バレンタイン(義理チョコ)は何故続いているのか

昨日の『ハロウィンは何故日本で普及しなかったのか』の関連として。つか、全然話題が旬ではない今この話題をやるのは、2月あたりでやると非モテのやっかみと思われるからかどうかはご自由にご判断を。

さて、「商業的な陰謀だ!」みたいに言われるものとしての代表的行事として言われるものとして、クリスマスとバレンタインデーがあります(とはいえ、拡大解釈すればすべてのお正月から大晦日まですべての行事における商業活動が陰謀になってしまうのですが、それはそれとして)。しかしクリスマスに比べ、バレンタインデーに関しては自ら盛り上がっている人より、なんとなく微妙な空気がただよっている人もいる気がします。それはモテ、非モテ関係なく。これが男の私はどうであれ、女性の間で本当に盛り上がっていればまあいいのですが、アンケートを見るにそうではないようで。

■参考:バレンタイン アンケート結果

学生とかならまだパーティ的要素もあるのでいいのですが、問題は社会人の女性が職場に配る義理チョコの存在でしょうね。これは金銭とかよりも、買うのめんどくさいというのはあるのではないかと。実際にはほとんどいないとは思いますが、義理チョコで勘違いする男が出てくるとイヤだって心理もあるでしょうね。つかこれは女性だからってわけではなく、もし男性の場合でも同じでしょうね。*1

これは男性の側も同じですね。まあただもらうのならば悪い気はしませんが、現代ではもれなく「ホワイトデー」がついてきます。そしてもらった以上、そこでかえさなければいけないという心理が働きますね。これらのお返し、その女性に対しての云々というのではなく、これをしないと会社の人間関係的に支障をきたしそうだから、しておかないとまずいかなあという面もあるのではないでしょうか。しかし、女性の中には別にそれを望んでいないという人もいるのではないかと。

つまり、こういった義理チョコの場合は、アンケートのようにかなり多くの人が「やめたい、もしくはやめてもいいけどそれを言い出しづらい」という状況にあるのではないかと。では、そう感じても何故それを言えないか。ちょっと男と女の立場から推測してみました。

まず男の場合。
★モテない男のひがみと思われたくない
これが強いのではないかと。ネットで唱える分にはいいですが、会社など一定のコミュニティの中でこれを言い出すのはかなり勇気がいると思います。それは、たとえ上でこのバレンタインの非合理性を唱えたところで、すべて「ひがみ」で片付けられそうだという心理で(もちろん自意識過剰とも言えますが)。この場合、説得力を持つのは、自他共にモテると認められている人間くらいでしょうが、そんな人はそういるのかと。つか、そういう人でも「自意識過剰」のそしりを恐れている可能性があります。

★なんだかんだ言ってチョコをもらいたいかもしれないという心理
つまり、表面上はバレンタインはいらないと言っても、実際義理チョコでもは心の奥でもらいたいと思っている人がほかにいるかもしれないという心理。そうすれば「余計なことを……」となりますし。要はわざわざ空気を壊したくないと。あと、自分でも実はもらえるならもらいたいと。男の性。

で、女性の方。
★(義理チョコをあげる対象の人を)嫌っていると思われたくない
つまりこれを提唱することで、義理もあげたくないほど嫌っている人がいると思われるかもしれないと。そのリスクを背負ってまで、わざわざ中止を唱えたくもないだろと。たいていの場合、嫌っているわけではなくて、単にそれほど感心がないだけでしょうし。

★ケチ・愛想がないと思われたくない
こっちは自分にかかる方。男性と同じように、ちゃんと合理的理由があっても、この心理に流される、もしくは流されると思ってしまうと。


あと、男女共通。
★本当にこの行事を望んでいる人がいるかもしれない
つまりは、本命で渡したい、渡されたい人が自分以外にもいるかもしれないのに、それを邪魔するのもなんだかなあという感じ。

★そもそもそこまで苦労して止めるほどのものではない
上のを全部ふまえておそらく、これが一番大きいでしょう。多少面倒だと思って出でも、まあ風物詩だし、仕方ないかと。少なくとも上記のデメリットを抱え込んでまでとめる必要はないという感じ。あと好意的に見れば、そこのコミュニケーションを円滑にするきっかけとなるかもしれません。


総じて、「場の空気を悪くする、もしくは変に見られるリスクを背負ってまで、中止をすることもない」という心理が働いているのではないかと。つまり、バレンタインという行事の一端は、この微妙な心理的バランスによって、成り立っているとも考えられます。ただ、そういったこともふまえて話せるような、少数で友人どうしてやっている感じの仲の良い職場だった場合のほうが、なくなる可能性は高いのかも。


では、それでもバレンタインの義理チョコを止めるにはどうればいいか。それはやはり権限の強い人、たとえば社長などが義理チョコの受け渡し禁止を発案する手があるでしょう。ただ、それはもちろん社内だけであって、外でやる分にはかまわないと。それでもケチとか思われるのを防止したいのだったら、2/14には女性から1人あたま1000円くらい出してもらって、何か社内なり部署で飲みなり備品なりに有効に使うと。で、3/14日に同じことを男性がやればいいのかなと。ただ、前述のように「そこまでやる必要がない」と思っている人が多いのなら、当分義理チョコはこのまま続くような気がします。


つか、書いてて思ったけど、自分こういった行事に冷めすぎなのかなあ……だけど前回のハロウィンでも言えますが、行事の存在自体は否定しません。楽しんでやっているのであれば、他がどうあれそれはいいと思います。バレンタインだって、やりたい人でやれば全然いいのではと。ただ、無理矢理突き合わされる飲み会的に、みんながやりたくもないのにそれがあるから仕方なく巻き込まれたり騒いだりするというのはどうかという話で。ちなみにこのような行事がなくなったら一番困るのは、マンガ家とか話の作り手かもしれないなあとは、私も思いました。

*1:「アッー!」な意味ではないので念のため。