空中の杜

旧名「空気を読まない中杜カズサ」。

隔週雑誌化のすすめ

最近『まんがタイムきらら』系の雑誌をよく買っているのですが(350円と比較的安いし)、ちょっと気になることが。それは『ドージンワーク』など一部の作品が『まんがタイムきらら』と兄弟誌の『まんがタイムきららキャラット』でまたいで連載している場合があるのですね。主なところでは先述の『ドージンワーク』のほかに『かみさまのいうとおり!』、あとゲストということで、片方で連載している作品が他の雑誌で登場することがあります。
しかし、これって別の雑誌なんですよね。ってことは、片方だけを買っている人は作品を追えなくなる可能性があります(というか最近までキャラットだけ買っていたので、ここ数号のドージンワークがそうだったし)。
たしかに4コマ漫画という性質上、1話抜かしたところで話に影響がないことは多いです。しかし、それでもストーリーはつながっているので(少なくとも前の2作品は)、これらを雑誌でまたぐというのは片方だけの読者に?をつけることがあります。これはありかなしか、というのを考えていたのですが、そこで思ったことが。そう、『まんがタイムきらら』と『まんがタイムきららキャラット』は、共に月刊誌だけど、実は名前の違う月2刊誌と解釈すればよいのではないかと。もしかしたらこれ、雑誌の新しい形ではないでしょうか。

最近、週刊連載ではやけに連載を休む作品が増えています。最近の『ビックコミックスピリッツ』(ウシジマくん、ホムンクルスなど)や『少年マガジン』(大半)、『ヤングマガジン』(カイジなど)などが代表的ですね。これは、昔に比べて工数がかかるようになったなど、いろいろな要因があると思いますが、全ての作品の週刊連載が難しくなっているのが現状です。下手にすると過労やノイリーゼになりかねません。
それならばいっそ、週刊誌を2つに分けて、それぞれを互い違いの隔週雑誌として、2つ合わせて週刊誌としてしまってはどうでしょうか。そして可能な人は両方で、不可能な人は片方の雑誌での連載だけとしてしまってはどうかと。

これによる利点は、「週刊の多忙で無理に作家をつぶさなくて済む」「無理な『作者取材』を連発せずに済む」「枠が増えるので、有能な新人を発掘でできる可能性も」「編集方針をふたつに分けて、リスクを分散できる」等があります。しかし、人気作のほうだけ買われるという現象も起きかねませんが、それは頑張ってどっちにも描いてもらってください。

もちろん読みたい漫画が載っていないときも惰性で買う人が少なくなるので売り上げが下がる可能性がありますが、逆に言えば今まで買ってなかったけど、読みたい漫画の載っている方は買うという人も出てくるはずです。

そんなわけで、新しい形としてこういうのもありかと。でも出版が好況になったら、週2刊とかになってかえって過労状態になったりして。



※ちなみに今日の文章は多少冗談も混入してますので、ご判断はそれなりに。