空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

ネットがあまりフォローしていないマンガジャンル〜漫画ゴラク系

今日、ちょっと近所にある複数の本屋に立ち寄ってみて、『まんがタイムきらら』を買いつつ単行本も見てみたのですが、棚の半分以上は集英社、小学館、講談社の3大出版社の単行本で、残りを角川やその他メーカーが上の3つとは異なり棚毎に出版社が分けられていたりせずに、ひとつの棚にいろいろと入っています。まあ昔からそうなので、今更言うまでもないですが。
でもって、雑誌を買ったついでにきらら系の単行本を探してみたけど、あったのは『ひだまりスケッチ』『ドージンワーク』と先月〜今月出たもの程度(ちなみに『まんがタイムきらら』も、置いてない本屋のほうが多いので、特定の本屋に行かなくてはいけなかったりする)。ついでに他も見てみましたが、アニメ化されるもの(『スケッチブック』など)を除いては、一部の看板作品か、最新刊しかありませんよね。あと、以下のページで取り上げられていたヴァルキリーコミックスもありませんでした(ただ、かぢばあたる氏のマンガは読んでみたい気がする)。

■ヴァルキリーコミックス既刊全8冊を無謀にも買ってみた ※リンク切れ


まあそれ自体は今更驚くことではないのですが、そんな中、必ずどこの本屋でも単行本が一定数ある会社が。しかも私は買ったことないし、ネット上で話題になることはあまりないのに。それは「日本文芸社」の単行本。
日本文芸社は『ミナミの帝王』で有名な漫画ゴラクの出版元。劇画ものが多く『ザ・シェフ』などもここで連載されていました。イメージしにくい人は「町のラーメン屋でビックコミック系と並んで置いてあるマンガ」とイメージすればいいかと。
しかもこれ、前述の有名作品だけではなく(というかこの2つは単行本が多すぎて逆に全部は置いていなさそう)、聞いたこともないのが置いてあることが多いのですよね。そういえば、コンビニにも萌え系は置いてないことが多いけど、ゴラクみたいな劇画系は多いですよね。更に言えば、コンビニの200円程度の廉価本にもこういった劇画が多いし(まあこれも単行本の若いナンバーが売れない長期連載が多いからってのもあるんですけどね。こち亀とかあぶさんとか美味しんぼとか)。

そこで思ったこと。こういった漫画がどこでも置いてあるということは、やはり需要があるのだと思います。しかしネットで目立たないのは、やはりゴラクが読まれる層のネット人口というのが少数派だからかなと。そういえば、ネットで話題になるのって少年誌、青年誌、萌え系が多いですが、意外とビックコミック系も少ないですよね(まあ長寿連載が多いので、今更紹介する余地があまりないってのもあるでしょうが)。

ブログが普及して、漫画紹介系のところも増えましたが、こういったところってのは切り込んでいる人は少ないですよね。まあ、ネットのコア年齢層では、読んでいる人がすくなさそうですし。でも、逆に言えばこれからネット利用者の人口も上がるとするならば、こういったところのフォロアーも必要かも。ひょっとしたら「隠れた名作」があるかもしれませんし。
私もさすがに買うまでの冒険はしにくいですが、漫画喫茶では必ずありそうですし、そういった漫画を読んでみるのも世界が広がっていいのではないかなと。


つか、漫画紹介系ブログとかでも、こういった漫画はブルーオーシャンかもしれませんよ(まあ需要がどれだけかは一切不明ですが)。