相互リンクでアクセスが増えるというのは実は幻想ではないだろうか

2000年前後、個人運営のテキストサイトやニュースサイトのブームが起き、様々なサイトが開設されました。具体的には『斬鉄剣』『侍魂』『ちゆ12歳』、『俺ニュース』などが全盛だった頃ですね。今でもその当時に開設されて、毎日のように更新されているサイトさんもいらっしゃいますね。余談ですが、『ちゆ12歳』が毎日のように更新していたのって、平成13年2月から、同年の10月くらいまでなんですよね。その後はやや間が開はじめ、平成14年の夏頃に入るとどっと更新のペースが落ちました。ということは、この実質活動期間1年程度だけで今にも残るくらい大きな影響を残しているというのは、すごいと思いました。

さて、人間せっかく制作したものを大勢の人に見てもらいたいというのは当然の心理です。故に、この頃からそれらのサイトに限らず、アクセスを増やすためにどうすればいいかというのは検討されていましたね。Yahoo!のカテゴリ検索に登録されるために申請するとか(当時はYahooにロボット検索がなかった→googleのエンジンを借りていたという流れ)、そういった同じ分野のWebリングやリンク集に登録するとか、いろいろな方法があったように思えます。

そして、中には「相互リンク」という手段もありました。言うまでもなく、サイト同士相互にリンクし合う手段です。それは片方に来た人が、もう片方にもリンクでつながるため、両方のアクセスアップにとって利益があります(ただ、本来の相互リンクはアクセスアップ目的ではなかったと思いますが)。それが、片方が超大手だったりすると、そこから人が流れてアクセス数が増えると思われていたたため、当時の有名サイトなどには、おそらくこの相互リンク申請がかなりあったのではないでしょうか(一度そのへん大手の人に聞いてみたい気もするな)。

そういえば、当時こんなマンガもありました。

アクセスアップでストレス解消!!OrangeStarさん)

これが現実であり得たかというのは、えろげの展開が現実にあり得るかどうかという話と同じだと思いますので念のため(OrangeStarさんの作風もあるしね)。

しかしこういった大手との相互リンクというもの、今でもアクセスアップにおいて効果があるのでしょうか? つまり、私のサイトへのリンクが大手サイトさんに貼られていたとして、そこから安定して人が入ってきて、アクセスが増える、そして自分も大手サイトになる、なんてことがあるのでしょうか。それは、違うのではないかと。なぜなら、近年のアクセスにおいて、大手サイトのサイドバーやリンク集からサイトにアクセスするといったことは、滅多になかったので。そしてうちのページからのアクセスも、おそらく相互リンク集からのアクセスはあまりないのではと思います。

たしかに昔は、そういったサイドバーやリンク集からアクセスすることもたまにありました。だけど最近はないのは何故か。それはニュースサイトのニュースリンク、つまり個別へリンクするものでリンクの需要を満たせてしまうからではないかと。たしかに昔は、見ているもののほかに多くのおもしろいサイトを知りたいがために、そういったものを使っていたのですよね。そしてそれは、自分が面白いと思って見ているサイトの管理人が選んだものが、その参考になると。つまり、サイトのリンク集は単なる飾りではなく、そこの管理人のおすすめリンクになっていたという意味合いもあると思います(これは現在でもそうですが)。しかし現在では、そこから探さなくてもおもしろいサイトの情報はほかから得る手段があります。まずは個人ニュースサイト。これは「記事」として紹介しておもしろいものを管理人が選んでいるのですから、おすすめサイトを紹介するという側面では、リンク集と同じ役割を果たしていると言えます。さらに、はてなブックマークや公開アンテナ、RSSなんてのもあります。つまり、多数おもしろいのサイトを知る手段がリンク集以外にもいくらでも出てきたために、昔持っていた機能が薄くなったのではないでしょうか。

ついでに、相互リンクの申し込みもなくなってきていると思います。実際私もスパムを除けば、「そっちのサイトに載せて」と言われたことないですし(逆に丁寧に「張ってもいいですか」と言われたことはある)。それはブログ化も大きいでしょうね。つまりトラックバックなどを駆使すれば、いちいちとりにくい相互リンク連絡をせずとも、そのリンクが相手のサイトに載ると。故に相互リンク自体がなくなってきたのかもしれません。まああえて言えば、SEO対策なんてのがあるかもしれませんが、企業ならともかく、個人サイトでSEOとアクセスはそんな関係ないような……とはスパム扱いされているのか、ブログ名で検索しても出てこないブログを持つ私の言い分。

でも、こう考えると昔においても、相互リンクの効果があったか疑問です。というのは、一回だけのアクセス効果はあったかもしれませんが、継続的なアクセスアップ効果はそんなになかったのではないでしょうか。だって、それがつまらないものであると一度知れば、わざわざもう一度来ようとはなかなか思わないはずですよね。だから相互リンクのおかげでアクセスが増えた、というのは幻想ではないかと思うわけです。相互リンクからアクセスが伸びた、という人は、ちょっときっかけがあっただけで、その後の地位は自分のサイト内のおもしろさで掴んだのではないかと思います。*1


でも最初に書いたようにそもそも相互リンクはアクセスアップのためにやるものではないのだし、これでいいのではないかと思います。ちなみに私の場合、ヒキコモリ体質&オドオド体質なので、こういったメールを出したことないのですよね(故に、相互リンクとなっているサイトさんでも、一度もメールのやりとりもしたことがない人が大勢いるという)。本当にリンクは気分で勝手に載せさせてもらってます。つか、別にWeb上ではそういったことを意識することもないので、リンクしたければして、消したければ消すでいいような気がします(当然マナーを守った範囲で)。リンクフリー・アンリンクフリー。


◆追記
上で書いたことのわりに、最近「相互リンク」って言葉をよく見るなと思ってたら、google広告(おそらくSEO対策の)だったり。

*1:まあ、非常に膨大なサイトからそのきっかけを掴むのが難しいとも言えますが。故に、マイナーなニュースを探るニュースサイトさんの存在は、貴重に思えます。[http://dontakt.blog32.fc2.com/:title=DONTAKT]さんみたいなことをやるサイトがまた出てくれば面白いと思うのですが。