かつて書店前に存在した勧誘が今の書店衰退に影響している可能性

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高田馬場や池袋などに展開する芳林堂書店が破産というニュースが流れました。

事業は書泉に譲渡されるようですので、池袋のコミックプラザや高田馬場の本店もすぐになくなるとは限らないようです。でもあの地域は競争激しいからどうなることか。まあ池袋西口でのマンガ系専門店は少ないのでたぶん残ると予想していますが。

しかしこの数日前、大洋堂の自主廃業についての記事を見た折、芳林堂書店のことについても書いてあったのを見ました。

”街の本屋さん”が死滅する日(太洋社問題:出版流通はもはや重度の糖尿病患者状態なのか?) | 岩本太郎ブログ(お前はただの馬鹿にすぎない)

そこには同店が2月初めに太洋社との取引を解消したことで大洋社が自主廃業に繋がったこと、取引解消の理由は芳林堂書店の未払い、芳林堂に週刊誌などの最新号が入荷しないことがあります。まだ確認がとれてないので断定は保留しますが、そうなると小売り書店の破産が取次ぎを巻き込んだ形(全部ではないけど大きな一因)と言えるでしょう。

さて、芳林堂書店といえば西武線沿線で育ってきた自分も馴染み深い書店で、子供の頃からわりと行きましたが、そこを想定してかつて書いたブログエントリーがあります。今日はその話。

 店頭勧誘がウザい本屋に行かなくなった話

もう8年ほど前の2008年(しかも全くの偶然だけど同じ2/26だった)、このブログで以下のようなエントリーを書きました。

いろいろ書いてありますが、要約すると「書店の店頭や一角に陣取って、検定や英会話勧誘したり、クジでさも当たったように見せかけて何か契約させようとしてくる業者ウザイ」「あれがウザいからそういうのがある本屋を敬遠するようになった」という話。

これを書いた時に想定していたのは地元に近くよく行っていた池袋。それは、学生時代から立ち寄っていた書店で、それらが店の入り口でそのような勧誘をしていたのを幾度となく目にしたので。

ちなみに高校生時代はパンフレットを受け取ってしまったが為に10数分勧誘されていたこともあります。リブロの美術館(現無印良品のところ)に繋がるエスカレーター前で。まあ当時から業者が未成年者と契約するには障害が多いことは知っていたのでそれをアピールして逃れようとしてましたが、それでもしつこかった姉ちゃんはもの知らずだったのか何だったのか今でも謎。まあ派遣とかバイトの類かな。

当時から悪評が多かったその手の業者

それのひとつが芳林堂書店の当時あった池袋店(コミックプラザではない、一般書を売っていたほう)でした。さらに悪いことに、あそこの書店入り口狭かったのですよね。つまりそこに入るために避けづらいのに、通ると必ず声をかけられるというめんどくさい状態でした。まあその結果、そういうのがある書店には行かなくなったという感じです。

その手の業者に関しては、調べればわりと出てきます。

本屋で配られているチラシを受け取るとどうなるか?

大手本屋さんが勧誘がしつこい英会話の人に宣伝… – 英語 | Yahoo!知恵袋

ちなみに「書店 店頭 勧誘」で検索してたら、なんかはてなで見た人の体験談が出てきました。

これらの業者はどこだったのかというのを調べるといろいろいたようですが、かなり前のことになってしまうので明確にどこがやっていたのかは不明です。そのうちのひとつは以前調べてたしか倒産してたけど、この手のは潰して逃げてまた繰り返しがパターンではあるので。明確に行政が動きかねない悪徳商法の場合は特に。ちなみに書店に置いてある展覧会の栞がかの有名なエウリアンのだったという例もあったそうで。

ま、ネットがなかった時代にはそういう悪評が伝わりにくかったですけど、それから広まってきて前の記事を書いた8年前くらいにはその手の情報が共有されるようになってきていた記憶。

勧誘でイヤな思いした本屋にはまあ行かないよね

でも今思い返すと、かつてそういうアレなのを見かけた本屋って、軒並み潰れているののですよね。池袋では前述の芳林堂書店の旧店舗のほう、あと高田馬場芳林堂の入り口自動ドア前にもいたなあ(これは芳林堂の認可かわかりませんが)。ほかリブロ時代の西武地下、現在交番があるところの近くにあった本屋など。多くが消えたか譲渡されたりしてるなあ。

もちろんそれが閉店の直接的理由とは言えません。出版不況が主な原因でしょうし。ただ、自分のようにウザい思いをしたくなくて、行かなくなった要因となった人というのはそれなりに、それこそ今の出版不況の状況では無視出来ない数がいたのではないかと思うのです。ましてや競合が勧誘されることのないネット書店となれば。少なくとも、引っかかって契約させられたり、勧誘がしつこくてイヤな思いした人や、その話を聞いた人がそこに進んで行くとは考えにくいですよね。

客にとってはその行為は書店の行為だった

そもそも出版社のつきあいで販促する程度ならともかく、何故こんな業者を本屋が陣取ることを許していたのかという疑問です。可能性として高いのは、書店に場所代が支払われていたということ。そうなるとあれによって書店は利益を得ていたとなります。

しかし客にとっては、あの行為は別の業者の行為なんて思わず、店内で営業している以上、店がやっているのと同じ行為と見られても全くおかしくなかったわけです。その結果の悪評も同時に店が被ると。

もし場所代を支払われて本屋が入れており、その分の客が減ったとなると、かなり自業自得だったのではないか、と今更ながらに思います。

今、家電量販店の前などに

現在、書店に行ってもこのような店頭勧誘はあまり見なくなりました。少なくとも私が行くようなところでは。それが書店がこういうのを断るようになってきたのか、この手の業者が自ら引いたのかはわかりませんが。

ただ、「店頭勧誘」自体はあり、自分もよく見かけます。それが多いのはどこかというと、家電量販店の入り口やショッピングモールの中。それは本屋時代と同じようにテーブルを設置して、通りがかる人に声をかけて。

こういったところで光回線を中心に浄水器なり水サーバー、ちょっと前なら有線放送のチューナーやをさもくじ引きで当たったかのように見せかけて、事実上有料契約させるという事例を目にしましたし、ネット上でも問題行為として話題になることがあります。実際、あれが邪魔で家電量販店に入るのを躊躇したことは数度あります(ウザイというより、それに引っかかって話を聞かされている高齢者とかを見るのが辛いほうが大きい)。

でも、最近のニュースだと家電量販店も売り上げがネット販売に押されて減少しているというのを聞きます。今は中国人観光客の需要があるにしても、それが落ち着いた時、この手の勧誘でイヤな思いや敬遠する気持ちを与えた客に対してどのように働くのでしょうか。

ともあれどのような業種でも、実際の店舗はそういった勧誘業者に場所を貸す時、よく考えて、責任を丸抱えするつもりで貸さないと相応の信頼リスクを背負うことになるのではと思います。

追記

さすがのいらすとやでも、店頭や街で勧誘している悪徳業者のイラスト風のものはなかったけど(電話勧誘や訪問販売はあった)、ニアピンとして「詐欺師のイラスト」はあった。

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