空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

『ニュースのその後』を伝えるニュースサイトは成立可能か

昨日、話題が横にそれましたが、本来書こうとしていたことから。

ぬれ煎といえば、有名なところがあります。それは銚子電鉄。
約1年半前の2006年、銚子電鉄が存続のピンチに立たされ、ネット上で「煎餅を買ってください」とヘルプを求めたところ注文が殺到したということがありましたね。

ネットで「銚子電鉄を救え」 名物「ぬれ煎餅」に注文殺到

で、あの後どうなったかと思っていたのですが、最近ニュースがありました。

過熱するローカル私鉄ブーム! 銚子電鉄・ぬれ煎餅編

幸い、あのブームも一過性のものではなく、今でも続いているみたいです。実際銚子電鉄のホームページでも、処理能力を越える注文があるらしくでネット通販が止まっていますし。まあそれによる設備投資もいるようになったみたいですが、ナタデココの時みたいに急にブームが収束して設備投資した人が困らなければよいなと思います。


しかし今日は、この銚子電鉄の話がメインではありません。何故このような話題を出してきたのかというと、このようなエントリーを見たのがきっかけ。

インターネットで手に入れられても良さそうなのに手に入らない情報まとめ

この中に『ニュースのその後』というのがあったのですよね。でもって、最近見たニュースと含めて今日のエントリーを書いてみました。さて、このニュース、興味深かったでしょうか?

たしかに、このように過去起きたニュースのその後を知ることが出来れば面白いとは思います。そして個人企業問わず、それらをまとめたニュースサイトとかが出来れば、かなり興味を惹かれると思います。何より対立する存在がほぼ皆無な誌上ですし。

しかし、実際にはかなり壁があると思います。というのも、今回はこのように「その後」を調べている一時ソースがあったから出来たことなのですよね。インターネット自体、ニュースは多くの場合(特に事件関係はほとんど)が二次ソースです。となると、結局は「その後」のニュースも、一時ソースが動かなければたどれないことが多いのですよね(まあ銚子電鉄の場合は、調べて場個人でもどうにかるなるかもしれませんが)。しかしながら、その一次ソースも事件のその後を伝えることは希です。せいぜい今回のようにそういう特集が組まれた時に、ピンポイントで扱われるくらい。

では、一時ソースを持ちうるところ、つまり調査能力のある新聞社や通信社がやったとしたらどうでしょうか。しかしそれは、今までにそういったのをまとめた存在があまりなかったところから考えなければいけません。

たしかにニュースのその後は気になりますが、得てして対して変化していない場合というのも多いので、肩すかしを食らうことも多いでしょう。例えば炎上したサイトは消えた以上話が進展しないとか。それに刑事事件などでは実際に被害者の立場的にそれをしてはいけない場合もあると思いますし。それ以前に調べられるだけでもよく、実際はどうなったか不明なのも多いでしょう。さらには、どうしてもそういった情報は、最初に出たインパクトと比べると、落ちてしまうと思われているところがあります。

つまり、膨大な労力のわりには見返りが少ないのですよね。故に、過去から現在まで、そういったものが滅多に出てこないと。

でも、今回の銚子電鉄のようにネット上でわかるだけでもいいので「過去のニュースのその後」とかをとりあげるサイトとかがあってもおもしろいと思いますけどね。まなめはうすさんには「一年前のニュース」というのがありますが、あれも読んでいてなつかしくなることがありますし、潜在的な需要はあると思います。何より前述のように今ならブルーオーシャンですし。

それに日本では(日本に限らないとは思いますが)事件もブームもすぐ風化すると言われますし(盗作事件とか、すぐに思い出せる人は少ないでしょうし。よほどインパクトのあった事件なら別ですが)、それへの警鐘もあるかもとか思います。


う〜ん、毎日ってのは無理だけど、たまには自分でやってみてもいいような気がしてきましたな。まあうまくいくかは別として、インターネットの歴史資料みたいな存在として。