たとえ無害でも人が集まればそれに対して警戒心を持つ人はいるという話

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トラバがあったので。

ホームレスに人権がないなんてただの屁だよ – 胡散臭さがなんかいい

前に『最近マクドナルドに感じる味と値段以外の不満』で書いた
あと、一部地域では深夜時間帯に100円コーヒーでそのままたむろするホームレスな人がいるとかで、治安面で不安に思っている人もいるそうです。
に対して、

あいつらが何したっていうんだ。そこにいるだけじゃないか。
そこにいるだけでキモイから失せろって奴。
お前うざいからすべての公共空間から消えろ。このウェブ上からも。
って言われたらどう思うか、考えろ。

とのこと。

これを見て「え?」と思いました。というのは、何故ここからホームレスの存在否定と受け取られるの? と思ったから。

たしかにこの文章だけを見れば、そうとれなくもないかもしれません。しかしここではマクドナルドに来客する人の問題として語っていました。となるとファクターは全く別のところにあります。私としても、引用された部分だけで判断されるのは不本意ですので、ここでちょっと書いていこうと思います。

このマクドナルドにいるのはホームレスと書きましたが、これは例えばヤンキーの兄ちゃんがたむろしていると置き換えても、ネットカフェ難民と呼ばれている人でも似たようなものです。極論、背広を着た会社員であっても、そこで寝泊まりしている状態だった場合、不安に思う人は出てくると思います。私のような男性ならば、別に悪臭とか実害がなければオッサンが座っているな程度でそれほど気にしないとは思います(そもそもドラえもんに出てくる茣蓙とコイン入れる空き缶を持ったわかりやすい乞食じゃないんだから、最近はスタイルだけでは普通のおじさんと見分けの使いことも多いし)。それにもし何かが起こっても、対処する手段はあるし、そもそも問題の起きる可能性は低いと思っているので、せいぜい、普通に夜の街を歩いている以下の危険しか想定できないでしょう(ただ、ホームレスに限らず食べ物を食べる際に支障があるような客が近くにいたら、心理として避けたいとは思うでしょうが)。ただ、立場が違えば、実際の危険性はどうあれ、そう思わない人はいます。主には女性。たしかに店員はいますし、外よりはるかに安全でしょう。

ただ、そういう以前の問題で、トラブルに巻き込まれる要素に近づきたくないと考えるのは自然ではないでしょうか。それはその人達への差別意識からでしょうか? 人によってはそれもないとはいいませんが、それよりも「マイナス要素を自分に与える人がいることに対しての警戒心」というのがあると思うのですよね(その心が差別意識ととられたら、それはしょうがないですが)。

これは、「深夜のコンビニ(の駐車場)」と置き換えるとわかりやすいかもしれません。ここで男が寝ていたり、集団で溜まっていたら、それがホームレスであれヤンキーであれ、普通の高校生であれ、女性の中には1人で横を通り抜けるのを躊躇する人がいてもおかしくはないと思います。ただ、本人達にしてみれば(近隣や店への迷惑はあるにせよ)喋っているだけで、他の人に危害を加える可能性はない場合が多いでしょう。

あと、コミケなど同人誌即売会では徹夜を禁止しています。これの理由の一つには「周辺の人に不安を与えるから」というのがあります。これはオタク蔑視とかではなく、単純に夜中に人が集まっているというのは、外部の人にとっては威圧感や恐怖感を与えることがあるからです。例えば、自分の家の前に、いきなり正体がよくわからない人たちが大勢集まってきたとしたら、どう思うか、というのと似ているでしょう(同人とか、自分がかかわっているものならやや納得はできるかもしれませんが)。実際、あるはずのないコミケの徹夜の人だかりが出来る日には、近隣の会社にいる女性は夜、怖いのであの近くを通りたくはないという話を聞いたことがあります。これはおそらく、オタクな女性でも同じ感想を持つのではないでしょうか。

ですので、ホームレスやその他人がひとり、迷惑をかけずにマックの隅で食べている分には別に構わないでしょう(ただ、悪臭や横たわるなどの場所取りで1人でも迷惑をかけているという場合を想定して、敬遠している可能性ももちろんあるでしょうが)。しかし、この問題は、それが大勢いて、ネットカフェのような泊まり場になっていることではないかと。そして、そういう場所に対して、「危険行為が起こりかねない」とみなされていることが問題の要因ではないかと思うのです。元の文章も、それを想定して書いたつもりです。つまりは、「治安面で不安に思っている人」の主語は「ホームレスな人」ではなく、「そのままたむろする(人)」なわけです。そして現状を見るに、それの一例としてホームレスの人が多いということであり、ホームレスの人ではなくても同じことです。

これでもこのようなシチュエーションを避けること自体を偏見とするか、と言われればそうかもしれません。しかしながら、そうならば偏見を持たない人がどのくらいいるでしょうか? そして万が一被害に遭った場合、「危機管理が出来ていない」と言われる可能性もあるのではないでしょうか?

つまりは、たとえ本人が周りに何かしようとする意図はなくても、警戒心を持つ人はいても不思議ではないし、それを否定できないということです。たしかに理想からすればこんな偏見はなくなってしまえばよいのですが、残念ながらマクドナルドではないにせよ、実際に迷惑行為が行われる可能性はある世の中なので、そうせざるを得ないということですね。ただ、これはホームレスだけではなく、オタクなどでも同じように思っている人がいるのでしょうね(その原因が実際の事件のせいなのか、マスコミのプロパガンダのせいなのかはわかりませんが)。それを解消するのが難しいからこそ、こっちから見れば見当違いも甚だしいと思える二次元規制論とかが生まれてしまっているのかもしれません。

そうしないためには、立場で一律はなく、行為によってその可否を判断するべきではないかということではないかと……とは言いますが、前述の危機管理の問題も含めて、非常に難しいのですよね。実際にホームレスやオタクの中にも善人も悪人もいるのですから、というか、善人と悪人をその存在しているカテゴリで分けること自体、問題を複雑にしているのですよね。

総じて、このような複雑な要素が絡み合っているので、一概にホームレスの存在可否と判断するのは早計だと私は考えます。

■参考:2008-08-30 – planet カラダン

■参考:ホームレスに人権があるだなんてただの屁理屈だよ – よそ行きの妄想

◆追記
上の件について、元リンクの方に触れていただきました。

警戒心を持つのは仕方がないが警戒心を煽るのはダメ – 胡散臭さがなんかいい

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