悪徳商法を仕掛ける側は嘘をついてくるとは限らないという話

この時期、新社会人や地方から出てきたばかりの新入生を狙って路上とかで「ちょっといいかな」と各地で声をかけられて、ついていって話を聞いたら実は悪徳商法(もしくは宗教)で、騙されてしまうというパターンが多数存在するようです。大学だとサークル全体がそんなんだったというのもあるようで。

さて、悪徳商法である限りここで騙す側はその対象者が不利益を被る側に引き込もうとするわけですが、もし、ここでその悪徳商法について全部本当のこと、つまりネットで言われているような悪徳商法の正体を話されていれば引っかかる人はいませんよね。では何故引っかかるのかといえば、そのものに対して相手が嘘をついているからでしょう。では、何故その嘘に引っかかってしまう人が多いのか。それはいろいろな原因があるでしょうが(たとえば恋愛商法で怪しいと思っても色欲でそれを麻痺させられてしまうとか)、そのうちのひとつに「説明のされ方」があります。


このような悪徳商法の体験談はいろいろありますが、実はこれらを見て、その時された台詞を分析してみると、騙す側は全会話の中でほとんど嘘をついていないことが多いのです。つまり、ほとんどは本当のことで、ごく一部だけ嘘を交えるという感じ*1

こうする理由は簡単です。いくらなんでも嘘をつき続けられれば、鈍い人でもそれが嘘だとわかってきます。そしてひとたび嘘が発覚すれば、全体の論理が崩れます。故に、嘘というのはリスクを背負うわけです。しかしながら本当のことはいくらでも本当ですし、証明できます。故に、悪徳業者側にとって都合のいい、もしくはどうでもいい「本当」を用意して、その中に「嘘」を混ぜるという方法が使われるのです。まるで「木を隠すには森」のように。しかし聴き手にとってはそれは全部同質に見えますから、注意していないと騙されるという感じです。

それどころか、嘘を全くつかない場合もあります。それは「都合の悪いこと(嘘になる可能性のあること)を全く言わない」ということ。つまり先のように悪徳業者側にとって都合のいい、もしくはどうでもいい「本当」のみを用意して、都合の悪いことを一切言わない。昔から話題になるマルチまがい商法でもありますね。マルチのリスクを説明してくれる悪徳業者がいたら、それはすでに悪徳じゃない気がしますし。


ただ、この方法は悪徳商法ばかりに使われるのではありません。たとえばこれは前に何かで読んだ話ですが、芸能だったか政治だったかである人が知られたくない情報を知られてしまい、流出が避けられないときにはわざと信用されていない媒体(一昔前の東○ポとか)にリークをして、それを嘘だと思わせるという方法があるという話を聞いたことがあります。つまりこれの場合悪徳商法とは逆に、「嘘の中に本当を隠す」ことで、相手にそれを嘘だと思わせる方法ですね。狼少年の法則もこれに通じるところはあります(そういえば昔、狼少年が村人を呼び出すためには何と叫べばよかったかというのを書いたような気がする)。

ネット上で言えばYahoo!にいきなり4月1日以外に嘘が載ったらみんな騙される可能性は高いでしょうし、逆にbogusnews さんに本当のことが載っても、嘘だと思い続ける人はいるでしょう。


また、最近よくネット上では「報道」に対して文句が出ることがありますが、これも嘘を言っていることは希です。なぜならそれを言えば明らかに問題なので。しかし、必ずし全てを伝えているわけではありません。それはたくさんの事実の中の一部でしかないのです。で、何を採りあげて何を採りあげないかがよくネットで話題になるという感じですね。その選別が必ずしも意図的であったり悪であるとは言いませんが、少なくともそれは全てではない、ということだけは頭に入れたほうがいいかなと。

■参考
nakamorikzs.net


ただ、悪徳商法は論外ですが、嘘をつくのはともかく、本当のことを言わないのは、商取引ではあることで、それが必ずしも悪いとはみなされない場合も有るのではないかと。故に、自分が損をしないためには、相手の言葉のどれが本当でどれが嘘か、そして言われていない重要なポイントはないのかというのを判断できるようになるのが重要ではないかと。まあすべてにおいて簡単にそれができれば苦労はしないですが、少なくとも悪徳商法においてはその傾向がわかりやすいので、あらかじめ引っかからないようにいろいろ調べておくのもよいかと。


さて、せっかくですから以上のことをふまえて最後に私も自分のことについていろいろ書いてみようと思います。ちなみに今日は4月1日です。

・実は女性。
・実はむしろ幼女。
・実はエロゲ原画師。絵を描くとバレるので描いてない。
・実は高一。エロゲの知識は兄から。
・実はアニメ脚本家
・実は中杜カズサはチーム名。複数人数で更新(このネタは去年やったような……)
・実は「あの」テキストサイトを運営していた
・実は二次元人
・実は同じゲームを半年デバッグし続けている
・実はさっきカップ麺こぼした
・実はマック大好き
・実は貧乏
・実はダライアス外伝のオニキンメも越せない
・実は外資系勤務
・実はそろそろネタがなくなってきた
・実はパソコンのOSはWin95
・実はネタに詰まるとつまらなくなってくるのに気づく
・実は定額給付金の申込書が来た
・実は飽きたので終わる

■参考:自己言及のパラドックス - Wikipedia

*1:ここではマルチのように嘘になるか本当になるかわからないけど、嘘になるリクスの高いもの(「頑張れば儲かる」など)も「嘘」としておきます