空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

USBラジオチューナーを使ってラジオ番組を録音&編集してみた

私は文章を書いているときに人の声やそれの混じる音を聞くと集中出来ないタイプなので、ブログ更新中や仕事中はもっぱらゲーム音楽やその他サントラ、テクノ、クラシックなどを聴いています。仕事をしてない、もしくはあまり集中力が必要な仕事の時にボーカルつきの曲やラジオを聴くといった感じ。風呂に入っているときに聴くラジオはおもしろい上に軽いダイエットにもなるのでいい感じ。

ただ、最近仕事の時間と聴きたいラジオの時間が重なってきてしまったのですよね。特に深夜1時から3時、この時間に能率が上がるようになったのですが、この時間はご存じの方も多いようにTBSラジオにおいて『JUNK』が流れます。特に月曜深夜の『伊集院光 深夜の馬鹿力』は聴きたいのですが、ここで聴いてしまうとせっかくノッている仕事を中断してしまう! と聴けないことが多くなりました。ただ、やっぱり聞き逃すとなんだか後で惜しい思いがする。で、昔ならテープ録音とかしていたのですが、今デッキが壊れて作動しない、じゃあどうする……ということで、「PCでmp3あたりに録音してあとで聴くことにする」というのを実行に移すことにしました。で、やり方はいくつもあると思うのですが、そのうち一番簡単そうな方法、すなわちPC用のラジオチューナーを買って、それで聴く方法をとることにしてみました。

まずはラジオチューナーを購入

で、検討した結果。値段や評判(ソフトの使いやすさ含む)などから以下のものにしてみました。


Amazonでだいたい4500円。おおざっぱには、USBチューナー(だいたい任天堂のWi-fiコネクタと同じ時大きさと言えばわかる人にはわかるかな?)、AMアンテナ、FMアンテナ、コード、それと付属ソフトという感じですね。

で、接続で難しいことはなくUSBチューナーをPCのUSBに繋げ、そこにアンテナ分岐コードを接続して、そこからAM、FMのアンテナを取り付ける感じ。ただし私はFMは滅多に聴かないし、録音する予定もないのでAMだけ接続してそれを受信しやすい位置に配置。これも自分の場合、TBSラジオが中心なので、それが入りやすい曲すればよいというので、比較的簡単に済みました(ちなみにソフトがないと聴けないので、先に専用ソフトをインストールしてありますが、その説明は後ほど)。
ちなみに昔から言われていることですが、PCとラジオの電波が干渉して近すぎると音声にノイズが入る場合があるので、やや離すのがポイント。でも昔は上の理由のせいでラジオのキャプチャーは難しいと言われていたこともあったので、それに比べれば簡単になったものだと思います。

ソフトをインストール&周波数設定

で、PCには先についてきた付属ソフトをインストールしてありました。

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まず設定で放送局のスキャンを選択すると勝手に受信可能な局を選択してくれます。このへんテレビ用のチューナーと同じ感じですね。

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ただし、ラジオの場合本周波数のほかに、同じ番組の前後のちょっと音が落ちるけど聴ける周波数も拾ってしまうので、それは削除しましょう。これで、ラジオがPCで聴けるようになりました。

録音の設定

でも、目的は「録音」なので、それを実行することに。
その前の準備としていくつか必要なことがあります。まずHDDからSATAの空き容量を確保すること。これはこのチューナーの保存形式はWAV、AAC、WMVとなるので、mp3変換するためにはWAVが一番都合がいいのですね。2時間番組をWAVで録音なら、最低2〜3G必要でしょうか(保存先もちゃんと容量のあるところにしておくこと)。足りなかったらそれ以外の形式でやるのも手でしょう。

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そして、PCの時計を合わせます(XP以降なら時計合わせがついています)。
で、スケジュール設定。別にムズいことはなく、テレビなどの録画と同じ感じで。ただ、万が一のことを考えて1分程度前後にバッファを取っておいたほうがいいかもしれません。あとは録音時に音を出すか無音かの設定や、終了時のアクション設定も出来ます。あ、そうだ、深夜番組を録音するとき、ラジオでは「月曜深夜」などその前の日の曜日で読んでますが、設定は当然リアルの時間設定なので、月曜深夜と呼ばれているものは火曜で設定することになるので微妙に注意。

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Audacityを使って編集

そして番組が終了すると、保存先にWAVデータが出来ています。このままでは重いし、ラジオにそんな音質は必要ないので、これをエンコードすることにします。で、サウンド編集フリーソフトはいくらでもありますが、私はAudacityを使うことに。

audacity.sourceforge.net

これを立ち上げて、ドラッグすれば読み込んでくれます。ここでは重いファイルなのでマシンスペックによって読み込み時間、そしてあとで説明するエンコードの時間が左右されると思いますが、私の使ったマシンはAtom330の2GBメモリなので、かなり高いスペックを必要とするわけではないと思われます。

読み込んだらそのままMP3にしてもよいのですが、せっかくなので前後の邪魔な部分をカットします。これもドラッグで範囲選択してDelキーで大丈夫。手間がかかりますが、CMをカットしたい人は削ってもいいでしょう(私は残す派)。

で、それが終わって残したい範囲だけタイムラインに残ったら、書き換えですが、その前に「編集」>「設定」の「ファイル形式」タブから設定を。ただしMP3の場合、lame_enc.dllが必要です(入手や導入方法はそんな難しくないのでググってください)。私の場合はAMラジオですし48Kbps程度にしておきました。これで2時間でだいたい40Mくらいとなります。

で、「ファイル」より「MP3の書き出し」でエンコード。ただしこれが時間がかかります。前述の私のファイルで、2時間分のエンコードでだいたい1時間半でした。

そして録音ラジオライフ

そしてエンコードが終わったら完成です。とりあえず私はPCでそのまま聴いていますが、当然iPodなどに入れることが可能です。

ちなみに月曜の『深夜の馬鹿力』だけではなく、火曜の『爆笑問題カウボーイ』も取り込むようにしました。いつかまとめて聴こうかなと(部屋の片付けの時とかに流しながら聴けば、途中整理している本や雑誌に気を奪われることとかなくなるかな?)。

つか、深夜ラジオの録音ってのはけっこう大昔から行われてきたはずなので、それがテープやMDが廃れてきたからといって切るのは勿体ない。私はいちいち変換していますが、1回聞いて捨ててしまう分には楽ですし、WMAあたりならあまり容量を食わないかと。ということで、ラジオ好きだけど、放送時間に縛られたくないという人にはおすすめです。

あ、ただしどんなにいい感じで録音できても、動画サイトなどにアップロードはしないように。言うまでもなく違法ですので。