3年前に日本で科学的にかなり貴重な出来事があった話

コンビニで『ベビースターラーメン丸 焼肉味』というのが売っていたので買ってきました。まあ描かれているベイちゃん(ベビースターキャラの名前らしい)と日本食研のバンコのコラボが妙に気になったからなのですが。ちなみに味は「焙煎にんにく」を使用しているらしいのでにんにく味で匂いもかなりします。にんにく好きならいいのですが、外で食うのはよしたほうがよさそう。

ちなみにいろいろ動画が見たい場合、日本食研オフィシャルにいろいろあるようです。

日本食研 | CMアーカイブ


さて、今日はベビースターでもバンコでも焙煎にんにくの話題でもなく、「焼肉のたれ」で思い出したある科学的にすごい出来事から。

2006年、日本の山奥で遭難した人が20日経ってから救助されたというニュースがありました。ワイドショーなどでわりとやっていたので、覚えている方も多いかもしれません。これは最初の報道では、持っていた焼肉のタレで生き延びた、という話が出ていました。しかしその後、遭難した本人の話によると、焼肉のタレは遭難の最初の頃ちょっと舐めただけという話。そして、実はこの遭難では、この遭難した人が3週間飲まず食わずで生き延びたということが判明しました。

何故そんな状況で生きられたのか、というと以下の通り。

会見に同席した医師は「体温が約22度という極度の低体温症だった。動物の冬眠に近かったのではないか。驚異的な生命力だ」と説明。保護時はほとんどの臓器が機能停止状態だったが、現在は後遺症を残さずに回復した。

■参考:"焼肉のタレで、3週間水も飲まず生き延びた"話、実はタレじゃなく「冬眠」状態が生還要因

つまり、2日目で意識を失ってから、冷凍睡眠状態に入っていたということみたいなのですよね。で、後遺症なく復帰したと(テレビでも記者会見の映像が流れていました)。

これ、ワイドショー的な扱いで埋まってしまったニュースですが、今考えるとおそらく過去数十年間で世界的に見てもソースのきちんとしているものでは屈指の仰天ニュースであり、しかも科学的にかなり偉大なる出来事だったのではないかと思うのです。何故なら、これにより「人間のコールドスリープは可能」だという前例が出来たのですから。

コールドスリープというのは昔からSFでは使われておりました。マンガでも『ブラックジャック』等いろいろな作品に出てきますよね。

コールドスリープ - Wikipedia

しかし、それが現実に出来るかどうかというのは様々な問題もあり疑われていました。しかし、上記の例によって、奇跡的であろうとも「不可能ではない」というのは実証されたわけですよね。調べてみたら、実際これが契機になって研究が再燃しているらしいという記事もありました。

■参考:なんでも評点:米国で人工冬眠の研究が再燃、被験者を仮死状態にする人体実験を予定 ― あの生還劇がきっかけに

つまり、日本で起きたあの事件が、科学的に非常に大きな実例となったと思うのですよね。しかも怪しげなものではなく、ある程度ソースがはっきりしているという。そしてこのままいけば、SFにあるような物語がそのまま出来ることも全くの不可能ではないのかもしれません。なんというか、これ系統の話が大好きな人には近年で最も注目すべき話題だと思うのですよ。

しかしこれほどすごいことなのに、どうもすでに忘れられている様な気がしてならないのですよね。やはりこういった超常的なものってのは、はっきりとわかっているものはどんなすごくても目立たず、多少の不可解な点や怪しさがあったほうが目立つのかもしれません。でも、余計なツッコミ方をしてご本人に迷惑かけるのも何ですので、これでいいのかなとも思ったりします。

ま、不思議なコトなんて日常にも転がっているけど、要はそれを不思議と感じるかどうかで違うということで。逆に不思議ではないことを不思議扱いすることで、変な宗教とか悪徳商法に使われている例もあったりしますけどね。


◆ちょっと追記
厳密にはSFのコールドスリープは、人工冬眠とは違うので(コールドスリープは長期間の完全な身体機能停止を指し、冬眠は生命活動自体は緩やかながら行われているという感じかな)、上の研究はまず人工冬眠という形からのようです。その研究がコールドスリープに繋がればまさにSF小説の世界ですけどね(でも人工冬眠も十分SFの範疇に入ると思うけど)。