ネットのエイプリルフール企画は何が変わってしまったのか

4月1日はエイプリルフールでした。この日はネット上でも嘘をネタとして披露するサイトが多数見受けられました。ニュースサイトさんの中には、それをまとめているサイトもありましたね。

一体何が本当で何が嘘なのかわけがわからなくなる年に一度のなぜかネット上が異様なほど盛り上がる大祭りの日、エイプリルフールが今年もやってきました。今日のこの日のために1ヶ月以上前から会社の仕事とかそ

ただ、個人的にはなんとなくこのネット上のエイプリルフールに対して、去年あたりから違和感を覚えていました。しかしそれの正体はまとまらないまま1年が過ぎ去ってしまったのですが、今年になってなんとなくその違和感の正体がわかってきました。それは、現在ネットで行われていたエイプリルフールは、おそらく以前のそれとは変わっているのだということ。

エイプリルフール

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昔は個人主体だったエイプリルフール

Web上でエイプリルフールに各サイトがバカな嘘ネタを疲労するってのは、だいたい10年前くらいからあったと記憶しています。で、その時は企業がやることはなく、ほとんどは個人サイトのイベントでした。ちょうどテキストサイトの隆盛期でしたし、扱うネタとしてはちょうどよかったというのもあるでしょう。で、その時のネタってのは、あまり大きな作業をするってよりは、背景とかを少し弄って、小ネタを晒す感じだったような。中にはやけに派手な仕掛けをしてくるサイトもありましたが、基本的にはネタさえあれば個人が数日かけて出来るようなレベルのものでした。つまり、手が込んでいるかというよりは、ネタのうまさで楽しませるというものが多かったように思います。

そしてそのうち、一部の企業サイトがそういったエイプリルフール企画に乗っかってくるようになります。主にはIT系のニュースサイト、そしてアイレムなど一部の娯楽系企業ですね。ここではまさか企業がこんなバカを、しかも相当手の込んだことをするとは……というので一気に注目が集まりました。ただ、この時もどれだけ手が込んだことをしたか、というよりは、ネタの強さ勝負だったと思います。つまり企業の場合、「こんなことに企業が本気で力を入れるバカさ」が一種のお笑いポイントとしてあったと思います。

個人サイトの陰が非常に薄くなるエイプリルフール

しかし、去年から今年のエイプリルフールを見てみると、個人サイトの陰が非常に薄くなっているように感じたのです。実際、あちこちのニュースサイトでエイプリルフールの紹介リンクはあったものの、殆どの場合企業系サイトか、もしくはアキバBlogさんなど大手の個人サイトの紹介になっており、個人サイトはほとんどなかったのですよね。一番個人サイトの紹介が多かったのは自分が見た限り痕跡症候群さんかな。

ただ、これは無理もありません。というのはあまりにもエイプリルフールをやるサイトが増えすぎてしまったために、とても追い切れなくなってしまったというのがあるでしょう。で、そのうち読み手が多いものを優先するとなると、どうしても企業サイト中心になってしまうという感じかなと。かく言う自分でも、いつもの巡回先以外は殆ど回れなかったですし。というか、企業も定番のアイレムとか毎年見に行くところしか見られなかったような。

企業には素材面で太刀打ち出来ない

あと、個人がやると正直量的(素材的)な面では企業にはかなわないのですよね。というのは近年、企業サイトがエイプリルフール企画をやるというのは、現代では広報的な側面を持ってしまっているので、本気でやってくることが多いので。例えば発売前の商品を控えている会社がそれをもとにしたネタをして、1万アクセスくらい(あくまで推定)を集めれば、広告効果としてそれなりのものになるでしょう。となるとそのために素材や人を使える企業とは、ネタの質的な面ではともかく、量的な面ではかないません。故に目立つものを見ていくと、個人サイトまではとても手が届かないと。

変化したネットのエイプリルフール

なんというか、昔のエイプリルフールのノリって「ちゆデー」みたいな感じだったと思うのですよ。ちゆデーをわからない人のために説明すると、バーチャルネットアイドル型テキストサイト全盛期に、その創始者であるバーチャルネットアイドル・ちゆ12歳さんの開設日2月14日にあちこちのサイトがちゆフォーマットにするという祭りがあったのですね。昔のネット上でのエイプリルフールってのは、そういった「参加する」という側面が強かったような気がします。それはサイト持ちはもちろん、そうではない人も巡回する、コメントを書くことで参加するという感じ。しかし現代は、上述のように企業サイトが本腰を入れて膨れあがったイベントとなってしまい、「参加する」の側面が薄れ「見る」ものになってしまったように個人的には感じるのです。

それが悪いとは申しません。それも楽しみ方の一つなので、企業がやるのを見るのが好きならそれはそれでよいと思います。ただ、サイトを運営する自分としては、自分の持ちうる技術と時間でエイプリルフール企画をやるのは、ちょっと荷が重すぎるかなと思ってしまったのですね。なんというかどっちつかずの中途半端なものしか作れなさそうで。もちろんこういったことはやること自体に意義があるとは思うのですが、やるとしても力を入れたものを作るのは企業に任せて、軽めのものでいいかなとも思うのです。

ただ、ある側面では極論本当にエイプリルフール企画をまだやる必要があるのかな、とも思うのです。正直、企業を巡回しても、派手だけどネタ的には……というのがわりと多かったのですね。前述のように広報的に強い影響を持ってしまったがために、とりあえずやっとけ感みたいなのを感じるような。でも、そこまでしてやるものかなあと。もちろん中の人が楽しくてやっているならよいのですが、そうじゃないからやる必要はないのではないかとも思うのです。

自分の場合、今年はどれも書いてて自分は楽しかったのでよいのですが(まあ読んでつまらなかったら勘弁して下さい)、来年はもし、その意欲を感じなかったら無理にエイプリルフールネタをするのはやめて、読むのに徹しようと思います。ま、要は4月1日を特別視せず、作るのも見るのもやりたい人がやるという感じでいいのかなと。

まだやりたいことがあるかもしれない

とは言いつつも、まだやってみたいことってのはあるのですよね。というのは、今年読んでいた中では、酔拳の王 だんげの方さん等複数のがマンガ系サイトさんが『女犯坊』ネタでやっていたのがおもしろかったので。こういうように一つのネタでみんなで騒ぐってのはやってみたいかなと。例えば架空のゲームなりマンガなりを作り上げて、それをみんなでさもあったように語ることで、嘘からそれの像を作り上げていくとか。

■参考:牛の首 – Wikipedia

まあ、来年のことを考えるのは早すぎるし、それまでこのサイトがあるかどうかもわからんので、あと300日くらい経ってから考えることにします。

追記

それから7年後に書いたもの。

気がつけばもう明後日には4月1日です。新年度です。新学期です。1年の1/4が過ぎ去りました……と、いきなりペー…
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