はてなブックマークはブログランキングサービスと同じ道を辿るか

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私がブログを始めた2000年代頃中盤頃、多くの個人ブログで実装されていたブログパーツがありました。それはブログランキング系サービスにおけるブログパーツ。現在も存在するのでご存知の方も多いと思いますが、各種サービスのバナーを設置してそれがクリックされるとポイントになり、そのポイントがWebサービスでランキングとして表示されるというもの。

しかし、それらのサービスは現存はするものの、当時の勢いに比べるとだいぶ落ちてきました。それには自分の経験も含めて思い当たる理由があるのですが、それらの過程と最近のはてなブックマークの動向がなんだか似ている気がしたので、今日はそのことについて。

blog

ブログランキングのブログパーツ全盛期

2000年代の個人ブログには、多くのブログパーツを取り付けているところが多く見られました。それは単なるデザインや趣味である場合も多かったのですが、アクセスUPを目的として設置されているものも数多く見られました。その中の一つがブログをランキングとして表示するWebサービスのブログパーツ。有名なのはブログランキングで、他にもFC2ランキングにほんブログ村BlogPeopleなど。現存していないものを加えれば更に多数。これらは前述のように、設置したバナーをクリックしたり、逆にWebサービスの側からクリックして入ってくることによってポイントが入り、それがランキングとして反映されるというもの。自分もブログを始めた時、それらをつけていました。はてなダイアリーはそういったぶろぐパーツの実装が難しかったのでつけていませんでしたが、ゲームミュージックなブログのほうは当時FC2だったのもあり、記事毎にそのバナーをつけていました。

しかし、ある時期からそれらをつけなくなりました。さらにおもしろいブログを見つけるために、読者としてもそれらを使っていたのですが、それもなくなりました。それはこの頃になるとブログランキングのランキングやそこで表示されるものが、おもしろいものを示すものではなくなっていたため。

ブログランキング上位を占めてしまったもの

ブログランキングで上位に入ると、ランキングにも表示されるわけで当然目立ちます。そしてランキング自体が閲覧させるものであるため、そこで掲載されるとそこからの流入があります。それがまともに働けば多数の人が評価する面白いサイトがランキングで表示され、多くの人にそのサイトを伝えられる仕組みですが、残念ながらそうはなりませんでした。

最初の頃は比較的普通に面白いサイトがそれに応じて上位に出て来たのですが、ある時期を過ぎるとランキング上位に載るというメリットが大きいことに気づいたのか、それを狙うブログが増えます。そのブログのバナーで「クリックお願いします」と書くくらいだったらまだ普通ですが、それが過剰に書かれたり、バナーが複数設置されてその度にクリック誘導を促したり、はては画像と混同させて誤クリックを招いたりするなど過剰にクリックを誘導する行為が増えてきました。さらにはあるカテゴリで上位に鳴りにくい場合は、明らかに記事のそれとは違うところに登録されていた例も。

自分が当時見ていてこれらが顕著だったのは、アダルト系や情報商材などの儲け話系など。それらのサイトは質よりもクリックされるために上記のような行為を行なっており、それがそのまま反映され、あちこちのカテゴリの上位がそういったもので埋まってしまうという現象が起こりました。

自分はそういうことしないで登録してバナーを貼っている程度でしたが、流入も1日ヒトケタ代前半だったのもあって、「ああ、これ以上貼ってもいいことないな」と思ってブログパーツを貼るのをやめました。そして見ることもなくなりました。

しかし数年後に見直してみると、多くのサービスが終了した中続いているものは以前に比べるとある程度はまともになっています。いや、一部のジャンルは相変わらずなのですけど、それ以外のところはまったりとしている感じ。これはおそらくWebサービス側もその問題に気づいて対策を練ったというのがあるでしょう。しかしそれ以上にその後SEO対策的にその手の登録がプラスになる訳じゃない、もしくはマイナスになりかねないということで撤退した人も多かったでしょう。

