ドラえもんのリニューアルはグッズ方面での目的があった可能性

先日町に出たときに個人営業の布団屋の前を通ったのですが、そこでは隅のほうに子供用と思われるキャラクター入りの枕がつり下げてありました。それは駅から離れた店(しかもその間はシャッター化している)らしく、すでに放映が終わったアニメなどが。しかしその中に『ドラえもん』がありました。しかしキャラデザインは旧ドラ、つまり大山のぶ代時代のもので、買われる気配はありません。まあたしかに今テレビで放映されているドラえもんとはどことなく違うので、子供がほしがるかどうかは微妙ですし(ってそれ以前に枕が古すぎなんだけど)。

しかし、ここで思ったことがひとつ。この旬を過ぎた子供向けアニメ関連商品が売れ残るというのはわりとよくあることです。というか関連商品を売るために作品内でそのグッズを出し、そして一定期間で入れ替えるという方式自体が昔から行われていたのは有名です。特に東映などの魔女ものや、ロボットもの、あと特撮でも多いですね。それは、こういったアニメのビジネスモデルがアニメの放映だけでは支えきれず、関連グッズで利益をあげるという方式だからでしょう。

逆に言えばグッズが売れないと打ち切られる場合もあります。

■参考:どれみっちの穴

……いや、ここ以上に説得力がありそうなところがなかったんで……


さて、ここでドラえもんについて思ったこと。アニメ『ドラえもん』はここ数年で少なくとも2回のリニューアルが行われています。それはは1回目の声優荘取っ替え、そして比較的最近の洋服替え。それまで20年間あまり変化がなかった(もしくは緩やかだった)ドラえもんとしては、急激なものです。

これらは、「大いなるマンネリ」になっていたアニメのドラえもんを一度組み直すためにしているものと思っていました。それは嘘ではないでしょう。しかし、それ以外の可能性もあったのではないかというのをその売れない枕を見ながら思ったわけです。それはすなわち、このリニューアルには今まで市場で停滞してしまったグッズを一新して、新しいグッズ、すなわち新ドラのものをを売り出そうとするという意図があったのかもと。それは前述の子供向けアニメと同じように。
まあ、その結果在庫が時代遅れとなってしまった小売りはたまったものではないでしょうが。

ただ、本当に服を変えたところで商品の勢いがまた動くか、となると、それは魔女ものやロボものと違ってそうはいかないと思います。やはりリニューアルしたといってもドラえもんは長寿アニメで、「大いなるマンネリ」の中にあるもの、というかそれを視聴者の多くは望んでいると思うので(ゆるやかに良い変化をするのならまあ許容できますが)、そういった変化をしてもグッズにとびつく効果は期待できないと思うのですね。店の在庫が不良在庫となるだけで。
思えば長寿アニメは(グッズの許可が出なかったサザエさんは別として)『アンパンマン』も『クレヨンしんちゃん』も『ちびまる子ちゃん』も新しいグッズは出るものの、急激な入れ替えって全くありませんよね。まあこれらはそもそも大きなリニューアルをしていないってのがありますが。となると『ドラえもん』は長寿アニメと呼ばれるものの中では、はじめてこういうリニューアルという領域に踏み込んだものなのですね。それが成功か失敗かは……

まあこうは書いたものの、さすがにグッズ入れ替えが目的でやったわけではないと思うのですけどね(まあ多少はリニューアル特需を期待していたかもしれませんが)。仮にグッズ売り上げを増やす目的があったとしても、台所事情が苦しくて、制作に影響するっていう悲しい事情もあるから非難できない点もあります。ただ、だからといって作品に余計な方向で手を入れるのは逆効果かなと。特に長い間そのスタイルで親しまれた作品には。

ちなみに海外の小説をアニメ化していた「ハウス名作劇場」が本当に名作ばかりだった理由は、スポンサーのハウスが1社提供なのに、作品に関してグッズを出せとか変な関与をしなかったから、ということを誰かが言ってましたね。こういう優良な形のスポンサーが出てきてくれればいいなあとバーモントを持ち上げつつ今日はこれまで。


■追記
しかし今回、アニメ関連のことを調べていると、(今更ながら)かなり現在のアニメの未来がまずいんじゃないか?と思えるようなことがいっぱい出てきました。まあよく言われていることですが。

アニメ産業に関する公文書

アニメ制作現場から悲鳴 「生活保護を受けたり、ホームレスになった人もいる」

これについてはまた後日、まとめて書こうかなと思います。