現代に「アングラサイト」と呼べるものが存在しなくなった理由

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近年において、「アングラサイト」と呼ばれるところはどこか、と考えてみたのですが、全然思いつかないのですよね。たしかに、不正アクセス防止法施行以来激減はしたらしきものの、危険情報や違法なものをアップロードしているサイトはあるみたいです(最近も、ゲームがらみで話題になったようですし)。ただ、それが「アングラサイト」なのかとなると、個人的にはなんだか違う感じがするのですよね。それはアンダーグラウンドではなくて、単純に「違法サイト」というかなんというか。

昔は2ちゃんねるや、はては悪徳商法?マニアックスまでアングラサイトと言われていた時代がありました。しかし、今それらのサイトに、そして同じことをやっているサイトにその言葉を当てはめようとしても、違和感を覚えます。となると、昔「アングラサイト」と呼ばれていた者と、現代の各種サイトの違いは何なのでしょうか。

私の考えでは、アングラサイトの判断基準というのは、「そのサイトが違法行為を行っているかどうか」ではなく、「そのサイトの正体(運営理由なども含む)がよくわからない」という点なのではないかと。つまり、昔のこれらのサイトというのは、なんとなく表だっては出来ない、危険なことをしている感じがしました。それは明確な触法ものではなくても、ほとんど規制されない掲示板とか悪徳商法の情報とか、訴えられる可能性があるもの(というか実際訴えられましたが)。つまり、ネットのない時代からは、明らかにタブーに踏み込んでいたわけですよね。

しかし、その正体もやっている目的もわからない、という一種の異様な空気が、「アングラサイト」と呼ばれる理由となったのではないかと。だけど、今の違法サイトってたしかに誰がやっているのかはわからないにせよ、なんとなそれをやる理由というのはわかるのですよね。それは単純にその運営者が儲けたいから、というのがほとんどではないかと。たとえば詐欺系ならそのまんまですし、違法アップロード系も、おそらくは広告料金目当てという面が強いでしょう。つまり、『幽霊の正体見たり枯れ尾花』ではありませんが、どんな不思議なものでも、その正体がわかってしまうと、一気にその異様な空気が薄れてしまうという感じ。悪徳商法?マニアックスの場合、beyond氏が実名を公表した時が、その境目だったのかもしれません。

また、それらのサイトの探しやすさ、言い換えればにあるでしょう。つまり、検索エンジンの主流がYahoo!の登録型だった時代は、そういったサイトを探すことさえ困難でした。たとえばinfoseekの大量に出てくる中から、いちいち探していったりとか、それ系のサイトのリンクを辿ったりとかいう方法がとられていたようです。しかしながら現代では、googleを使えばそういったサイトに直接ではなくても、昔よりもはるかに簡単にリンクできるでしょう。あと、ワレズサイト、すなわち違法に交換するサイトは、P2Pに流れてしまったとも考えられます。

しかし一番の原因は、上のgoogleにも繋がりますが、ネットの進歩によって、そういったサイトがアングラと感じられなくなってしまったことではないかと。さすがにワレズなどの違法サイトはともかく(これも上記の儲け的根拠により、だいぶアングラ的雰囲気は薄らいでますが)、今、悪徳商法?マニアックスと同じようなページが現れても、おそらくそれをアングラとは感じないのではないかと。それは2ちゃんねるも同じですね。

総じて、ネット発展期はどれだけ深いのかまだまだ広さが見えなかったネットの世界が、ややその広さの限界が見え、開拓が進んでしまったために、その照らし出せない部分、すなわちアングラなところが減ってしまったのではないでしょうか。

となると、今アングラサイトと呼べるところが存在するとしたら、案外携帯電話系サイトのほうが多いのかもしれません。それは内容はともかく、最近話題の学校裏サイトのように、知られつくしてない、それ故に異様な雰囲気を与えるものですから。でも、携帯を探る完全な検索エンジンが開発されたら、ここからもアングラ的な空気はなくなるのかもしれません。

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