いよいよ年末。そしてコミケが近づいてまいりました。
さて、印刷所の〆切は極道入稿や小規模オンデマンド以外ではたいてい過ぎていますが、それでも本を出したい方、またもともと低コストで仕上げたい人は、現在コピー本の作成に取りかかっている方もいらっしゃることでしょう。かくいう私も先程コピー本の作成を終えました(文章メイン同人誌なのでWordで作成)。
さて、完成した原稿は当然コピーで印刷して作るわけですが、通常コンビニで印刷すると1枚あたり10円かかり、しかも製本の手間もかかります。私も昔はB4の紙に片面だけ印刷してそれを折り曲げてホチキス止め、としていたのですが、経験を重ねる毎にいろいろ効率的で価格を抑える方法に変えてきました。
ここではコンビニやその他ショップを利用したコピー誌の製本方法でオススメできるものを挙げてゆきます。主にコピー本作成経験の少ない人の一助になれば幸い。
- ギリギリまで作れるセブンイレブンのコピー機
- 安さ重視ならミニストップやはんこ屋の白黒5円コピー
- ステイプルつき製本まで対応しているキンコーズ
- 自分のあった形にステップアップしてゆけばいいんじゃないかな
ギリギリまで作れるセブンイレブンのコピー機
最近有名なセブンイレブンのコピー機による同人誌制作。結構前から同人誌作成用としてもアピールされています。
使い方としては、データをPDF化(JPEGやTIFFにも対応している)→それをUSBメモリーやSDカードに入れる→セブンイレブンのコピー機にセットして、印刷という感じ。そのへんも上のサイトで懇切丁寧に説明してあります。
これのよいところは、わりと印刷の質がよいところ。それになんといっても、本当にギリギリまで対応出来るところ。あと、セブンイレブンなので店舗数がダントツなことも大きいです。都内なら少し歩けばすぐ見つかるくらいですから。nanacoが使えるのもなにげによいです。料金は普通のコピーと同じく白黒は一枚10円。
ちなみに一部だけ刷りだして確認用、もしくは他のところで刷るための原本にする、という使い方も出来ます。
製本用のホチキスについては、ない場合はちょっと工夫して土台を作れば普通のホチキスでも製本綴じは可能ですが、自分は以下のを使っていて、10号針ですが、7枚(28ページ分)なら十分綴じられます。
安さ重視ならミニストップやはんこ屋の白黒5円コピー
イオン系のコンビニであるミニストップですが、ここの特徴としてはなんと白黒コピーが一枚5円という、普通のコンビニの半額という特徴があります。
■http://www.ministop.co.jp/service/copy_fax.html
あと、都内各所にあるはんこ屋や名刺作成店では、5円コピーを行っているところがけっこう多いです。これらは性質上ビジネス街やお役所の近くに多いです。ただし、夏コミ冬コミともお盆休み&年末と重なるため、休業しているところが多いので注意(ミニストップはコンビニなので一部店舗以外はその心配はないです)。
セブンイレブンコピー機のような機能はないようですが、両面印刷は出来ます。紙と印刷が格安でもいいので自力製本でよい、もしくはペーパーの印刷をしたい、という人にとってはかなりよいものとなるでしょう。
ステイプルつき製本まで対応しているキンコーズ
首都圏の主要駅近くで構えるキンコーズ。普段はビジネス用途での利用者が多いですが、この時期はコミケ参加者が多く利用しています。営業時間は店舗によって異なりますが、24時間営業しているところも多いです。
ここにあるコピー機の最大の利点は多機能なこと。小冊子状の割り付け印刷はもちろんのこと、B4の紙を折り曲げてB5サイズの冊子として出力すること、さらにはそれにステイプル(ホチキス留め)をつけて、そのコピー機だけで完成してしまうことも可能です。よって数が多い時、もしくは時間がない場合非常に重宝します。
■面倒な面付け不要!中綴じ冊子の印刷・製本ができるコピー機の便利な機能 | キンコーズ・ジャパン
ちなみに表紙のみカラー、本文白黒という本を自動ソートステイプルつきで製本するということも可能です。その場合まず表紙&裏表紙となる紙を印刷して、それから本文の原稿をセットし、同時に今印刷した表紙裏表紙の紙もセットし、設定をすれば可能(このへんはマニュアルが置いてありますし、係の人に聞けばわかるかと)。
そして出来上がったものが、このところ私の出している本になります。これは表紙裏表紙だけカラーの紙で、本文は普通の白黒上質紙にしてみたものになります。
価格は白黒一枚9円なのですが、アプリで情報登録して会員になると安くなります。ここでは「プラチナ会員は6円」となっていますが、現在キャンペーンで全部6円+なんかポイントついてくるみたいです。というか今までメール会員だった時代含め、6円以上でコピーした記憶がないので登録さえすれば実質年中白黒6円のような。
ただし、イベントの前日になると、かなり混みますので注意。
■参考:【備忘録】キンコーズでA5コピー本を作った時の話。 - Togetterまとめ
■参考:「キンコーズの中綴じコピー機を使って コピー本を作ってみたレポ。」/「温泉半熟卵」の漫画 [pixiv]
自分のあった形にステップアップしてゆけばいいんじゃないかな
最初に語ったように、私も最初はB4の紙を二つ折りにしてホチキスをつけただけというものからスタートして、自宅のプリンタなりセブンイレブンなりミニストップなりを利用して、そこからキンコーズで印刷して製本だけは自分でする状態から、さらにコピー機での自動製本となりました。さらに慣れている人なら、もっと独自の方法を持っていることでしょう。ここから製本テープ(ダイソーやキャンドゥで売ってる)なり裁断機やカッターで細部加工したりなど。しかしどれも間違ってはおらず、どのようなやり方があってもいいですし、それが楽しみでもあります。
当然印刷でも製本でもほかにもいろいろな方法がありますので、自分にあった型を見つけてみてはいかがでしょうか。
あ、あとくれぐれも印刷した原本の原稿をコピー機に忘れないように。何かしらの形でダメージを喰らう可能性があるので。