ネットで昔から存在した「アクセス津波」のお話

去年よりはてなブックマークを見ておりますと、今まで特にブログを書いた事がなさそうだった人がはてなブログをはじめて、そういった若いブログのエントリーがはてブに上がってくるのをよく見かけるようになります。私みたいなオッサン(実年齢ではなくネット歴、ブログ歴的に)の書いたものでネットが占められるではなく、新しく出て来た人が自ら考えたことを文章にしてブログで公表するのは歓迎すべきことだと思います。

で、ブログオッサンとしては、そういった若い人に先輩風を吹かすべく、ちょっと昔のネットにおける「アクセス津波」というものについて語ってウザがられれてみようと。

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「アクセス津波」とは

「アクセス津波」。知らない人でも文字からしてある程度の予想がつくと思いますが、文字通り自分の運営するブログなりホームページに対して、アクセスが一瞬のうちに大量に、津波のように押し寄せる現象のことを指します。まあもっともこれは一般的な用語ではなくて、ごく一部で使われていたものなのですが、ほかにこれを指す明確な言葉もないので。

その要因ですが、とある大手のサイトに、自分のサイトの記事が紹介されたためというのがほとんどでしょう。アクセス数が膨大なサイト(SNSやWebサービス含む)にリンクされる影響力は膨大なのは今も昔も変わりません。ただ、そのアクセス津波のもととなるサイトいうのは、その時代時代によって変わっています。その一例を下に軽く書いてみましょう(あくまで一例ですので、その時代においてほかにも大量のアクセス流入を導いた要素というものはいろいろ存在するのであしからず)。

2000年前後:大手テキストサイトからの流入

首相がITをイットと言っていたような時代のネットで全盛だったのは、個人が創意工夫を凝らした文章を書くテキストサイト(絵の方ではWebコミックサイトが多数あったりしました)。コンテンツが今よりもはるかに少ない時代、おもしろいサイトにはアクセスが集まり(それでも1日のヒット数が1000で、すごい大手サイトと言われていたくらい、ネットが狭かった時代)、さらnそこで紹介されたところのリンクがアクセスを集めることがよくありました。

代表的な存在としては、「斬鉄剣」「侍魂」、そして「ちゆ12歳」あたりでしょうか。特にちゆ12歳全盛期にリンクされたサイトは、当時の貧弱なサーバではアクセス過多で吹っ飛ぶ「ちゆショック」も発生したくらいです。この時代はあまりアクセスが集まると、サーバから追い出される危険性があるという悩みもあったのですな。

ちなみに自分もこの時代にHPを作っていましたが、ジオシティーズがtripodだったので、放置後もうとっくに消えてるでしょうな。

2000年代:個人ニュースサイト全盛期

2000年くらいに羅列型個人ニュースサイト(子、孫ニュースサイト)の草分けである「俺ニュース」のブレイク以来、一般的なニュースやほかのサイトの更新などを紹介する個人ニュースサイトが急増しました。今も残る個人ニュースサイトの多くは、だいたい2001年~2002年に出来たものが多いです。

また、はてブもないか殆ど普及しておらず且つアキバ系ニュース、ましてや個人のサイトを扱うような親ニュースサイトもほとんどなかったために、このような個人ニュースサイトは貴重な情報源とされました。

有名な存在としては、去年ニューサイトとしての更新を停止した「カトゆー家断絶」、「かーずSP」、「ゴルゴ31」のアキバ系大手のKKGと言われたサイトや、フラッシュ紹介サイトの代名詞(・∀・)イイ・アクセス変人窟HK-DMZ PLUS.COM(最近はTumblrでもよく目にする)、MOON CHRONICLE、MOON PHASE(エロゲ情報が光速だった)、朝目新聞情報屋さんTBN(元VNIサイト)、everything is gone、いまだに正式名称がどれかわからんー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅ などなど。あと、「まなめはうす」と書いておかないと、方々から怒られそうな気がした。ちなみに今、これ調べながら書いてたけど、けっこう更新続けてるとこ多くてたいしたものだなあと。

私がブログを始めたのは2005年だったので、結構こういったニュースサイトにリンクしてもらっていました。はじめてアクセスが大量に舞い込んだのは、ブログを始めて三ヶ月くらい経った時、ゲームミュージックなブログの記事がふぇいばりっとでいずさんとカトゆー家さんに紹介してもらった時だったのは、今でも覚えています。当時1日100やそこらだったところに数千のアクセスがあることは鼻血が出るくらい衝撃的だったのですよ。

