「ネタがない」という言葉に含まれるニュアンスは人によって全然違うと思う

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『ネタがない』という言葉は、ネットを巡回していてもよく見かけます。でも、本当にネタがない状態なのかというと、厳密にはちょっと違うのですよね。

私のデスクトップ付箋紙にはいろいろ思いついたものがメモとして書き留めてあります。例えば「進んでいるものを止めるのには、100倍の知恵と力、そして勇気がいる」「いいかげんな説明の本当の価値」「はてなようせいは何故すぐにネットからいなくなったか」「同人誌にも経済観念が持ち込まれる時代がきっとくる」「完全に迷惑かけない自殺は完全犯罪か」「芸能人はテレビを擁護しないはずがない」「人間の致死率が100%である以上、勝ち組はいない」等々。

これらはネット巡回や作業中にふと思いついたことをメモっているものがほとんどです。では何故、それをネタにして書かないか。それは単純に、今の時点でこれらを書いてもあまりおもしろいものが書けそうにないから。もしくは思いついたけど、正確かどうかわからないから。書き留めるまでもなくスルーしたものは、これより遙かに多いでしょう。

ただ、こんなのは私に限らず、多くのサイト持ちの人にとってそうではないでしょうか(書き留める、書き留めないの違いはあるとして)。だって、一日中何も思わないということなんて、寝てたのでなければ可能性として低いでしょうから。ネットを見れば毎日、何かしらの情報は流れてくるわけで、それについて何か思うことはあるでしょうし。特に自分の意思でサイトを開設している人ならなおさら。極論、今日の行動をつらつら書くだけでも、それはネタとして成立するのですから。ただ、それを面白いと思うかは人によって違いますし、そして書く方も、これを面白いと思ってくれるかという基準は違うでしょう。故に、そんなものを書いても面白くないと書く人が思った場合、たとえ出来事はあってもそれは書かれないこととなります。そして「ネタがない」と呟くと。

つまり正確に言えばネタがないというのは、何も思いつかないというばかりではなく、「そこに出力するに値すると自分が判断するネタがない」というものも含むのではないでしょうか。

そしてその基準は、個人個人によって異なります。たとえば身分にかかわらず、自分の日記を書く価値のあるものと思っている人はそれを書くでしょうし、価値のないと思っている人は書かないでしょう(一応補足しておきますが、日記が悪いというわけではないのであしからず。ただの日記でも、興味深く読める立場、状況や文章はいくらでもありますし)。そしてネタとして全く同じ内容のものでも、それを出力するかその価値がないかは、人によって異なるでしょう。

故に「ネタがない」というのには個人ごとに違い、全員が同じとは言えないのではないでしょうか。だから、他人の「ネタがない」というのを字面通りに信じてはいけないような気がします。もしかしたら自分より面白いものは頭の中にあるのに、出力されていないだけかもしれないので。あ、でもこれ、試験の後の「お前出来た?」「ううん、全然だよ」「そうか、俺もだよ」のやりとりと似ている気がしますね。つまり嘘をついていなくても、出来の判定レベルは人によって違うのですから。

あと、他の媒体、たとえばマンガや小説のネタがないも似たようなものだと思います。つまりは、完全に思いつかないわけではないけど、そこに出力するに値するレベルのものが思いつかない状態を「ネタがない」と言っているだけで。つまりある意味理想の違いもあるのかと(それが休載とか遅れる言い訳にはならないとは思いますが)。

ただ、上のような個人的判断によるネタの優劣の他にも、「ネタがない」場合も多々存在します。それは多くのものによって「ネタとして成立する範囲(ジャンル)が制限されている」という場合。

うちのような個人ブログならば何を書いてもいいので、ネタを収集してくる広さもそれだけ大きいです。しかしながら、ジャンルを限定しているサイトの場合、その範囲のものでしか書けないでしょう。マンガブログで、いきなり関係ない社会経済論をやったら、いつもそこに期待してやってきてる人が驚きますよね。あと、企業でやっているブログなんかは、うかつなことを書こうものなら、問題になります(まあ実際に問題になるケースも希にありますが)。

つまりは、そのブログの性質により書くものの範囲を限定する(せざるを得ない)ことで、ネタも限定しているということにもなるわけです。ましてやマンガやアニメなど、他の媒体のものは、本当に思いついても使えるものが限られますので「ネタがない」状態になりやすいと(そもそも、定義を決めてから考えるので、思いつくまでにもたどり着かないかなと)。

つまりは、うちみたいなノンジャンルのブログは、ネタの集まりにおいてはだいぶ特をしているのかもと思います。何せ、マンガネタを書こうが、テレビネタを書こうが、ネットネタを書こうが、マクドナルドネタを書こうが許されるのですから。でも『ゲームミュージックなブログ』のほうは、ゲーム系、音楽系ネタがなくて困ることが多々あります。そもそもゲーム論ネタを扱うようになったのも、ゲーム音楽ネタが少なすぎたためですから。

このように「ネタがない」という言葉でも、それに内包されている意味は、人の基準やその状況によって大きく違うのでしょう。

ちなみに今日、こんなことを書いたのは、実際に「ネタがない」と思って、そしてこの「ネタがない」をネタに出来ないかなと思ったから(もっと正確に言えば、書こうと思っている別のネタをどのように書くがまだ処理が出来ていないから)。こんなこともネタに出来るうちみたいなスタンスのところはやっぱり得してるかも。

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