拒否できることになります。その辞退事由としては以下のものが検討されています。

裁判員になることは辞退できないのですか。

しかし、ここの辞退事由にないもので、気になるものがあります。それは「すでに公に顔が知られている人はどうするのか」ということ。

裁判員制度では、身の安全を保証するために、守秘義務がありますが、それでも名前が自動的にわかってしまうケースが存在します。それは、裁判員がすでにメディアなどで知られた有名人であること。芸能人、スポーツ選手、政治家(会期開催中ではない)などですね。しかし、これを理由にしての辞退は出来ないようです。

有名人が裁判員に選ばれた場合,その人の身元が分かると思いますが,それでも裁判員に選ばれるのですか。類似 医者や学校の先生のように,不特定多数の人と接する職業の人は,自分が被告人を知らなくても,被告人が自分を知っているかも知れません。それでも選ばれるのですか。

上に対しての答えが、

裁判員法は国民の中から裁判員が公平に選ばれることを想定していますので,有名人など,身元が分かってしまうというだけでは裁判員やその候補から除くことや,辞退することはできません。裁判員を守るために,法律で,裁判員や裁判員であった人やそれらの家族を脅したり,困らせる行為をしてはならないとされており,これに違反した者は2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処せられます。

なので。

これに対して危機はないのかという件についての回答。

裁判員になったことで,事件関係者から危害を加えられることはありませんか。

「ほとんどおきていません。」という回答がされていますが、ここが気になります。

というのは裁判官に関しては未遂ではありますが過去にこんな事件があったからです。

熊本・お礼参り殺人事件(事件史探求)

これによると、「森川は大学ノートに出所後、復讐するための殺害順位を書き込んだ。(中略)さらには無期懲役刑を言い渡したM裁判官など殺害候補は30人に上った。」とあります。つまりは、裁判員のような立場の人間が狙われるリスクもゼロではないわけです。

もちろん現在のところ、自分を裁いた裁判員を調べる方法はほぼなく、顔だけでは困難でしょう。ただそれが、一般に名前のしれている人だった場合、どうでしょうか。しかし、顔を隠すことは出来ないようです。

裁判員は法廷内で顔を見せずに裁判をすることができますか。

これを見るに、どうも有名人に対しての対策が、かなり危険なような気がするのですよね。身の危険以外にも、政治家は自分のかかわる裁判で死刑でも出ようものなら、邪推をされて叩かれる可能性もあります。……ってなると、場合によっては裁判官が政治家の命運を握っちゃうことになるけど、三権分立としていいのか? でも、たしか話し合いの様子を外部に伝えるのは禁止されていましたよね。

あと、裁判員に選ばれた人は、そのリスクを慎重に考えると、その後顔を表立って出せなくなる(有名人になれなくなる)可能性もあります。

正直、裁判員制度はかなり予想がついていない状態で運用が開始されると思います。ですので、かなり最初は混乱するでしょう。あと、有名人が出た時に、マスコミはどう反応するのか(法で禁止されているのかがよくわからない)注目したいです。確率論で行けば、1人くらいはぶち当たると思うので。あと、個人的には裁判官の一般市民との認知のずれが生じているのは「マグロ漁船に乗らせるぞ」が脅しとして無罪とか、そういった軽微なほうにあると思うので、むしろ重大事件よりそっちのほうが裁判員が必要のように個人的には思うのですが。

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