はてなブックマークホットエントリーの最近の傾向

しかし今、はてなブックマークがかつてブログランキングサービスが辿ったのと同じような道を辿っているような気がします。つまり、はてなブックマークが集まることによるメリットが知れ渡ってしまったために、それを狙う人が増えてしまったということ。

はてなブックマークは多く集まれば「ホットエントリー」というはてなブックマークのトップページところに掲載されます。そこに載ればそれなりのアクセスが期待出来ます。しかし、それを狙うためにブックマークを狙っているような行為がよく起きていると言われます。よく言われるのは相互にブックマークをつけ合う互助会行為、もしくはそれが賛同ではなく、批判であってもブックマークを集めてしまう炎上狙いや釣りなど。

現在のはてなブックマークは原則的にはどんな形であろうとも多数のブックマークを集めればホットエントリーに掲載されるようになっています。故にアクセスを集めたい場合、内容よりもそういった手段をとって集めた方が効率的になってしまうのです。それはさも、ブログランキングでバナーを細工したほうがポイントが集まったように。

しかし、そういったものが占めるようになってくれば、はてなブックマークというWebサービスを純粋に良質な記事取得のために使っている人は離反してゆくでしょう。そして既に存在する、もしくは新しく生まれる類似のサービスに移転しないとは限りません。つまるところかつてのブログランキングと同じように、そればっかりが集まり純粋に利用する人が減るという可能性は十分にあり得ます。

記事が内側に向いている印象

個人的には、はてなブックマークは見ていますが、主には報道ニュース中心で、昔のように網羅してゆくことはなくなりました。というのは今ホットエントリーに上がってくる記事って、向いている方向がはてなとかブロガーとか、もともとのブックマーク利用者を前提にしている内輪向けなものが多くなり、本来自分がはてなブックマークに求めていた「今まで見つけてなかった新しいものの発見」という要素が薄くなってしまったので。それでも誰かにとって需要があればそういうものも含まれているのは異存ありませんが、一部のカテゴリではその偏りが著しい感じがしています。

もし、これが私だけに合わなくなってきているのでしたらそれはそれでしょうがないし、自分の情報取得方法を変えればいいだけですが、もし、多くの人がそう思っていて、はてなブックマークを「そういうところ」と見做しているとしたら、おそらくはかつてのブログランキングと同じ道を辿るのではないでしょうか。

不特定多数が参加するWebサービスが持ちうるジレンマ

ランキングサイトについてはこういった注目を集めるための本来とは外れた方法というのが出て来てしまいます。またランキング以外でも、例えば読者参加式の評点サイト、いわゆるCGMサイトについても同じことが言えます。

ネットにおいて、特に参加者が不特定多数の場合は、こういったサイトが人が集まる毎に何らかの権威的なものを持ってしまうのですよね。上で書いたフローをもとにすると、

・そのサイトが人が集まったため、多くの人の目に止まる「目立つ存在」となる。


・その「目立つ存在」の「影響力」を利用しようとする「悪意」が現れる

・それを利用するために本来の意図とは違った邪道的な手段が採られる

・読み手のサービスに対する信用がなくなってゆき、衰退する。

という感じ。

たぶんこのパターンは今後生まれるWebサービスでもそのままだと同じ傾向を辿るのでしょう。

ま、なるようにしかならないのかもしれないけども

これからはてなブックマークはどうなるか。予測ですが何らかの対策や転換点がなければ、このままブログランキングなどと同じようにWebサービスの歴史の常を辿るのではないでしょうか。最悪の場合ユーザー離れが起きる以前に、GoogleによってSEO的に何らかの手が加えられることになったり(ちなみに今でも「直接的には」はてなブックマークは長期スパンでのSEO効果はないと見ています。なんかはてブ集めることがSEOに繋がると思っているようなブログ記事をたまに見るので)。

ま、それがWebサービスの、そしてインターネットの歴史であるとすればそれまでで、次に利用される何かに変わるだけなのでしょうけど。そうなったら今は多くのサイトで存在し、TwitterやFacebookと並んで設置されている連携ボタンが、かつてのブログランキングボタンのように減少し、何か新しいものに変わるのでしょう。

たけき者もついには滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ。

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