ドラマ『婚カツ!』が背負う視聴対象層ハンデ

なんかこんな話題が。

『婚カツ!』空前の大コケ 視聴率9.4%は月9史上初の一桁!? – 日刊サイゾー

さて、最近ドラマは殆ど見ておらず(例外的に金曜の深夜枠のドラマだけ風呂上がりにぼーっと眺めるくらい。『名探偵の掟』とかやっているあたり)、月9も見なくなって10年くらい経ちます。故にネットではいろいろ言われているようですが、私にはこのドラマがストーリー的やキャストの演技の善し悪しはわかりません。ただ、そういうものを外してもドラマのをハタから見てみると、そもそも企画自体が月曜9時にやるには大幅に間違っていたのではないか、と思えるのです。というわけで、キャストや脚本的な側面での批評は他の見ている方にしっかりしてもらうとして、ここではそれについて自分が思ったことを書いてみようと思います。

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『婚カツ』という言葉のネガティブイメージ

まずこれ。急に出てきた感のある言葉ですが、ぶっちゃけた話今現在、この言葉の持つ社会的イメージはあまりよくないと思えます。理由はいくつもあり、まずはネットで言われている様に流行を無理やり押しつけられたイメージがあるという点。よく言う「マスコミや代理店の工作」みたいな感じ。そこまで言わなくても、「草食系男子」のように自分たちの生活とかけ離れていると感じて、言葉を冷めた視線で見ている人がそれなりにいるでしょう。

■参考:草食系男子という言葉の違和感と恋愛マーケティングの衰退 – 空気を読まない中杜カズサ

あと、そういった作為的なものを感じていない人でも、ぶっちゃけた話、今のイメージでは、かつて(30年くらい前)「お見合い」系のものにあったネガティブイメージを引きずっているのではないかと。つまり出会いがなかった人が、結婚相手を探すために行うものみたいな感じ(もちろんお見合いを否定するわけではないですが、そういう偏見ってあったような気がするという話)。それを払拭できないうちにやってしまったので、お見合いパブ物語みたいな先入観をもたれて閉まったのではないかと。

あと、話がズレますが「婚カツ」という言葉がも誰かの生み出したもので、考えた人がマーケット展開を意識していたとしたら、センスがないのでは、と個人的には思えてしまいます(マーケット目的ではなく、別の含みとか持たせているのだったらそれはそれでよいのですが)。だって「コン」と「カツ」というよくある擬音語2語を重ねたようなものがイメージ的にプラス傾向と言えば?となりますし。どっちかといえばダサい傾向ではないかと(実際調べたらドラマでも「とんかつ」とかけているらしいですし)。せめて「プレマリッジ」みたいな横文字を最初に作ってから、それを短縮するという戦術をとったほうがよいのではよかったのではないかと*1。なんつーか、「ハマラジ」を思い出しました(参考:横浜エフエム放送 – Wikipedia)。

『婚カツ』が10代、20代前半を切り捨ててている

上では『婚カツ』という言葉に何らかの否定的意味合いを連想する人の場合ですが、特に何の印象も持っていない人も興味をもたない可能性があります。
さて、90年代の月9の最盛期、当時学生だった私も見ていました。『東京ラブストーリー』とかそんな時代ですね。この頃のドラマ視聴のメインターゲットは、主にそういった学生から20代、30代だったはずです。で、ドラマの内容も主にそういった層に向けて、大学生や20代社会人の恋愛が多かったかなと。
さて、ここで『婚カツ』ですが、そういった30代前後はともかく10代が共感できるか、というと疑問です。だって10代なんてこれから恋愛結婚出来るチャンスはいくらでもあるのですし。となると、そういった活動自体否定以前の「無関心」な層が多いのではないかと。つまり、対象年齢を大幅に絞ってしまったのではないかと思うのですよね。

『婚カツ』に興味のある人はその時間家にいない

さて、本当に『婚カツ』に興味のある人がそれなりにいたとします。しかしその人達は夜9時に家にいて、テレビを見ているでしょうか。いや、おそらくそんな暇があったら、リアル婚カツに行くのではないかと。つまり『婚カツ』に興味を持てば持つほどドラマを見る時間に家にいなくなるというパラドックスが展開されるのではないかと(月曜というのがまだ救いですが)。まあビデオ視聴という方法がありますが、それは現在の調査方法では視聴率にはでないハズなので、最初の様に10%切りになったとも考えられます。

ま、パラドックスは半分冗談も入っていますが、こういったリアルな体験をしている人こそドラマと現実のギャップを感じているとも言えるかもしれません。

まとめ

要はこのような要因のせいで、ドラマのストーリーとかキャスト以前の問題として、大幅に視聴対象者を絞ってしまったことが視聴率低下の原因ではないかと思うのですよ。まあそれでもストーリーがよければ挽回できるでしょうが、それが今の時点では出来てなかったと。

ちなみに現在、若者のテレビ離れがよく言われていますが、その中でもドラマってのは安定株ではなく、全く逆で一番視聴率が落ちやすいとも思えるわけですよ。というのは、ニュースやスポーツが途中から好きなときに見ても、また途中で中断してもある程度楽しめるのに対して、ドラマは全部見ないと話を楽しめず、1時間近くテレビの前に拘束されてしまうのですから。さらに連ドラの場合それを13回、計13時間分とかになりますし。故にこれからますますテレビドラマはその出来のいいものと悪いものの視聴率の差が激しくなってくるのでは、と思えます。

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