空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

『Trap-TV』を思い出してちょっとした暗号パズル

以下のようなまとめがありました。
www.hide10.com

2chにあるこういうのは、一体誰が考えているのだろうと思うくらいおもしろいです。

私はこれを見て、あるTV番組を思い出しました。それはもう15年以上前、フジテレビの深夜番組時間帯『JUNGLE』で放送されていた『Trap-TV』というテレビ番組。といってもわからない人も多いでしょうから(特に20代前半以前には)ちょっとそこから解説していきましょう

かつて、24時間テレビくらいしか深夜放送のなかった1980年代まで、「オールナイトフジ」の成功で深夜番組の需要を見いだしたフジテレビは、1980年代後半から『JOCX-TV2(後にJOCX-TV+)』という深夜時間枠を作ります。この時間帯は低予算ながら非常に自由度の高い番組が多く、ゴールデンではまずやれない実験的な番組が多数放映されました。また、ここに関係した若手のスタッフやキャストが、その後大ブレイクをするきっかけにもなっている番組も数多くあります。有名なところでダウンタウンやウッチャンナンチャンが共に出ていたという伝説のコント番組『夢で逢えたら』、三谷幸喜脚本で、知名度をぐっと上げることになる『やっぱり猫が好き』、『世にも奇妙な物語』の前身である『奇妙な出来事』、今なお根強い人気を誇り、たまに放送される『カノッサの屈辱』、ほか『カルトQ』、『TVブックメーカー』、『征服王』、『アインシュタイン』、『とぶくすり』、『音効さん』等々、書いてゆけばきりがない程の名作番組が数々生まれました。ちなみに今調べ直したら、過去に書いてましたので、知らない方は(むしろ知っている方は、かな?)そちらもどうぞ。

nakamorikzs.net

■参考:JOCX-TV2 - Wikipedia

おそらく当時が、私が毎日テレビにかじりついていた最後の時代だったのかもと思われます。

その中『Trap-TV』という番組がありました。

Trap-TV - Wikipedia


この番組は説明が難しいのですが、「パズル要素を含んだミステリー番組」。ただ、それだけでは魅力は語りきれません。そのままミステリーなのではなく、形式はある一人の男が現場写真みたいなものを使ってもう一人に対してミステリーの問題を出す、という形式で、ミステリー場面はほぼその写真、すなわち静止画で写されます。しかしそこでの効果的な演出、音の使い方がかなり高度なもので、且つミステリーの出来も30分番組とは思えないほどの素晴らしい物が揃っていました(たまに前後編になるけど)。特にこの語り形式故に出来た、「視点のズレ」を利用したトリックがお見事でしたね。最近VHSテープからDVDに移すときに見直したのですけど、今でも十分通用するくらいのおもしろさでした。

で、この番組ではもうひとつ、ミステリーの写真中にいろいろな暗号パズル(『数独』で有名なパズル制作集団ニコリ製)が出てきて、それを解くと、本編では明かされていない事件のもうひとつの話の謎(例えば「何故彼はここに来たのか」等)がわかるようになっていたのです。これ、解いて応募することも出来たのですが、当時中学か高校生だった自分は難しすぎて出来ませんでした。おそらくぬるいクイズ回答が多いTV史上、屈指の難しい応募問題だったかも。

でもこの番組、知名度がやはり低いのか、ビデオ化もDVD化もされないままなのですよ。最近やっとCSのフジテレビで1回再放送があったくらいで(この時CSに入ろうかマジで考えた。結局入れなかったけど)。だから知っているのは自分くらいかなあとか思っていたのですが、ネットで調べるとわりといて嬉しかった感じが。ちなみに『真夏に悪い夢を見る』さんを一目見て反応した自分(『真夏に悪い夢を見る -Nightmare-』は、Trap-TVの18話で、どれも名作回な中でも屈指のおもしろさを誇る話)。


で、実はかつてこの『Trap-TV』を思い出して、それ風の暗号パズルを作ったことがあるのですよね。そしてブログにも掲載してみました。ただしこのブログじゃなくて前身のブログ、しかも4年前。で、どのくらいの人に見てもらったのかよくわかりませんが、再掲。まあ『Trap-TV』見てた人には簡単かなあ。ま、せっかくだから、懸賞付にしてみましょうか。最初に解いて解説を書いた人(コメントor自ブログからのトラックバック)で当たっていた人で、はてなIDでのポイント受け渡しが可能な人に、はてな100ポイント進呈(規約上まずかったらポイントはなかったことになりますのでご了承ください)。ただしコメントは1日後以降に承認することにします(すぐにネタバレがかいてあってもおもしろくないしね)。まあポイントつってもたった100ですし、お遊びにつきあってやるか程度の感覚で。

解き方は自由。自力でも知り合いに解いてもらっても検索かけまくってもどっかの質問箱で聞いてもTwitterで誰かに聞いてもそれ自体がパズル解読方法(こういう企画、もうちょっと膨らませてやりたいなあ)。とにかくコメントか自ブログで最初に解説した人(書く時間がなかったら、答えだけ先に飛ばして、あとから解説追記でもOK。ただしコメントの場合は必ずログインしてIDが自分ものと証明して記入すること)。まあ一週間が目安かなあ。ちなみに誰も解いてくれなかった場合、これはエントリーごと自然とスルーしますので(そうなる可能性が高いけどね)。


 この2つの画像と下の式を参考に暗号を解読せよ。

 

  a=A
  r=T
  z=×
  x=■

 ※ヒント:上の■は、インクがこぼれたものとして見てください。



◆追記
あっという間に解かれてコメントに書き込まれた方が2名(田中風太郎さん、id:d1335さん)いらっしゃいました。正解でしたので、ポイントプレゼントはここで終了します。ただ、答えは今公開しても面白くないので、明日にでも解説付で書いてくださったコメントを公開します。