ネット上で「死」を証明することの困難性

しばらく休んでいてすみません。やっと仕事が一段落つきました。

しかし、こういった個人サイトっていうのは更新が停止すると、その管理人がどうしているのかってのはまったくわからなくなりますよね。忙しいのか、はたまたサボっているだけなのか、それともネットが繋がらないだけなのか。そして、もう永遠に更新を出来ない状況になっている可能性もあります。それは生命活動の停止。

この問題は今までもあちこちでたまに語られてきました。すなわちサイトの管理人の存在を示すものは更新しかないということ。とはいえ、更新を停止しているからといっても、サイトの管理人が死んだという可能性は低く、単にその他の事情で更新できないだけということが多いでしょう。

つまりネット上では「生」の証明は簡単にできるけど、「死」の証明というのは非常に困難なのですよね。
たまに、サイトの管理人が亡くなると、そのリアルでのつきあいがある人が管理者代理として、あるいは管理パスなどを知らなくても掲示板などで報告してくれることがあります。しかし、その人がネットとリアルの両方でつきあいがある人がいない場合、もしいたとしてもその告知をしてくれなかった場合、その人はネット上では死んだことにはならないのですよね。その状態はあくまで「更新停止」というものであって。

で、それが「更新停止」というものではなくなるのは、サイトがサーバの都合(料金未払い、一定期間の更新停止による規約等)で消えてしまった時。そうするとそのサイトは「消失」となります。
とはいえ、最近はサーバの容量が増えたせいもあるのか、長期間更新が停止しているサイトでもあまり消えないみたいなんですよね。実際に更新停止で消えたブログはまだ見たことがないです。昔はジオシティーあたりだと、数年単位で更新しないと消えてましたけど、現在だと消す手間より容量的にとっとく方が楽ってこともあるのかもしれません。

しかし、たとえ消失したとしても管理人の「死」は証明できません。突き詰めていけば、前述のように報告があったからといって、それで完全には「死」を証明できないのですよね。だってその書き込みが嘘という証明自体ができないわけですから。極論死亡届でもアップロードしない限り。いや、それでもネットである以上、それが本物かどうかなんてわかりませんから、100%の証明は不可能かも。

こんなふうに考えてみると、ネット上では「死」なんてものがないような気がしてきました。考え方ではネット上の空間は誰もが「不死」なのかも……なんてことを書いていると、なんだか宗教じみてくるのでやめにしておきます。


100年後には、死後100年経った人の当時のサイトなんてものが残り続けている可能性もあるのでしょうね。それまでネットが今の形であるかどうかはわかりませんけど。そこでもその人は「死」が証明されないわけで……と考えるとなんだかカオスだなあ。