暗さゼロのオタクサークルマンガ、『CIRCLEさーくる』

『オタクサークルマンガ』という言葉。それとしてあるかどうかはわかりませんが、なんとなくそれのイメージは思い浮かぶ方は多いでしょう。
でもって、一番最初に思い浮かぶのはやはり『げんしけん』ではないでしょうか(ちなみに知人がオタクサークル作品の元祖は『げんしけん』ではなく『おたくのビデオ』だと言っていた人がいたなあ。まあたしかに)。
もう内容については書くまでもないですね。

げんしけん(1) (アフタヌーンKC)

さて、『げんしけん』がライトサイドのオタクサークルマンガだとしたら、ダークサイドのオタクサークルマンガも存在します。こちらもそれなりに有名ですが『ヨイコノミライ!』。こちらはオタクの自我と人間関係を暗黒面から描いており、『げんしけん』で共感を覚えた人を鬱にさせるのにはもってこいな作品です(まあ、キャラによって誇張されすぎな面はありますけどね)。余談ですけど、この作品が怖いところというのは、「自分も知らず知らずのうちに、イタい登場キャラクターみたいな言動をしてないだろうか」と思わせるところかもしれないですな。

ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)


他にもいろいろこの手のマンガはありそうですが、萌え4コマ系にもあったりします。それが今『まんがタイムきららキャラット』で連載されている『CIRCLEさーくる』。

 榊『CIRCLEさーくる』(芳文社)

これは、とある大学のマンガ研究会を舞台にしたオタクサークルもの4コマ。

ただ、きらら系4コマ漫画というのもあり、『ヨイコノミライ!』はおろか『げんしけん』にあるような苦悩やドロドロは全くなく、きわめて明るくすっきりとした、それでいて漫研らしいネタに溢れています。
ただ、登場人物が「この漫研、女の子のレベルが高すぎてファンタジーですよ」と自ら言ってしまうくらいですので、リアルというよりたしかにファンタジーに近いです(まあそんなことを言えば、ほとんどのマンガはファンタジーですが)。ただ登場人物の言動などは、ピンポイントでリアルっぽいところがあります。例えばサークルのメンバーで合宿に行ったときの夜の行動。

 榊『CIRCLEさーくる』(芳文社)

トランプで健全に遊んでいます(あとカブトムシ取ってたり)。
それにサークルメンバー(男)の家にヒロイン達が遊びに行った時、偶然来ていた姉とのやりとりも。

 『CIRCLEさーくる』  榊『CIRCLEさーくる』(芳文社)

他にも、CGと紙での描き方の違いとか、土曜の朝の授業を嫌う理由が、一般人が金曜の夜に遊ぶからなのに対して、土曜朝のアニメを見逃すからだとかピンポイントでリアル(っぽい)です。だけど暗さや恥ずかしさはなしと。

あと、微妙にラブコメが入っているような入っていないような感じもありますが、オタク同士なのであまり発展しないところもまたそれらしき。言動もまたそれらしき。

榊『CIRCLEさーくる』(芳文社)
榊『CIRCLEさーくる』(芳文社)

今月末に単行本の1巻が発売されるということなので、明るい4コマ(微妙にラブコメ含む)を読みたい方、オタクサークルモノでほのぼのしたい方、『ヨイコノミライ』でオタク人間関係に不信を抱いてしまった方はいかがでしょうか。

CIRCLEさーくる 1 (まんがタイムKRコミックス)

CIRCLEさーくる 1 (まんがタイムKRコミックス)