固定電話にない携帯電話の利点のひとつは迷惑電話を防ぎやすい点

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携帯電話の加入者数が固定電話を突破したのが、もう八年も前のことなんですね。

携帯・PHS加入者数、約5685万人に。固定電話を抜く

この急速な普及の要因は、いくつものメリットが固定電話より携帯電話にあったからだと思います。持ち運びが出来ることはもちろんですが、電話帳など様々な機能があること、メールが出来ること、ネットに接続できること等。そして何よりも社会生活において、「それがなければ日常生活に支障を来す」という、生活必需品のレベルにまで押し上げてしまったことが大きいでしょう(固定電話にもLモードってのもありましたけど、コケましたね)。

上の理由で携帯電話を持つ人が増えましたが、同時に固定電話を持たない世帯も出てきました。特に一人暮らしの世帯なんてそうですね。それは固定電話では7万も払って電話加入権が必要だったというのもあるでしょう。それなら、別に携帯電話だけでいいと。だけどその電話加入権も事実上の廃止状態になっています(参考:電話加入権 – Wikipedia)。

ならば通話料金が安い固定電話をどうして引かないのか。もちろん電話がそんなに必要ないから二つ分の基本料を払う必要もないという人も多いでしょうが、実は固定電話をなくすことで得られる大きなメリットがもう一つあると思います。それは「必要のない電話で、時間をとられない、もしくは静寂を破られないこと」。

携帯電話が、固定電話の多くより優れている理由は上でいろいろ挙げてきましたが、私個人的に一番大きいのがこれ。もっとわかりやすく言うと、余計なセールス(悪徳含む)や悪戯電話が固定電話に比べて非常に少ない。もしかかってきても、それを繋がせない仕組みがわりと簡単という点。

固定電話を持っている人なら、ほぼ絶対に迷惑電話、つまり忙しい時のセールスや、露骨な悪党商法への勧誘、そして悪戯電話に遭遇したことがあると思います。そしてそれを許せると思う気の長い人はそうそう多くないとも思います。特に風呂や食事時、それに疲れて寝ているときのそれは電話線をぶち切りたくなりますね。しかし携帯電話は、あまりそういうのがかかってきません。仮にかかってきても、通話拒否の仕組みは比較的簡単です。相手先通知を必須化して、知らない番号をとらなければいいだけですから。仕事用だと層も行かない場合もありますが、少なくともプライベート用なら知っている人だけで十分ですしね。

このように、携帯電話はすでに「いらない電話を受けないための機能」というのが、デフォでついているのですよね。あと、個人情報保護の概念が広まりだした近年に、携帯電話が普及したというのも大きいでしょうね。昔なら電話番号を手に入れるのはそんな難しくなかったのに、今では「個人情報保護法」で、携帯の番号のみならず、メールアドレスを手に入れるのもかなり苦労していると。でも、固定電話って、電話帳や名簿として電話番号が流通しているわりには、今までほとんどこういった迷惑系電話の対策をしてこなかったですよね(電話機の機能としてない場合は、せいぜいナンバーディスプレイ系の一連サービスくらい。しかもオプションで有料だし)。ある意味それが今になってしっぺ返しとなっているかもしれません。ともあれここで固定電話をもって、余計な迷惑電話につきあう必要はないということで、特に独居世帯での固定電話の加入者は減っているのではないかとも思えます。

さらに最近の会社事情はよくわかりませんが、会社も先物取引の勧誘他あまり好ましくない電話が個人にかかってくることが多かったりしますよね。ですので、仕事によっては(外回りが多かったりするとか)昔のように1デスクに1つの電話というのではなく、携帯連絡がメインで、固定電話は補助的なものとして使っている会社も増えているのかもしれません。

さて、実はこのエントリーを書こうとしたのは、こんな記事を見たので。

auの「じぶん銀行」勧誘電話、ユーザーから「うざい」の声が続々。 Narinari.com

つまり、先日auの運営会社であるKDDIが設立したネット専業の銀行、じぶん銀行の勧誘を、自社のユーザーにセールス電話をしているということみたいですね。。

物議を醸しているのは、auユーザーのケータイに直接電話する形で行っている「じぶん銀行」の勧誘。突然、見ず知らずの「0120」で始まる番号からかかってくるこの電話には、「ワン切り業者かと思った」「仕事中に鬱陶しい」「何回もかけてきてうざい」と、ユーザーの反応は一様に悪い。

つまり、auの持ち主にいきなりセールス電話がかかってくるという感じ。つまり、キャリア自ら携帯電話の利点のひとつを奪っているような気がするのですが。さらにこれは、固定電話より件強い嫌悪感を発生させる可能性があります。それも先ほどの記事に記してありますね。

銀行がこうした勧誘の電話をかけるのは珍しいことではなく、法的にも問題のない行為だが、固定電話に比べるとケータイはよりパーソナルスペースとの意識を持つユーザーが多いため、「なんでこの電話番号にかかってくるの?」とネガティブな反応を示しても不思議ではない。また、常に持ち歩いている分、固定電話よりもケータイのほうが勧誘電話に遭遇しやすいところも、ユーザーの反発に繋がっていると見られる。

法的にはおそらく問題はないでしょう。しかし正直、これでキャリアを移動する理由にする人も出てくるのではないでしょうか。私ももし自分の電話にそんなのがキャリアが関係するものとしてかかってきたら、変えることを検討します。これはauに限らずすべてに言えることですが、たとえ発信者にとっては正当な商業活動でも、受信者のほとんどにとっては迷惑電話でしかないということを自覚した方がよいでしょう。

これも前に『テレビはワンルームマンションから最初になくなってゆくのではないかと思った話』で書いたのと中身は同じように、現代の多忙社会の中、自由な時間というものに価値が出てきたために、そのようなものに対しても時間というコストの無駄と強く感じるようになった人が増えたからかもしれません。

☆追記(2016/5/8)

近年では携帯電話(スマホ)から電話の部分の重きが抜けてきて、主に若い世代ではLINEなどアプリのためのツールになってきた感じもあります。そうなると固定電話どころか携帯「電話」というシステム自体が主流のものではなくなっているのかも。まあこの先どう変わるかはわかりませんけどね。

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