マンガ単行本のカバー下文化

数年ぶりに『朝霧の巫女』の最新巻が発売されます。

朝霧の巫女 5 (ヤングキングコミックス)

朝霧の巫女 5 (ヤングキングコミックス)

さて、このマンガの本編の内容はもう様々なブログやサイトでで扱いされ尽くしていると思うので、ここではちょっと捻って『仁義なき裸足の忠尋』の紹介をしましょうか。



このマンガの内容は、主人公忠尋が帰ってきた広島で、極道一家の世話になる。仁義なき3姉妹のもとでどう生きてゆくのかというゴラク的極道劇画! ……ということはなく、本編のキャラを原形を留めないほど改変して利用したおまけ的過激ギャグマンガです。

 

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少年画報社YKコミックス 宇河弘樹『朝霧の巫女』4巻カバー下

これは、単行本のカバーを外したところにある、おまけ的なマンガですが、絵からキャラまで壊れ具合がすごいです。本編の舞台が広島なのでそこからヤクザ映画風になったのでしょうが、発想がすごいなあ……。しかも一応続きものだったりする。そしてカバー下の背表紙には「広島テキヤ一家」なんて書いてあったり。

ちなみにこのようなカバー裏が過激なギャグをしているパターン、同じYKコミックスの『ヘルシング』(ミレニアムの3人のオタク狂奏曲)や、『トライガンマキシマム』(表紙絵のとんでもないギャグパロディー)でも同じことがされていますね。

このようなカバー下に何かおまけを仕込んであるというパターン、昔はレアだったのに、最近ではよく行われていますね。とりあえず本屋で紙カバーをかけてもらったけど、一度外してそこを確認してから、また装着するということをしている人もわりといるのではないでしょうか。
内容は、ショートコミック(4コマとか)のほかにもイラスト、一発ネタ、設定資料など多数ありますね。そして前述3つみたいに本編では絶対見せられないノリのものもあったり*1

ちなみにざっと調べてみるとこれって雑誌毎に傾向が違うのですよね。YKコミックスのようにほぼみんなやっているのもあれば、全くやっていない雑誌もあるし。また両方というのも存在しますし。ざっと調べてみたら、少ないのはビックコミックやヤング系雑誌、多いのはややマイナー系なものやマニア色が強いもの、少年誌がものによるという感じでしょうか。これはやはり、編集部毎の特色なのでしょうか。それとも漫画家毎に違うのでしょうか。

でもここって、単行本のページが余ったときのおまけとも違って、なんというか、かなり作者が好きかってやっているものが多いのですよね(それこそ前述のYKコミックスみたいに)。しかしそれが面白く、そして雑誌を読んだ人間としても特をした気分になります。
おそらくここって、描かなくてもどうにでもなるところなので(昔みたいにカバー表紙の白黒絵とか)、あえて描くってことは作者にその意志があるからってことなのですよね。その分情熱?がこもっているこの空間というのは、かなり面白いものが出来やすい環境とも言えるのではないでしょうか。特に漫画とかの場合は*2
でもおそらく、ここで描いても描き直し同様漫画家の原稿料にはならないはずなので、あまり過度に期待するのも酷かも。それに単行本に時間をそんな割けない漫画家もいるでしょうし。でも、やっぱりあると嬉しいですよね。

今まで見逃していたものはないかカバーを外して調べてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。個人的なおすすめは、前述のYKコミックス3つと、『鋼の錬金術師』『ハヤテのごとく!』あたりです。

だけど、これの発祥とか調べると、なかなか面白いかもしれませんね。

*1:あ、でも平野耕太氏はたまに本編でもこのノリやるか

*2:でも、編集部の意向かそれが出来ない場合でも、巻末のおまけページで爆発している人もいますよね。