CUはmixi疲れした人にとって最適なSNSシステムなのかもしれない

最近Twitter内で話題になっているCUというSNSに興味を持っていたら、招待していただいたので入ってみました。

CU

これは、もともとYahoo!がはじめたビジネス向けSNSなのですが、現時点ではβ版ということもありかなり自由度が高い感じ。

Yahoo!のビジネスSNSの「CU」がゆるふわ系SNSになっている件 : ロケスタ社長日記

しかし、システムとしてはなかなか興味深い面が多いのですよね。それはやや偶発的なものもありますが。では、ここの何処が興味深いのか見てゆきましょう。

まず、このブログは前述のようにビジネスブログです。ので、それに適したように作られています。現在、日本で最大手のmixiと比べてみると、以下のようなところがポイントです。

  • 職歴、学歴などの登録
  • 本名の登録を強くお願いされている*1
  • 日記がない
  • 足あとがない
  • コミュニティはある
  • コネクション(マイミクシィみたいなもの)の中でも、閲覧ランクを3段階で調整できる

他オプション的なものの違いはありますが、主なものは上の通りでしょうか。見てみればまあビジネス向きって感じですよね。ただ、これは偶発的に、現在mixiでの不満要素を解消するものにもなっているのではないかと。

現在のmixiにおいては「人とのつながりに疲れた」という層がかなりいると思われます。つまりmixiでは足あとによって誰がアクセスしたかわかりますし、人によっては日記を書いたら即レスが当たり前となっているような人もいます。たしかにやり始めは楽しいでしょうが、長く続けているとそういったものに疲れてしまったという人もわりと聴きます。しかし、このCUの場合は、日記も足あともありませんから、誰にアクセスしようが自由ですし、日記にレスをする必要もありません。しかし趣味や職務毎で集まれるコミュニティは存在しますし、そこには掲示板もあります。つまりは、mixiの強い結びつきに疲れたけど、SNSはやりたいという人にとっては最適なシステムになっているのですよね。ビジネス以外の人にも話題となっているのは、そういった「緩いつながり」的な麺もあると思います。


ついでに、こういったビジネスSNSの需要は日本ではあるのか、という点ですが、率直に「ある」と思います。ただし、人がちゃんと集まれば、という絶対条件つきですが。mixiにも業種別のコミュや、仕事募集コミュなんてのがありますし、ほかのSNSでも似たようなものがあるでしょう。なら、うまくすればそれらを持ってくるということができるかもしれません。そしてビジネスSNSとして成立すれば、運営的にも美味しい財産を確保できることとなります(人材市場での広告などの収入は、かなりの可能性を秘めていると思われますので)。実際、CUも海外で成功しているLinkedInを参考に作られたみたいですし。

日本版LinkedInとなるか--ヤフーがビジネスSNS「CU」を開始:ニュース - CNET Japan


ただ、大きな欠点があります。それは本名の公開がかなり強めに推奨されているにもかかわらず、それの公開範囲が指定できないこと。

たしかに、ビジネスブログの場合、ビジネスシーンで活動する人のほとんどは本名での活動になるので、それを科したい気持ちはわかります。しかし、日本の場合この「実名で登録」というのは、ネットでもビジネスでも、大きなネックとなります。ネットのほうは言うまでもなく、その個人情報が暴かれる危険性のあるということ。実際には日記もないしmixiよりは起きにくいかもしれませんが、例えばコネクションの人が何か犯罪を犯した時に、自分には殆ど関係がないのに責められる対象になる可能性があります。そして、その恐れがある限り、本名をネットに公開するのを躊躇する人は多いのではないでしょうか。

さらに、日本のビジネス社会的な問題もあります。閉鎖的な業界の場合、ここに本名で登録するだけで「あいつ、転職をしがっているのではないか?」と疑われる要素があるのではないかと。そうすれば、現在の実生活のことも考えて登録自体を躊躇するでしょう。せめて、自分の実生活の状況に照らし合わせて、本名の公開範囲を設定できるようにしないと、いろいろまずいような気がします。ちなみに自分の場合、ライターのPNのほうが仕事上ずっと通りがいいので、本名を公開してもあまり役に立たなさそうですしね。まあ、会社勤めの人しか想定していないならいいのですが、それだと業界によっては人材を多く見逃すことにもなるのではないかと。

個人的には、ライターのお仕事が入ってくるとか、もしくは他に頼むとか、はたまた同業者や関連の人で出会える機会が増えれば面白いと思うのですが(まあ、mixiでも似たような役目は果たしてますけど、こっちのほうが専門化しそう)。


ちなみにYahoo!としては、今のややカオスになりかけている状況をどう思っているのでしょうね。このまま人口を増やすか、はたまた厳しくしてビジネス向けに特化するか。もしかしたらここで人を集めて一般コミュニティにして、それと別にビジネスSNSを作るなんて可能性もありますね。そうすれば本来の目的とはちょっとずれるけど、mixiのサブ的なSNSとして、大きくなる可能性はあるのではないかと(本当はYahoo!Daysがその役割をしたかったのだろうけど、完全にオープンみたいだし)。

*1:まあ、mixiも昔はそうだったのですが。