ネットの記事はまず日付を確認しろという話

最近、ネットで記事に目を通していると、デマの流れていない日のほうが少ないのではないかと思えるくらい、毎日のようにデマや誤報がネット上に流れています。

そういった情報が流れる過程は様々です。明らかに自分に有利な情報を流そうとしてデマを流すもの、もしくはただの愉快犯としてデマが流されるもの。またデマという意識はなくても、情報の経路におけるちょっとした行き違いで、結果として情報がデマとして流布されてしまう場合も存在します。

しかし、書かれていることは嘘ではないのにもかかわらず、結果デマとして流れてしまうパターンを最近見かけます。それは日付を錯覚させることで生ずるデマ。

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インターネットのアーカイブ性故の時制誤認

これはどういうものか。簡単に言ってしまいますと、とある過去に書かれた記事を何らかの手段によって現在目立ち、それを最近のもののように錯覚させることで生まれるデマです。

ネットで記事を見る場合、それが昨日今日、もしくはつい最近書かれたものと思いがちです。特にニュースの場合その傾向が強いように思われます。これは新聞やテレビのニュースのような速報メディアを見るのと同じ感覚を受け継いでいるからでしょうか。

しかし、ネットはご存じの通り記事においてアーカイブ性が強くあります。故に過去のニュースでも最新のニュースと同じように閲覧することが可能です。その過去のニュースを見ることが出来るという性質はネットの大きな利点でもあるのですが、反面、見る側の意識によってはデメリット、すなわち事実の誤認が生じてしまうこともあります。それの最たるものが時制の誤認。

まとめのズレが引き起こす誤認

一例としては、これ。

■(archive)坂本龍一が学食で一人で食べてるクズに苦言 「すごく不愉快。無遠慮。人の気持ちを考えろと。」 : ズコログニュース(・ω・)

スレ元は2013年のものですが、記事のリンク先を見ると、「2006-11-16」とあります。つまりもう7年も前の記事が2chでソースとしてスレが立っているわけです。古くのネットユーザーではすでにもう何回も見ている人は多いでしょうが、このような形で出てくると、さも最近発言されたように錯覚した人も多いでしょう。

ほかにも2ちゃんねるでは問題のある法律が審議入りとかいうスレが立つことがありますが、実はすでに過去のものであるということが多いです(多いのはもう何年も前の人権擁護法あたり)。ちなみに度々冤罪可能性などの問題が指摘されている児童ポルノ法改正案も欲同じタイプのデマが流れるのですが、実際ここ数ヶ月で再提出される可能性も高いので、こういうデマが混じると非常に迷惑だなと。

画像も時間のズレによりデマとなり得る

あとは、画像デマというのもありますね。つまり過去の写真をさも現在のように使うことで、事実と誤認する状態にしてしまうこと。 改変してある場合も多いです。

「台風でベランダ死亡」の画像は先週の台湾の大雨のものだったことと、SNSに蔓延る画像の転載について – The Internet…

【脱原発】「ドイツで大飯原発再稼働反対デモ」をデマと認めない反原発【自浄作用無し】|黄昏の森のブログ

 何故、このような時制誤認が起きるのか

これらの流布する過程は、他のデマ同様様々です。ここ1年あたり特に見かけたのが、2chもしくは2chのまとめで、過去の記事やスレを引用したことで起きたもの。これらは二つの可能性が考えられます。ひとつはまとめた人が悪意があって過去の記事を引っ張り出してきたもの、もう一つは悪意はないけれど、まとめるスレのネタが(ν速→嫌儲移住騒動などで激減して)なくなって、苦肉の策としてまとめたらそうなってしまったもの。まあどっちにせよ、そりゃ「速報」ではないよなとは思いますが(2chのスレそのものもだけど)。

あと、はてなブックマークやTwitterなどで、最初の人が別に悪意などなく、過去の話題としてクリップしたら、ホットエントリーに上がってしまい、それが流布するうちに現在のものとして認知する人が出てきてしまったということもあります。自分の場合最近ブックマークするものでも、それを誤認すると悪影響の出る可能性のあるものは、出来るだけ「○年の記事」と書くようにしてあります。

他にもいろいろ複雑な要因があると思います。まあどれにしても最初からデマを振りまこうとしてこれを利用している人は論外ですが。

時制誤認が元ソースに与える影響

実は、この時間を錯誤させるものの恐ろしいところは、何も嘘をついておらず、悪いことをしていなくても最初のソースを書いた人が悪者にされてしまいがちなところです。特に権威のあるメディアなどだったらその影響も大きいでしょう。逆に言うとデマを流したい人は、大手の記事を使って「この情報は大手メディアで流れている(から本当の情報だ)」と錯覚させることが出来るわけです。でもそういう傾向になってしまったとしたら、インターネットのアーカイブ性が失われて、昔の記事を消す方向になるという最悪のケースになってしまうので、その前にこのような時制誤認をなくす必要があるでしょう。

ネットの記事はまず日付を見よう

このように、ネットでは書かれていることや表示されているものが過去において、その場所で本当であったとしても、現在においては本当ではないというケースはかなりあり得ます。それを防止する方法は何か。これはそんな難しいことではなく、その記事の書かれた日付を確認すること。偽装をしていない限りは、最近の普通のブログ記事にはまず書いてあるはずですしね。日付を記してないものは、信憑性を疑ってかかるくらいの勢いのほうがよいかもしれません。最低でも、少しでも違和感を覚えたら、日付に目をやる習慣はつけておいたほうがよいと思います。

そして他にその記事をTwitterなりはてブなりで流すなど記事を引用するときには、それが過去のものであり現在と錯覚すると誤解が生じるような要素がある場合、軽く日付の注意をつけるのもありかと思います。

ネットにはアーカイブ性がある以上、今までにも増してさらに記事が、そして過去のニュースが積もってきます。故にそのようなデマもさらに大きくなる可能性はあるので、日付確認の癖は今からつけておくべきと思います。

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