要注意歌謡曲指定(放送禁止歌)とされた歌

これらの「放送禁止歌」とされる「要注意歌謡曲指定」は、かつてこれらの制度を定めていた民放連が「この唄が放送禁止歌だった」というデータを公表しておりません。故にいろいろな方の証言や調査データ、まとめられた文献(文末に表記)などからのものとなります。よって可能性として実際は指定歌ではなかったものも含まれている可能性もありますのでご了承ください。

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放送禁止歌(要注意歌謡曲指定制度)とは

民放連の統一自主規制レートとして定められた制度。1980年代半ばには自然消滅したものの、影響はその後も残ることに。

■参考:要注意歌謡曲指定制度 – Wikipedia

■参考:放送禁止歌 – Wikipedia

放送禁止歌とされているもの

『ヨイトマケの唄』(美輪明宏)

以下に書きましたので、ご参照ください。

美輪明宏が紅白で唄った『ヨイトマケの唄』と「放送禁止歌」の存在
美輪明宏が2012年紅白で唄った『ヨイトマケの唄』と、その歌が過去、長年にわたって事実上の「放送禁止歌」とされ封印され来たこと。そして「差別語」と言われるものの存在について。2016/1/1追記。

『手紙』 (岡林信康)

昭和の学生運動が盛んな時期に、活動学生のカリスマとされたフォークシンガー岡林信康氏の曲。同和問題を扱っているのですが、それに触れることを嫌ったらしい民放連が要注意歌謡曲指定。しかし内容は差別によって生まれる悲しい出来事であり、半差別的なんですけどねえ。

ちなみに岡林信康氏の曲はその政治的性格のためかわりと多くが放送禁止かになっていますが、90年代には相当緩くなり、『私たちの望むものは』などはトレンディドラマ『愛という名のもとに』で使われたりもしていました。

『夢は夜ひらく』(三上 寛)

「夢は夜ひらく」は、練馬少年鑑別所で歌われていた曲で、それを採譜したものを多くの人が歌っており、詞もそれぞれ微妙に異なっています。しかしその中で三上寛氏(それと梅宮辰夫)版が、要注意歌謡曲指定されていたようです。余談ですが、三上氏はその後、「永山基準」で有名なピストル乱射事件の犯人、である永山則夫のことを唄った『ピストル魔の少年』という歌も発表しています。

■参考:夢は夜ひらく – Wikipedia

『おそうじオバちゃん』(憂歌団)

おそうじおばちゃんのことを唄った歌なのですが、これが差別的と指摘があったらしく指定されてしまうことに。

『自衛隊に入ろう』高田渡

高田渡氏の曲で、自衛隊を皮肉った曲。当時は学生運動のまっただ中であり、そんな状況ので生まれた曲です。しかし皮肉と分からなかったらしい当時の防衛庁からPRソングとしてオファーが来たという逸話も。

自衛隊に入ろう – Wikipedia

『シンボルロック』(梅宮辰夫)

豪快なおじいちゃん的イメージが強い梅宮辰夫氏ですが、若いときは(当時としては)かなり過激な歌を歌っておりました。これの「シンボル」も男性器のことであり、それが要注意扱いされてしまったようです。

『ハレンチ学園・身体検査』(モラル・マイナス・ワン)

ハレンチ学園実写版の歌。内容がお下劣、ということが理由でしょうね。ちなみに当時、原作を連載していた少年ジャンプも、PTAなどの運動によって激しい攻撃をされていたことも付け加えておきます。

『網走番外地』(高倉健)

高倉健氏が唄う同名の有名映画タイトルの曲。しかし刑務所を美化しているという理由で放送が禁止されたようです。松方弘樹氏の『関東流れ者』もそうですが、ヤクザ系は今も昔もこのあたり厳しいですね。

『銃をとれ』(頭脳警察)

PANTA氏が所属していた日本ロックの歴史における伝説的パックロックバンド、頭脳警察の曲。タイトルから察するようにあまりにも歌詞が過激なので指定されたものと思われます。

『びっこの仔犬』(加山雄三)

若大将、加山雄三氏の曲。おそらくはタイトルの「びっこ」が差別語として引っかかったのかと(あと他にも数点あり)。しかし曲を聴けば分かるように、その仔犬に優しい視線を向ける曲なのですが。このへん対象者が不快に思うかどうかという考慮もあわせて難しさを感じます。

『金太の大冒険』(つぼイノリオ)

放送禁止歌……とはいっても、80~90年代の深夜ラジオでは盛んに流れていたため、知名度は比較的高いと思われます。内容は下ネタオンパレードのため。つぼイノリオ氏の歌はほかにも同じ理由で指定されているものがいろいろあります。

『悲惨な戦い』(なぎら健壱)

昔からコミックソングで有名ななぎら健壱氏の曲。相撲をテーマにしたコミックソングですが、相撲協会からクレームが来たか、もしくは放送局が気をつかって自主規制したかで放送禁止扱いに。

『放送禁止歌』(山平和彦)

タイトルが『放送禁止歌』。中身は四字熟語が延々とつぶやかれるもので、放送禁止歌の存在を皮肉ったものと言われています。しかしこの歌に入っていた「職業軍人」という言葉のせいか、要注意歌謡曲指定されてしまいます(その部分だけ差し替えたものもあり)。

最後に

これらは一例で、まだたくさん放送禁止歌とされていたのではないかとというものがあります。理由も差別語使用から政治的からエロ、下ネタまで様々。最初に述べた様に明確なリストが公表されているわけではないので実態はわからないのですが、他にも数多くの指定歌があったと言われています。

その後要注意歌謡曲指定制度はなくなりましたが、各局の自主規制という形でほとんど放映されないものが数多く存在しています。
世の中にはそういった気づかれないで規制(自主規制)されている音楽やその他作品があるということは多くの方に知って頂きたいです。

■参考:いわゆる 放送禁止歌謡 – 昭和58年要注意歌謡曲一覧表

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