空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

ニュースサイトが閉鎖するときにしてほしいこと

ちょっと前ですが、DONTAKTさんが更新停止されてしまいました。非常に面白い試みをされるサイトでしたし、ここのエントリーもたびたび紹介して頂きましたので残念です。ともあれ今までありがとうございました。

さて、ここでちょっと思ったことがあるので、今日はそれについて。

最近、ニュースサイトのしくみを理解するために、ニュースサイトを作るふりをしているのですが(あくまでどうやって作るのかを試しているだけで、これを運営するかは未定)、これ、ほとんどの場合は技術的な意味での作り方としては似たようなものだと思います(ブログ型、サイト型の違いみたいなのはありますが)。当たり前と言えば当たり前ですよね。同じインターネットのコンテンツなのですから。しかし、ネット上に存在しているニュースサイトというものは、多くの場合独自性を持っています。それは特徴的な部分があるからでしょう。1年前のニュース、投票システム等々。

しかし、実際一番そのサイトの特徴を表しているのは、「紹介するニュース」でしょう。さて、そのニュースを管理人の地とはどうやってかき集めるのか。いくらでも手段はありますね。RSS、アンテナ、自動巡回ソフト等。手動巡回確認というのもありでしょう。しかし、この部分が明かされることは、一部アンテナを公開しているサイトを除いてあまりありません。というのはやはり、こここそがニュースサイトにとっての要、レストランならば秘伝のソース、ラーメン屋ならばスープ、手品師ならばタネになると思われるからです。つまりそれを明かすことというのは、自分のサイトの個性を普遍化してしまう可能性もありますよね。極論それをまるまる真似てしまうサイトも出てこないとも限りません。まあそれだけがニュースサイトのすべてではないと思いますが(他に選別方法など多数のノウハウもあると思いますし)、重要なものであることは間違いないでしょう。

しかし、もしこれがわかったらいろいろ興味深いと思うのですよ。ですので、引退したニュースサイトさんがこれらの情報を公開してくれると面白いと思ったのです。まるで、ネットゲーで引退する人が、残る仲間にアイテムを分けてあげるように(今でもあるのかな?)。

そうすると、現役の頃のサイトと照らし合わせて、「ああ、こういうふうなところを巡回して、ピックアップしていたのか」と、残るニュースサイトさん、または新たにニュースサイトを作る人のの参考になるような気がするのです。また、ソースとなっている側、つまり情報元も、ニュースサイトの更新停止にかかわらず読んでくれる人を確保できますし、場合によってはそれ以上の広がりを期待できます。特に今回のDONTAKTさんの場合、マイナーなテキストサイトが中心だったようなので、その巡回元がどんなだったのかに興味があります。まあ、ブックマーク公開みたいで嫌と思われる人もいるでしょうし強制は出来ませんが、なんとなくこういった文化があったら面白いかなあと。

現在更新されているサイトさんは、終わるときのことを考えるのはあまり好ましくはないかもしれませんが、もし終わる時にはこういうことを念頭に入れておけば、たとえサイトが終わってもあとにその血肉を引き継がれることとなるのでいいと思いませんか? それに全体としても発展しますしね。


さて、このブログが終わるときに残せるものはあるかなあ。