空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

ブログは開設するまでが楽しいか、それとも開設してからのほうが楽しいか

いきなりですが、ブログを持っている人は開設すること自体が楽しい人が多いでしょうか。それとも、開設してからのほうが楽しい人が多いでしょうか。これは前にとある人と話をしていて出てきた話題で、今、それを思い出したのでちょっと考えてみました。

私はけっこうブログを持っています。これは、あるブログがそれなりに軌道に乗ると、また新しいことをやりだしたくなって開設するというパターンが多いからです。それにこの、新しくブログを構築することって、けっこう楽しいのですよね。どんなデザインにしようとか、どんなパーツを組み込もうとか。言ってみれば、全く新しいシステムなりソフトなりを構築する時の感覚に似ているのかもしれません。

さて、そこで思い出したのはあるCM。確かウィスキーのCMで、「祭りで楽しいのは、一瞬で終わる祭りよりも、長い前準備だ」というもの。それはブログにも言えて、こうやって開設している時というのは、なんだか希望がどんどん湧いてきて、楽しいのですよね。しかし、多くの場合はその通りに行かない場合のほうが圧倒的に多いです。所謂6hot。私の場合はまだ自分の他のブログでそれを紹介できるからましで(それをしていないのもありますけどね)、多くの場合は新しく設立しても、かなり長い時間は6hot状態になるでしょう。そして、そのうち更新しなくなってゆくというのも黄金パターンではないかと。こう考えると、ブログは開設をする前の準備段階が一番楽しいと言えるかもしれません。ですので、最初の話でもその印象が浮かんできて、「開設するまでのほうが楽しい」と答えたような気がします。

しかし、よくよく考えてみたら「じゃあ何で、自分は今まで更新をし続けているの?」ということになります。それについて考え直してみました。


たしかに更新というのは、準備段階では自由に頭を使い、好きに構築できていたのに、いざ開設となったら頭を使い、時間を割くわけですから、それまでにない苦労がつきまとうことになります。それも長い間は報われないでしょう。ただ、そこには苦しさの中にある喜びが隠れているのではないかと。私が3年前に「ゲームミュージックなブログ」を開設した時のことを思い出せば、たしかに数ヶ月はほとんど人が訪れない状態で迷走して、苦労もしていましたが、hit数がはじめて10以上になった時、初めてコメントによりそのブログに書いたことに同調してくれる人が現れた時、マイナーだと思っていたゲームミュージックにも隠れてファンがかなりいたのを発見した時、はじめてニュースサイトに紹介された時、いきなりアクセス数が100を超えた時、はてブでhotentryに入った時等々、毎日の更新の中でもいろいろな新しいことが起こりました。そして運営をして数年経った今でも、新しいことなんてのはいろいろ起こります。最近では、Timestepsで書いたのがいきなりYahooの関連記事に入ったことですかね。


また、ブログを開設したからといって、開設前や開設当初にあった「新しいものを作り出す喜び」が止まるわけではありません。たとえばどうしたら面白く読んでもらえるようになるか、どのブログパーツが面白いかなどというのは、ほぼ永久に探求し続けられるのではないかと。こう考えると、今でも祭りの最中でもあると同時に、祭りの準備中とも言えるかもしれません。自分で終わらすつもりがない以上は。

こう考えると、やはり最近はブログを開設してからのほうが大変だけれどもずっと楽しいのではないかと思えるのです。それに開設する際の1からやる楽しさは、新規にブログを持つことでいつでも味わえますし。

でも、たとえ運営にそういう新しいことが潜んでいたとしても、それを発見するつもりが無ければ、ただの日常の繰り返しではないかと。要は気の持ちようですね。ただ、これは日常のほとんどのことに言えるのでしょうが。