「チョコレート」「パイナップル」「グリコ」は今考えるとかなり深い

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皆さんが子供の頃「チョコレート」「パイナップル」「グリコ」という名前を使う遊びをしたことがあるでしょうか。これはじゃんけんで勝った方が、チョキなら「チョコレート」で6歩(ですので厳密には「チヨコレイト」と言うのが正しいかも)、パーなら「パイナップル」で6歩、グーなら「グリコ」で3歩だけ進むというものです。勝利条件などは場合によってまちまちですが、たいていは目的地に着くまでだったような気がします(というか、必ずしも勝利を目的にするものではなかったような)。

正式名称は知りませんが、最近だと『ひだまりスケッチ』でもネタにされていましたし、全国で普及していたのだと思います。あと、『グミ・チョコレート・パイン』って大槻ケンヂの小説があったなあ。

しかし前から不思議に思っていたことがありました。何でこれ、チョコレートとパイナップルは6歩なのに、グリコは3歩なのかと。実はこれ、悲しい伝説があり、それは1984年にあのグリコ・森永事件が起こり、そしてグリコ製品は店から撤去され、売り上げががくんと下がりました。それを惜しんだ当時の子供達は、かつてグーで「グリンピース」だったところを「グリコ」として、ポッキーやキャラメルを惜しんだ……というのは今勝手に作った全くの嘘なので信じないでください。ちなみにこの遊び自体、グリコ・森永事件の前からあったと思いますし。こういうところから、都市伝説って生まれるのかなあ。あ、でもこれなら、商品名を忘れないように、グリコの人が広めたってほうがそれらしいかも。

まあそれはともかく、何故こういったばらつきがあるのかは謎でした。そして本当の理由を探るのは、不可能だと思います。調べる方法も全くないのですから。たたこれ、今考えてみると心理戦の要素があったのですよね。

普通のジャンケンは、たしかに確率的には1/3ですが、前で出したものから推測しての読みあいになることがあります。まあこのへんは『カイジ』でも読んでもらうとして省略。しかしこれは見ての通り、普通のジャンケンに付加要素があるわけです。
それが全部において6歩進むものだったら、それほど変化はなかったかもしれません。しかしこれは、グーだけ3歩になっているのです。

つまり単純に考えて、同じ1/3の勝利条件でも、勝った時のメリットはチョキやパーの半分なわけですよね。しかし、そのことがかえってこのゲームにただのジャンケンより心理戦の要素を与えているわけです。

リターンの大きいパーを選ぶか、いや、そのパーに勝てるチョキの方がよいか、いやいや、っこは裏をかいてグーか、でも、それ裏をかいて……という感じ。もしかしたら、誰かがわざとこのような心理戦の要素を入れるために、グーを「グリコ」としたのかもしれません(ちなみに調べてみたら、「グリコのおまけつき」でやっていたところもあるそうです)。

最近「知育」という言葉が表立ってきたみたいに、よく遊びの中にも知力を育てるということはよく言われます。なら、この遊びも「グリコ」のほかに、「チョコレート」や「パイナップル」も字数を変えてみるのもおもしろいかもしれません。たとえばパーを「パン粉」や「パトラッシとあるく」にしてみたり、チョキを「チリ」とか「チタンドライバー」にしてみるとか。あと、あいこが2回続いた時にグーで勝つと、「グリコのおまけ付き」になるとか。

でも、実際に振り返ってみると、幼稚園の時や小学校低学年当時にそんなことを考える頭はなく、ほとんどの場合普通にじゃんけんして、結果としてそれが多かったか少なかったかという感じでしたけどね。前述の通り、あまり勝ち負けをシビアにするゲームでもなかったですし(でもそれを計算してやっていた子供もいるかもしれませんが)。だから、こんな複雑にしたら、心理戦云々よりも子供にとって楽しくないので、同じように広く遊ばれないでしょうね。そう考えると、ジャンケンよりもやや読みの要素がある「チョコレート」「パイナップル」「グリコ」あたりが広まるにあたって最適だったのかなと思ったりします。
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