空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

iPhone新OS「iOS 11」アップデート前に絶対すべきアプリ互換性チェック

日本時間での9月13日未明、Appleの製品発表イベントが行われ、新型となるiPhoneXやiPhone8/8Plusなどが発表されました。

そして同時に、新しいOSである「iOS 11」も、製品版の正式配信が日本時間の9月20日からとなることも発表されました。

news.mynavi.jp

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毎回、iOSにおいては配信後に設定項目にバッチが表示されるので、そこからなんとなくアップデートをしていたという人も多いでしょう。そしてそこでアップデートにおける障害も毎回大なり小なり聞かれますが、今回の場合アップデートには特に細心の注意が必要です。というのは以前から予告されていた通り、今回のiOS 11へのアップデートにおいて使えなくなるアプリがあるので。

 

iOS 11では32ビットアプリは起動しなくなる

このiOS11においては、以前から旧式である32bitアプリが使えなくなることがリリースされております。

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現状のiOSでのその警告が出ていました32bitアプリを立ち上げた時、このように「(アプリ名)はアップデートの必要があります」という表示を見た方もおられるでしょう(ただし画像の「スゴイ便利帳」は現在はアップデート済です)。

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そしてこの警告通り新しいiOSであるiOS11では、これらの警告が出るアプリは使用出来なくなると予告されています。実際にiOS 11でこのアプリを立ち上げたときの挙動はリリースされるまでわかりませんが(そもそも表示されるかも不明)、通常使用は不可能と思ったほうが正しいでしょう。

しかしながら、64ビットアプリが義務化されたのは2015年6月1日以降で、それ以前のアプリがそのままアップデートされていないまま残っている例はかなりあります。

それらは立ち上げれば前述のような表示が出て来ますが、いちいち全部を立ち上げるのは面倒なので、一括でチェックする方法があります。

 

インストールされている32ビットアプリのチェック方法

現在、自分のiPhoneに使用出来なくなる可能性のある32bitアプリを見分ける方法としては、

設定アイコン > 一般 > 情報 > App

と選択してゆけば、以下のような「App互換性」という画面が表れ、そこに32bitアプリが表示されます。ここにはしっかりと「Appは」アップデートされなければiOS11では動作しません」と書いてあります。

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これらをiOS11で使えるようにするためには、開発元で対応してもらうしかないのですが、この各項目をクリックしてダウンロードページに行ってみると、すでにダウンロードページが消滅しているものも多く見られます(下の『ポップンリズミン』はもうDLできない)。

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ダウンロードページが残っているものもありますが、おそらくすでにランキング等では表示されず、直接ページに行くしかないと思われます。残っているもののアップデートはまだ一縷の望みがありますが、消えてしまっているものは、iOS11以降で使うことはかなり望みが薄いことになります(別アプリとして新バージョンが出ていることくらいしかないかな)。

 

かつてのランキング入りアプリも結構残っている

ちなみに手持ちで確認出来たもので、アップデートされていないものの具体例を挙げてゆきますと、写真振り分けアプリ「アルバム+」や、交通アプリ「速攻乗換案内」、六法アプリ「e六法」、ノートアプリ「7note mini」、プレイヤーアプリ「T×DOLBY」や「StagePass」「MG初音ミク」、Evernote用アプリ「ViewEver」(Evernote系けっこう多い)、DTMアプリ「オトスケッチ」シリーズなど。また、企業アプリでも「モスバーガー」が未対応だったりします(全て2017/9/13現在)。

とりわけ一番多いのがゲーム。小さなところは無数にありますが、大メーカーでも前述の「ポップンリズミン」や「クレイジータクシー」、「アフターバーナー」「虫姫さんま」「怒首領蜂大往生」、「デススマイルズ」、「バイオ4」など。どうやら全体でもゲーム系はかなり多い模様です

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これらの多くって、自分の見た範囲では、昔一時期ランキング上位に入ったものなのですよね。ですので利用者も相当数含まれているものもあるため、今もiPhoneの中にインストールされたままという人はかなりいると推測しております。

 

うっかりアップデートして後悔する前に必ずチェック

というわけで、新型iPhoneへの買い換えや、iOSのアップデートの際には、これら「App互換性」を見て、いまだに使っているアプリがないかを確認することが必須でしょう。全く使っていないし今後もその予定がないアプリでしたら、これを機会に切り捨ててしまってもよいのですが(あまり手がつけられていないアプリを使い続けるのもセキュリティ上の問題がが発生しないとも限らないし)、ただ、今でも使い続けているアプリの場合、それを切り捨てて代替となるものを探すか、それともiOSのアップデートをしばし待つかの選択を迫られることになるでしょう。

特にゲームのように「普段使わないけど、思い出したようにたまに遊びたくなるようなもの」についてはかなり迷いますね。移植は本家でやればいいのですけど、iOS独自のゲームの場合。そこで消したらその「たまに遊ぶ」も出来なくなるので(古いOS用のiPhoneを残すというかなり面倒なことでもしない限り)。

 

ともあれ、このアプリ互換性の問題も含め、今回のiOS 11へのアップデートは、いつもよりもさらによく考えて行うことをオススメいたします。