ネットなどで自分は金持ちとさかんに言う人は本当に金持ちなのか

 二本立ての一本目。 

今日のエントリーを読んで頂きたい主な層は、

・ネット上やリアルで「これは儲かる」という話に飛びつきそうな方、或いは飛びついたことのある方。もしくは飛びついて損をしているのに、また次はあると思っている方。とりわけそれのきっかけとして、儲けたとか秒速で何億稼いでると言った人を見て信じた方。

・知人、友人、特に縁がないのにやけに最近連絡をとってきて、アポイントしてこようとする人間が周りにいる人で、上のような方がいる人。特に金儲けを持ちかけられ、同時によくわからんものに出資させられそうになったり、もしくは会員システムで上が儲ければ下の会員になった自分も儲かるシステムにしつこく勧誘されて断わるのに困った方。その際に儲けているという「先輩」なり「カリスマ」を紹介してきたらさらに(説得材料用。ただし軽度の場合に限る)。

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昔から金持ちアピールはされてきたが……

最近、ではなく昔から、ネット上は「俺はこうして儲かった」みたいな儲け話が転がってきます。隙があればSNSで勧誘されるわメールは来るわ、ブログのエントリーで書かれた挙句、何故か不自然な最初の3ブクマで新着エントリーに入って来てるわなどなど。しかしながらネット上に限らず、こういうように「自分は金持ちだ」と自称する人はよくいますね。つかはてなのブログでそういうのが出てきたとなると、そのテのがあまりないと言われたはてなダイアリー時代からはだいぶ変わった感じですね。

しかし、何故その人達は金持ちであることを大々的にアピールするのか、というのは常々疑問に思っています。何故なら少し考えると、金持ちであることを自ら大々的に明かすことは、メリットよりもデメリットのほうが大きいと自分は思っているからです。

なんでよ、金持ちであることを明かして賞賛の対象となるのは気持ちいいじゃないかと思う人はいるかもしれませんが、逆に言えばメリットは「後述のあるものを除けば」それくらいしかありません。

では先に、そういった金持ちであるとアピールすることのデメリットから書いてみましょう。

 

金持ちであることをアピールすることにより生じるデメリット

身の危険や安寧の妨害

単純に思いつくこと。金を持っていると言うことは、やはりそれを狙う悪人が迫るということであり、身の危険が増えます。別に金持ちアピールをしていないでも、特定の地位にあって名前が知られざるを得ない人は危機に巻き込まれるということは、今までも多数あります。

■参考:グリコ・森永事件 - Wikipedia

■参考:マブチモーター社長宅殺人放火事件 - Wikipedia

しかしこういった凶悪犯よりももっと多そうなのが、金を持っているが故に各種金を払わせるために合法、非合法(つまり詐欺など)両方で周りに人が寄ってくること。詐欺に引っかかったり、無謀な投資で失敗すれば財を失いますし、それでなくてもウザイこと限りないでしょう。

これらで、わざわざ「ここに金はあるよ」とアピールして、危機感を増やすメリットはどれほどかと。

 

税務署員は二度ベルを鳴らす

……という経験をして、下手なホラー映画よりも恐ろしい経験をしたという人は、金を持った人で相当数いると思われます。むしろ日本では滅多に起きない強盗などより、100倍は恐怖体験ではないかと。むしろ金を持っていない自分でも、自営業である身では、ちゃんと申告したつもりであっても、ミスがあって何か言われないか心配になりますので。

つまるところ、それだけ収入があるとすれば、税務署は「間違いなく」マークし、それについて適正に行われているか、厳正チェック&申告漏れや脱税があれば対処されます。

そういうことになる目立つ材料を自ら提供して回るというのは、税を能動的に納めたいというとても国に対して優しい人じゃない場合、何か他の事情があるか、もしくはそのことに頭が全く回っていない人だと思った方が自然でしょう。

 

「金持ちである」と思わせることで利益が生じるケース

じゃあ何故これだけのデメリットがあり、金持ちアピールはされるのか。その理由として思い浮かぶ物が、最初に書いた「デメリットを超えて目立ちたい人」もしくは「デメリットが思考にない人」。そして最も多いと思うのが「その『金持ちである』ということを主張することにより、何らかの益を得る人」ではないかと。

 

単純な例はこうです。

・自分は金持ちだ。しかしこうなるには有る一つの方法があった。

その方法を売ってやる。だから金払え(情報商材パターン)

その方法を一緒にしよう(マルチ商法パターン)

そんな自分だから、あなたが出資してももっと得をして返せる(出資パターン)

こんなのが一般的。

 

つまり、金を出させる根拠とするために、自分が金持ちであると「真実を問わず」アピールする必要があるわけですね。もしこれが金持ちでない、普通の人だったら誰も相手にしてくれないわけで。

そしてこれらで実際に事件になった例なんぞ、もう数えきれません。

 

全てがそうとは申しません。しかし、前述のようなデメリットがあるはずなのにわざわざ金持ちとアピールする人には、逆に金を取られるような被害に巻き込まれないように、こういった可能性を考えるべきだと思うわけです。それこそ最初で書いたようなケースの人には特に。

ちなみに情報商材系の宣伝で有名な札束の写真(札束風呂)や預金通帳の数字なんてものは、写真をフォトショで工作するか、実写だとしてもちょっとした細工ですぐにできますので。つか普通に「恒常的に」金持ってる人の多くはそんなアフォなことしないでしょうて。そういえばその結末も含め悪徳詐欺商法として有名な豊田商事事件も、会社にはガラスケースに(偽の)金の延べ棒を置いて、信用させていたという話のようで。

■参考:5 豊田商事事件

 

引っかかりそうな人への説得用としても

まあそんな感じで、本当に儲かっているから俺の情報商材を買えとか会員になれとか出資しろとか言う人、もしくはこういう人に言いくるめられそうな人に対しては、こういう視点から説得してみるのもいかがかと。悪徳商法の場合、言いくるめてきた人をさもカリスマのように盲信しているケースが非常に多いので(逆に言うとそういうのに飢えてる人が狙われているってケースが多いのですけどね)。

ちなみに本当に儲かっているのだとしたら、一番の証明は上で書いたようにいくらでも工作出来る通帳でも札束写真でもなく、納税証明書だと思うのですが。本当に儲かっていると主張してやまない人なら、一緒に税務署でそれを受け取ってみてはと。(まあこれにも穴がないとは言わないので過信は禁物ですが)

 

 

ちなみに今日の記事を書いたきっかけのエントリー。

「貧乏人がセレブの生活を知ったら、暴動が起こるだろうな」アメリカの毒舌コメディアンがぶっちゃける

故に本当の金持ちは身を守るためもありあまり目立とうとしない。日本でもそうで、目立とうとするのは、目立ちたがり屋か、或いは「金持ちのふりをすることで利益を享受したい人」。

2014/12/04 14:47

 

 

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