現代の専門学校は全てが就職のためにあるのではないのかもしれない

こんなエントリーが。

専門学校がコスプレ学科はじめるらしいよ!(驚)(情報元:MOON CHRONICLEさん)

まあちょっと驚きましたけど、すでに系列の学校でゲームライター学部なるものも存在しているので耐性はありました。しかしなにやるんだろうなあ……DTPとか? まあほかにも色々ツッコみたいことはあるけど、この科の内情がわからないのにあまり触れるのも何なので省略。
あと、ネット都市伝説かもしれませんが、昔はどこかの専門学校で「ゲームレビュワー科」や「テストプレイヤー科」があったという話も聞いたことがあります。


さて、最初のコスプレ学科でツッコまれているのは「それでどうやって食っていくの?」という、いわゆる就職するためにどう利点になるのか、というものです。まあたしかに、コスプレで食っている人ってのは、服飾製作、コスプレイヤー含めても極々一部でしょうし。そもそも服飾製作もモデルもコスプレ専業って人はいないんじゃないかと思います。

たしかに私もそう思います。しかし、こんな考えも浮かぶのです。それは、(人によっては)専門学校が必ずしも就職するためのスキルを身につける場所ではないのではないかと。

私が受験生時代に通っていた予備校の講師は、こんなことを言っていました。「大学に入ったら別に勉強する必要はない。厳しい受験を終わって、その4年後にはもっと大変な社会に出て歳をとるまでそれが続くのだから、4年間はモラトリアムの期間として遊びまくった方がいい」と。

現代では、もはや大学は楽しむことを目的ではいる人が多く、何かを学ぼうと思ってはいる人だけではないでしょう。いや、学ぶ目的を持っている人のほうが少数かもしれません。となると上の発言も的を射ているのではないかと思います。

となると、同じことを専門学校でも言えるようになっているのかもと考えられます。すなわち、専門学校といえどその期間は大学と同じようにモラトリアムの期間として置かれていると考え、好きなことで遊びまくる人がいても不思議ではないのではないかと。まあサークルの別の形かも。

こうなると、「じゃあ手に職をつけないで就職先はどうなるのよ」と思う人もいるでしょう。でもそれは大学も同じではないでしょうか。大学名のブランドが昔よりは通じなくなっている現在、遊んでいた大学生と遊んでいた専門学校生の立場が近くなってきているとも言えます。今は就職で売り手市場といっても決して誰でもよい新入社員を望まれているのではなくて、昔よりかえってハードルの高さは上がっている気もするので。


そんなわけで、こういう学科があっても需要があれば受け皿として否定は出来ないのかなあと思いました。ただ、ひとつだけ言えることは、というか専門学校全般に言えることですが、学校に入って卒業すれば、そのまま自動的にその分野(コスプレなりゲーム業界なり)の仕事が付いてくるなんてことは絶対にありませんので、それだけわかっていればいいのではないかと。実家で稼業があるとか、そこで(もしくは専門学校ではなくてもその期間で)ちゃんと学んで、卒業後は仕事に就くと将来の目標や目処が立っていないと、まあどうなるかは。もっとも大学でも同じことが言えますけどね。

でも、今日の話では専門学校の特殊な面ばっかり出てしまいましたが、こういうのは一部で、ちゃんとしたところ、もしくはちゃんとした学生なら今でもしっかり勉強して、スキルを手につけようという人が多いのですけどね。実際、大学卒業してから専門学校で学ぶ人間も多いのですから。まあ一括りにはできないってことで。

ま、私も学生時代はかなりいいかげんに生きていたし、他人様のことで偉そうなことを言える立場では全くないのでここで書き逃げ。


ちなみにゲーム系の専門学校の実態については鈴木みそ氏の『オールナイト ライブ』5巻に「ゲーム専門学校から見た風景」というものが載っていますので、興味のある方は一読されることをおすすめします。

オールナイトライブ (5) (Beam comix)

オールナイトライブ (5) (Beam comix)