ミシュランガイド? いやいや日本のレストランガイドなら『恨ミシュラン』

先日から、ミシュランガイドの日本版が発売されたことがあちこちでニュースになっています。で、これに関連して絶対そのうち誰か書く、もしくは書いているだろうなあと思う本がありますので、うちでも今のうちに触れておきましょう。

それはこれ。

恨ミシュラン (上) (朝日文庫)

恨ミシュラン (上) (朝日文庫)

今ではすっかり有名になってしまったサイバラこと西原理恵子氏が『まあじゃんほうろうき』『ちくろ幼稚園』なので有名になってきた段階(もちろん独身時代)の作品。文章はコラムニストの神足裕司氏、そしてイラストはサイバラ氏が描かれています。

で、内容はというと、グルメガイドのように有名な店を回るのですが、それがまあサイバラ氏なので……

『恨ミシュラン』134ページより

遠慮無く罵倒します。まあそれの勢いがすごくて、正直店のことなんてどうでもいいくらい。普通の店は雑誌に紹介されたら喜びますが、これはまあ普通怒りますな(でもたまに褒めている店があると、本当によさそうに見えるんだよなあ)。実際連載中に店から苦情が何件か来たようで。

ちなみにマンガには神足氏なども登場するのですが、他のサイバラ作品と同じように、登場するかなりとんでもない描き方をされるのはいつも通り。ちなみに、他のサイバラ作品でおなじみな金角(ゲッツ板谷氏)、銀角氏や銀玉親方なんかも登場したりしています。

ちなみに高級店だけではなくて、昔池袋駅の地下にあった食堂や、ゲーセンなんかも回っています。そのどれもでサイバラ節が炸裂してます。

これ、1990年代前半に連載されたものですので、かなりバブルの面影を残しています。『ジュリアナ東京』なんてのもあるしね。ちなみに以下はその時の。

 『恨ミシュラン』ジュリアナ東京 34ページより

まあ、今ではジュリアナはじめ多くがなくなってしまったのですよね。ああバブル……(まあいいけどね。今でも行かないような店ばっかりだし)。ですからガイドブックとしては不向きですが(そもそも当時からガイドブック目的には使えなかったような……)、『気まぐれコンセプト クロニクル』のように、90年代日本の文化史の参考とはなると思います。マンガの方もサイバラ氏が一番ハジけていた頃なのでかなりいい感じですので、機会があったら読んでください。