どうでもいいけど、なんだか今日のエントリー、オッサンホイホイな単語ばかり書いてるような気がするな。

2000年代後半~:はてブ、TwitterなどのWebサービス台頭&企業系ニュースサイト

2003年頃から普及し始めたSNSのmixiが2000年代後半に全盛期となります。また2007年ごろからTwitterが日本でも広まり始めます。当時のTwitterははてななどネットのディープ層のコミュニケーションおもちゃ的な要素が強かったですが、予想外にとんでもない広がりを見せて今に至ります。

そしてこれらにより、誰でも記事へリンクして紹介することが可能になります。特にフォロー数の多い有名人が紹介したときのリンクはかなりのものになります。ちなみに初期は公式のリツイートというのはなく、自力で「RT:」を記述してリツイート的なものをしていましたが、公式リツイートが実装されると、さらに拡散力が強くなり、注目度の高い記事へのリンクが広まりやすくなります。

さらにはてなブックマークなどソーシャルブックマークも普及してきて、個人のブックマークというだけではなく、他人が見る記事の参考にするという側面が強くなってきます。とはいえはてな以外のソーシャルブックマークが日本ではかなり衰退しちゃった感じはありますが(まあpocketなどが台頭してるけど)。

また個人運営にとどまらないニュースサイトが増えて来ますが、そこもアクセス数を多く集めるところが出て来て、大手のGIGAZINEなどはそのアクセス数もかなりのものになってきました。

さらに昔から載ればまちがいなくとんでもないアクセスが入ってくるけど載るのは相当困難だったYahoo!のニュースなどでも、この頃になると個人サイトのような記事を紹介するところが増えたせいか、比較的個人が運営するブログが増えたような感じがします。

2010年代~今:まとめなどの台頭

そして今、どのようなものからのアクセス津波が起こるかとなると、上で書いて来たような個人&企業系ニュースサイトの紹介、Twitterやはてブのアクセスなどが相変わらずの流入力を持っていますが、それに加えてまとめサイトよりリンクされたものよりが入ってくるケースも結構存在します。まあそれの善し悪しはまとめ毎に異なりますが。

あと新しいところでは、Gunosyのようなアプリからの流入も増えて来ましたね。

「アクセス津波」というバブルに流されるな

さて、オッサンホイホイネット史らしきものを語ったところで、ここからが本題。

このように、そこに紹介されると自分のブログに対して激しい流入が起こるサイトやサービスというものは昔から存在しています。が、このようなところで紹介されてアクセス津波が起きたとしても、絶対に上がったアクセスはほとんど元の通りまで下がってゆくこと。考えてみれば当然です。紹介されるニュースのリンクはそこが新しいものに更新されれば流れますし、そうすればリンクからの流入も減ります。しかし、1度上がった喜びとは逆に、連日下がり続けているアクセス数を見ると、心理的マイナスを抱いてしまうことがあるかもしれません。

しかし、ここで下がってゆく(実際は元に戻っているだけの)アクセス数に焦りを感じて、ブログの内容より無理にアクセスを戻すことを意識してしまうと、「ブログ暗黒面」に墜ちてしまうことになります。これは造語ですが、具体的にはリンク受けのいい記事を狙ったり、直接リンクされるように工作することを考えてしまうことを指します。つまりは今までのスタイルを崩してアクセス至上主義になってしまうこと。そしてそんな感じになったサイトも今まで幾つか見てきました。思い当たる人もいるでしょう。

しかしそれは長期的に見ると飽きられてしまうものであり、得策とは思えません。だって、狙った記事はありふれていますし、それは人間の心理として当然飽きてしまうものなので。

何より、書きたくないものをねじ曲げて書くというのは、精神衛生上よくありません。最悪、更新気力もなくなって、ブログを辞めてしまうことにもつながります。文章書きの人は経験した事がある過多もいらっしゃるかもしれませんが「パソコンの前に向かいたくない状態」「キーボードを押したくない状態」というのは本当に存在するのですよ。かつて江口寿史氏がマンガ原稿用紙を「白いワニ」と形容したような感じでしょうか。

実際、そういった狙った感じのブログというのは今までもいくつも出て来ましたが、1~2年は注目を集めても、3年間続いたり話題を集め続けていたブログというものは、少なくとも私の観測範囲では殆ど目にしません。たいてい話題にならなくなっているか、他の都合で更新を停止しているか。というか狙った感じのブログじゃなくても3年安定した更新で続けるのは結構気力がいると思いますよ。

そもそもアクセス数やらはてブ数なんてものが水モノで、結構運の要素も強いと思うのですね。多くあれば嬉しいのはわかりますが、結局は気にしすぎると暗黒面に墜ちると。それより狙わず自力で文章を書いていたほうが、長期的に見れば結果的によい方向に繋がると思います。

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