企業や官公庁のネットコンテンツは「作って満足」で終わっていないか

ちょっと裁判員制度のことであちこち調べていたら、裁判員制度のページで面白いものが。

裁判員制度広報用アニメ「総務部総務課山口六平太裁判員プロジェクトはじめます!」が完成しました!!
 ※直リン先がpdfなので、トップに張ります。画像もあるし。

官公庁がアニメを!となるとなんかわりと大きなネタになりそうですが(まあ萌え系だったらこれの比ではなかったかもしれませんが)、わたしは今まで知りませんでした。ちなみにカトゆー家断絶さんの過去ログで調べてみたら、たしかに過去1度8/19に「山口六平太、裁判員制度の広報担当に 有馬係長も出演」というものがありました。

しかしながら、ネタにはならずとも一応長寿マンガがこれからの制度を紹介するのですから話題になりやすいはずなのに、その傾向がない。というか、1回だけニュースで扱われた以上、特にアピールもされていない。しかも興味を持った人も試聴方法がわからない。なんかいろいろもったいない気がします。

しかしこれはこの例やお役所だけに言えたことではないと思います。よく偶然通ったメーカーでなかなか凝っているものとか、制作費高そうなものが公開されていますが、偶然通らなければ一生見てなかっただろうなあというものがよくあります。こんなのは例外、というか論外ですが。←非常にウザイので閲覧注意


思うに、こういった企業や官公庁のネットコンテンツって、「投げっぱなしジャーマン」ならぬ「作りっぱなしジャーマン」な例がかなりあるのではないでしょうか。なんというかいいコンテンツを作った。だけどそこで終わりで、それを見せるための努力をしていないという。
今、それの代表的な例が「Second Life」でしょう。あれもどうも凝ったパビリオン(?)を作ったところで終了してしまって、どうやったら客がそれに来るかという対策がほとんどとられていないために激しく過疎化になると(まあこれの場合、そもそもそこに客を呼び込める要素がもともとあるか検討しているかのほうが謎なんですけど)。

■参考・セカンドライフの人気(ひとけ)のない「キョロちゃんブース」でチョコボールを貰ってきた

何でなのか、と考えた結果、ひとつの仮説を立てました。それはこういった企業、団体がネット上のコンテンツを、テレビCMやら雑誌広告やらと同じに考えているからではないかと。


テレビCMや雑誌広告というのは、ユーザーには基本的にその媒体に対して見る意欲というものが備わっています。で、スキマにCMなり広告なりがあって、それが目に入ると。
ですがネットの場合、自社ウェブサイトを持っていれば誰でも基本無料で(サーバ代とかを除けば)その広告が出せますが、それは逆に言えば広告費によってふるい分けがされておらず、大企業や省庁から一介の個人まで、見られるチャンスが平等に与えられているとも言えるわけです。
はっきり言ってしまうと、その会社の知名度というアドバンテージがない場合、個人サイトでも企業サイトでも見られる確立は全く同じなのではないかと。まあそのアドバンテージが強いから、大手企業のヒット数は多いと言えますけど、あまり知名度のない企業はそれこそ個人サイト同然ではないかと思うのですね。コンサルタントの方とかにそのへんのお話を聞いてみたいところではあります。

しかしながら、どうもネットでもCMやら雑誌広告と同じように考えて、「出しておけば、あとは自動的に見てくれる」みたいな思想が一部企業にはあるように思えます。ですが前述のようにどんなにいいコンテンツを作っても、ネットの場合それを見てくれるまでが大変です。しかし、それの努力をする場合にはまた金がかかる場合が多いです(代表的なのは、ポータルサイトへの広告)。ですのでそこで投げっぱなしにしてしまい、結局せっかくのコンテンツなのに閲覧者が増えないままってことが多いのではないでしょうか。
ネットをやり初めて長い方もおられるでしょうが、そのへんを見回して目についた複数の製品の発売元であるサイトにはどれくらい行っているか思い返してみるとある程度の人には実感できるかと思います(あ、でも出版社はたいてい行ったことあるな)。

とはいっても、ポータルサイトに金出してリンクしてもらったとしてもどれだけの人が導けるのかは未知数なんですよね。
さすがに公表している企業はあまりないですが、その企業のホームページで、広告要素がある部分のヒット数を見てみたい気がします。余談ですが、おそらくソフト、ハードメーカーのヒット数はドライバやソフトの関係で非常に高い気がします。その企業はそこに興味深い広告置けば案外効果あるかも。まあ不具合が起きたから来てそんなの見せつけられた日には激怒する人がいるかもしれませんが。CMで「続きはWebで」がありますが、あれでCMを見た人のうちどれくらいの人が導けているのかも知りたいところではあります。

あと、ちょっと状況が違いますけどネット考察的に何かの参考になるかもしれないので書いておきますが、このページのエントリーでGMブログのリンクをつけた時、もしくは逆にGMブログのエントリーでこのブログのリンクをつけた時のリンク元ページからのアクセス数は、その日のアクセス数の1/7を上回ることはありませんでした。というかたいてい1/10以下です。まあ引用の仕方にもよるのでしょうが。あと、初めていらした方と何回目かの方、ブックマークをしてくださっている方でも傾向が違うでしょうね。話題関連の引用リンクでもこれくらいなので、おそらく広告がそれを超えることはないのではないかと。それこそよほどのインパクトがなければ(豪華プレゼントが当たるとか)

しかしなんでそんな状況になるのか……もしかしたら企業とかは「広告代理店に任せておけばなんとかなる」と今までと同じように思っているけど、ネットでは前述のようにそれからの注目させる処理が必要なのにもかかわらず、広告代理店にはどうにかするノウハウがまだ蓄積されてないからかもしれません。しかしそういったノウハウが蓄積されたとき、またこういった状況に変化は起きるのでしょうか。


ともあれ、裁判員制度とかはこのままだと施行時に国民のほとんどが「聞いてないよ」状態になる可能性が高いので、こういったことは本気でアピールしてほしいと思います。